第22話 猫の神様
凄い、課題がやばいため明日辛いかもしれません。
ふと、私は、目が覚めた。
(昔から、時々はっと起きることあったけどあれって年のせいじゃなかったんだな)
こう思いつつも
「何時間寝てたんだ私」
小さく呟くと
「2,3時間位だよ」
直ぐに私の後ろから返答が帰ってきた。
「ありがとうございます、猫の神様」
私は、ちょっと開けるとシバシバする目を擦りながらお礼を言った。
「深淵の神様だよ、深淵、猫の神様じゃないよ」
猫の神様は、怒ったように言って来た。
「分かりましたよ、猫の神様、怒らないでくださいよ」
私が未だに思ったより眠たげな声で煽ると
「だ~から~、僕は、猫の神様じゃ・な・く・て、深淵の神様だよ
し・ん・え・ん、し・ん・え・んだよ、分かった」
所どころ言葉を切って主張してきた。
「ふふふ、猫の神様がそんなに嫌なんですか」
私が少し口角を上げると
「嫌に決まっているだろう、僕には、深淵の神っていう名前がちゃんとあるんだよ」
怒ったような楽しんでいるような声で言われてしまった。
「私、深淵の神様って呼ぶのやなんですよね」
私が神様に言うと
「どうしてだい、良いじゃ無いか、格好良くて」
こう言われた。
「格好良くても嫌なんですよ、何かすっごい不思議と古傷に刺さるような感覚があるんですよ」
私が顔を真剣な面持ちに変えながら言うと
「七歳の古傷って何だい」
笑うように言って来た。
「それは、そうと、ホントに深淵の神と呼ぶのは、嫌なので別の名前とか無いんですか」
こう私が問いかけると
「昔、名前を付けられたことがあったけどもう、忘れてしまったよ」
懐かしいものを思い出すような声で言ってきた。
「そうですか、じゃあ、私が付けてあげますよ」
面白い名前・・・じゃなくて、格好いい名前を考えようとしていたら
「君、面白い名前なんて考えちゃ駄目だよ」
と焦ったように言って来た。
「心読まないでくださいよ」
私が文句を言うと
「それは、嫌だよ」
猫の姿でウィンクされた。
「猫の神様じゃ駄目なんですよね、う~ん」
私が真剣に考えていた結果出来たのが
「タマなんてどうです」
本当に真剣に考えていたので真剣そうな声で言うと
「タマもなんか嫌だよ、君、ふざけてるだろ」
こう言われてしまった。
(ホント、この屑神、文句多いな)
と思って内心で舌打ちをしていると
「君、屑神なんて口汚すぎない」
引いたような声で言われてしまった。
(口に出してしまったかな、まあ良いか)
そう片付け私は、他の名前を考え始めた。
「そう言えば、神様、貴方って性別は、男なんですか、女なんですか」
私が今まで聞いていなかった要素を聞くと
「僕、どっちなんだろうね」
と返された。
(マジ、この人じゃなくて神様は、自分の性別も分からないのか)
と思っていると
「僕、どっちにもなることが出来るからどちらかを確定する事が出来ないんだよ」
慌てて訂正してきた。
「どうして、慌ててるんですか」
私がそう聞くと
「昔、僕にその事を聞いて馬鹿にしてきた愚かな人間がいたんだよ」
また懐かしむような声で言ってきた。
「神様、昔の事を思い出すだけじゃ無くてちゃんと自分でも考えてください」
私が文句を垂れるように言うと
「良いじゃ無いか、少しくらい」
未だ、多少放心して思い出にふけっているような感じがした。
(どうしようかな皇にしようかな、でも世界観に合ってない気がする
あっ、何か上がってきたこれでいっか)
「モンドで良いですか」
私が適当に考えついた名前を言うと
「いいんじゃないかな」
と神様も何も考えていないような声で返してきた。
「よし、これで名前決まりましたね、改めて、これから宜しくお願いしますね、モンド先生」
私が話しかけてもモンドは、何も返事することが無かった。
(どうしようかな、このまま、思い出に浸っているままだと魔法教えてくれないかな)
こう私は考えているとふと、今何時なのかが凄く気になってきた。
余談だがこの部屋には、不思議なことに時計が置いていない、ホントに不思議だ
私が、廊下に出て時計がある隣の部屋を見に行こうとすると
「どうしました、お嬢様」
ロナルド君が話しかけてきた。
(そうだ、忘れてたロナルド君のこと、多分ずっと立ってたんだよね、多分)
私は、気になったので、
「ロナルド様、すいません、ずっと立っていらっしゃったんですか」
と聞くと当然かのように
「はい、勿論です」
こう返答を返してきた。
(マジかよ、凄いな、前世でも今世でも3,4時間も立ち続けるの無理だぞ)
と思い私は、一端図書室に戻り椅子を取ってき、
「長い間立たせてしまってすいません」
謝りながら椅子を勧めた。
すると、
「私は、護衛ですので椅子に座るわけにはいけません」
頑固とした、緊張したような声で返された。
「ですが、さすがに騎士様でも辛いのでは」
私が心配そうな声で言うと
「ブランドー侯爵領軍たるものこの程度は、辛いものではありません」
と返された。
(マジかよ、この家の領軍どんなに辛いんだよ)
そう思いつつもどうやってロナルド君を椅子に座らせるのかを考え始めた。
(どうやれば、座らせること出来るかな)
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2023/03/28、11:10
加筆、表現の修正、変更、矛盾点の修正




