第20話 猫は嗤う
短編がガチではかどりません。
『人間だって他人を嗤う』
これは、事実だろうだが、これをネタにしたら絶対に面倒くさくなる
経験談では、無いのだが、これだけは絶対に言える面倒くさくなると
「猫さん、この話面倒くさいので止めませんか」
私は、変えられる話題が思い付かずそういった。
「どうしてだい、何が面倒くさいんだい」
猫は、そう問いかけてきた。
「面倒くさいものは面倒くさいんですよ」
私が理由を言えずにいると
「君は、暇なんだろじゃあ良いんじゃ無いのかな」
と言われてしまった。
「別に良いですけど、どうなっても知りませんよ」
何か少し寒気のような物を感じてしまった。
(どうしてだろうな)
と思いはしたものの
(まあ構わないだろう)
こう思うことにした。
「まぁ、まぁ良いじゃ無いか、どうにもなることはないよ」
猫は、私にそう語りかけてきた。
「人間だって人を嗤うことはありますけど、誰もされたいとは思いませんよ、はい、これでこの話は終わりです」
私が露骨に面倒くさい雰囲気を出して言うと
「そんなにめんどくさがらなくても良いじゃ無いか」
ジトとした目を向けながら言われてしまった。
「そうだ、あの私の頭に乗った魔法は、何魔法だったのか教えてください」
話をそらすつもりで問いかけてみた。
「そうだ、そうだね、忘れていたよ」
猫は、本当に忘れていたような声で言っていた。
(マジ、忘れてたのさっき貴方がやっていたのに忘れるの早すぎない)
思いつつも猫の返答を待っていると、
「あれの答え合わせはね、闇魔法だよ」
答えを教えてくれた。
「闇魔法には、そのような効果は無かったと記憶していますが」
私は、記憶を思い出しながら聞いた。
「君がそう思っているだけどろう」
猫は、煽るように言ってきた。
「私が思っているだけ、と言うよりこの国がそう思っていると言った方が近いと思います」
私が煽りに乗らないように冷静な声で答えた。
「そうか、国が思っているか、じゃあその考えをまず捨てようか」
猫は、笑顔で言ってきた。
「考えを捨てたら出来るようになるんですか」
私が当然の疑問を聞くと
「出来きるようになるか出来ないか、そう聞かれたら君次第だよ」
とまた、煽るように言われた。
「どうして、私次第なのでしょうか」
「どうして、どうしてか、それは、何だろうね」
猫は、そう言った後に
「うむむむ」
悩むようなうなり声を上げた後に
「そうだ、そうだ、あれだ、あれ、魔法にとって一番大事なのは、イメージなんだよ」
と言ってきた。
(また、どっかで聞いたような設定だな)
と思いはしたものの私には、気になる事が出来た
「猫さん、それってイメージさえ出来れば無詠唱とかも出来るんですか」
こう問いかけると、
「どうかな、イメージさえ出来れば出来るかもしれないし出来ないかもしれない、それも君次第だよ」
また煽るような事を面白そうに言ってきた。
(そうか、出来るかもしれないのか)
「分かりました、猫さん、イメージですねイメージ」
そう言いイメージをしようと思ったのだが
(闇で転移または瞬間移動って一体どう言うイメージなんだ)
と思いちゃんとしたイメージを確立する事が出来そうに無かった。
「闇のイメージが浮かばないのですが」
こう私が言うと
「えっ、もしかしてやろうとしたの死ぬよ」
驚かれたように言われてしまった。
「はっ、どうして」
私が何故かと聞くと
「君には、魔力が足りないんだよ、その状態で自分に見合わない程の魔法を使うと死ぬに決まってるじゃ無いか」
笑いながら当然と言わんばかりの口調で言われてしまった。
(そういえば、そんな事言ってたな)
思い出した私は、
「そういえば、あれって魔力の純度でしたっけあれってどうやって上げるんですか」
このことを問いかけると、
「そう言えば、そういうのもあったね」
また、マジで忘れたような声でまた言った。
(マジか、この人と言うより猫かそれとも神かまぁいいや、ボケすぎだろ)
そう思いはしたものの
「どうすれば良いんですか」
興味津々そうな口調で問いかけた。
「そうか、そんなに知りたいんだね」
猫は、何かすっごい気持ちの悪い笑顔をその顔に浮かべた。
「私、知りたいです」
私が面倒くさそうだが聞くと
「じゃあ、教えてあげよう、その代わり後で僕の要求に従って貰うよ」
気味の悪い笑顔を浮かべながら言ってきた。
(嫌だな、気持ち悪いな)
そう思いつつも
「分かりました、お願いします」
お願いすることにした。
「じゃあ教えてあげよう」
猫は表情を変えずにそう言い、続けて
「それはね、『魔物を食べる』だよ」
ふざけたことを言ってきた。
「ふざけんなよ、嘘だろ」
(ここら辺には、多分だが魔物はいないし、いたとしても私には倒すことが出来ないだろう
悪魔の要求と引き換えに意味の無い事を知ることが出来たと言うことだ)
私が絶望していると
「まだ、僕の話は、終わっていないよ」
と悪魔は、言ってきた。
「何だよ、悪魔、続きは」
私が、怒ったような声で聞き返すと
「もう一つの方法はね」
そいつは、焦らすようにそこで区切った。
数秒間後に
「それはね、僕のような神様と契約することだよ」
そいつは、言うのだった。
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2023/03/27、17:55
加筆、表現の修正、変更




