第193話 食料を無駄にするなんて!そんな事をして許されると思うなよ!!!
タイトルはおふざけです。何か、もうネタ切れです。
あっ!そう言えば、私。遂にゴールデンウェークに入りました。
なので、終わるまでの5日間。2本投稿していきます。
投稿時間は、1話目:一時
2話目:一二時
で進行していきます。宜しくお願いします。
『ガシャン』
木の器が私の顔に当たり、跳ね返って石の硬い地面に当たった音と、水っぽい何かが掛けられた音が牢屋の中に響き渡った。
(イッてぇ、それに、冷てぇ、何これ、てか、投げんなよ、食べ物を無駄にしてはいけないって習ってないのか、あぁ、習ってないのか、習ってたら、こんな事をしないだろうし、人攫いなんて事もしないだろう、真面な道徳を習ってたなら)
私は心の中で、私に木製の器を投げてきた男と、ご飯だと言われた物が入っていた地面に落ちている木製の器を見ながら呟き、
「冷たいですね、やめてくださいよ」
物を投げつけてきた不潔な男を睨みながらそう言うと、
「知らねぇよ、クソガキ」
こう言いながら、牢屋の扉を閉め、どっかに歩いて行った。
(イッてぇ、痛ぇ、本当に痛ぇ、あのクソ野郎、良くもやりながったな)
私は奴がどっか行った後、数分間、あのクソ野郎が言う夜ご飯の液体が掛かってしまった服を乾かそうと頑張り、無理だったので諦め、そう心中で未だに引かない痛みの原因に対し怒りの声を上げた。
数分間、怒り狂ったように心中であのクソ野郎に対し、言葉を漏らした後に、
(あいつ、地味に私に何食わせようとしてたんだ)
と思いながら、辺りに散らばっている器に元々入っていた物を見た。
(これは、何だ、何かの液体、多分、ただの水か、そうだよな)
私はそう思いながら、微妙に未だに器の中にへばり付いている液体を指に付け舐めた。
「うん、ただの水だな」
小さく呟いた後に、
(てことは、これは、ただの水に麦っぽい穀物を浮かべた食べ物か)
どんな食べ物を食べさせられそうになっていたのかを纏めた。
(まぁ、食えるだろうけど、これは、まぁ、確かに反抗力をなくす事が出来そうだな、こんな栄養が少ない食いもん食ってたら、力は付かないだろうし、出ないだろうな、てか、力が減るんじゃ無いか)
私は地面に落ちている穀物の粒を摘まみながら心中でそう呟いた。
「さて、これは、どうした物かなぁ、水は蒸発するまで待てば良いけど、これは蒸発するわけ無いもんな」
先程から摘まみ続けている一粒の穀物を見つめながらそう呟いた。
(さて、本当にどうした物か・・・食べたくは無いんだよなぁ、別にお腹は空いてないし、空いても魔法で創り出せば良いし、それに、床に落ちてから3秒以上、余裕で経ってるから食えないだろうし、どうした物かな、本当に、どうした物かなぁ、取り敢えず、端に寄せておいて明日か、もしくは脱出するときとかに投げつけてでもやろうかな、・・本当にどうしようかな)
こう床に散らばっている穀物の処理方法に頭を悩ませた私は、数分間、悩み続け、
(よし、まぁ、よし、脱出するときに投げつけよう、それまでは、此処の端に寄せておくか)
と処理の方法を決め、適当に牢屋の端に寄せることにし、早速行動に移した。
移し終わった私の頭には、
(虫湧きそうだな)
こう良くない想像が湧いてきた。
(あれ、これ、マジで虫湧くくね・・・えっ、やなんだけど・・どうしようかな)
虫は好きでは無い、ていうかあの、ウニョウニョと気持ち悪く動く節足が嫌いな私は、
(まぁ、そんときは、そんときに対策するか、殺虫剤とか)
こう心中で呟いた。・・・私ね、面倒くさいのも嫌いなんだ。
穀物の片付けが終わり、後は水分の蒸発を待つだけになった私は、未だに節々からする痛みに耐えながら、壁にもたれ掛かるように腰を下ろし、
(地味に、虫は苦手なのに、エビとかいけるのは可笑しいって主張あったな)
こう前世のネットで見たことのある主張を思い出し、
(虫とエビとかの甲殻類は何か違うんだよなぁ、まぁ、エビが地上の動物だったらキモいって思ってたかもだけど・・・多分、食文化とか潜在意識とかの違いなんだろうなぁ)
と思いながら、思い出した前世の主張を片付けた。
(さて、これから夜になるけど何しようかな、まぁ、あの女の子に話しかけるのは確定な訳だけど、それ以外も暇つぶしを探さないといけないよな・・・何しようかなぁ、うーん、勉強をしようにも、出来る勉強なんて殆ど無いだろうしなぁ)
私はそんなこんなで、暇つぶしの方法を考えることにした。
(自問自答で暇でも潰すか)
色々、案を考えた結果、これが出てき、
(何か、これ、やった事あるよな、家で暇なときに・・・これ、少し、怖いから嫌なんだよな、何かよく分らない考えが湧いてくることもあるし・・これはやめておこう、何か、怖いし、自分がよく分らなくなるし)
こう考え、やらないことにした。
「それじゃあ、何をしようかな」
小さく声を漏らすと、その声は重たく感じる静寂が支配している空間に響き渡った。
(何か、雰囲気、異常に重いなぁ、まぁ、しょうが無いか、私とあの女の子しかこの空間にいないし、それに、あの子は精神が限界なのか話さないし、多分、あの子も攫われてきたんだろうし、雰囲気が重くなってもしょうが無いよな、てか、この状況で、ふざけられる私が異常なのか)
静寂にそう思いを述べながら、
(それじゃあ、どうやればこの沈黙を破壊することが出来るのかを考えよう・・・)
こう暇つぶしの方法を思い付いた。
『それは、果たして面白いのか』
と疑問の声が心の奥底から聞こえてきたが、無視だ、無視。




