第175話 肉串!お父様、よく頑張った。
*お願い*
分りづらい部分、句読点がない箇所を教えてください!!
本当に、お願いします。現在、表現の大幅修正を行っております。
ご協力お願いします。本当にお願いします。
「お父様、お父様、あれは何ですか」
街に到着した私は、気になった物、建築物を指し示しながら何度もその言葉を漏らした。
「あれは・・・図書館だね」
お父様は、毎回私の疑問に答えてくれた。
「へぇ、そうなですか、・・・後で読みに行く事って出来ますか」
私は、
(この時代も図書館なんてあるんだな)
と思いながら発言をすると、
「大丈夫だよ、今すぐにだっていけるけどどうする」
お父様は私にそう言ってきた。
「今すぐに読みたいわけではないので大丈夫です、それよりも街を見たいです」
お父様にそう返事を返しながら、興味が湧きそうな物を眺めた。
「あれは、何ですか」
出店だろうか、何かよく分らない物を焼いている人を指し示しながら言うと、
「魔物の屋台かな、多分」
お父様は私にそう言った。
「魔物って食べれるんですか」
驚きながら問いかけると、
(そういえば、先生が昔、魔物を食べれば魔力が強くなる的な事言ってたな)
このことを思い出した。
「あぁ、食べれる、ちゃんと処理しないと臭いけどね」
お父様は私にそう答えてくれた。
「お父様、お父様、食べてみたいです」
味が気になってしまったのでそう言うと、
「構わないけど、そこまで美味しいとは思わないよ、エミリーそれでもいいのか」
問いかけてきた。
「大丈夫です、食べたいです」
私がそう言うと、
「分った、それじゃあ買おうか」
お父様はそう言うと、私をだっこした状態でその屋台の所に歩いて行き、
「1本貰っても良いかな」
お金を出しながら言うと
「あぁ、構わないよ、あんちゃんが食うのかい」
屋台のおじさんはお父様に向かってそう問いかけた。
「いや、僕の娘が食べたいらしいんだ」
お父様はおじさんにそう返すと、
「それじゃあ、スパイスを少し減らすかお嬢ちゃん」
おじさんは私にそう言ってきた。
「どうしてですか」
私は、
(この世界、町中の屋台でもスパイスが使えるぐらいには貿易路が整備されてるんだ、凄いな、技術は中世くらいでまともな貿易手段無いはずだよな)
こう思いながらも問いかけると、
「お嬢ちゃんには、ちと味が濃すぎるかも知れないんだ」
おじさんは私にそう言ってきた。
(味が濃いのか・・・それじゃあ、減らして貰った方が良いかもな、子供の舌は味を感じやすいってどっかの誰かが昔言ってた気がするし)
と昔言われたことを思い出した私は、
「それじゃあ、減らして下さい、お願いします」
こう少しだけ頭を下げてお願いをすると、
「合点よ」
おじさんはそう元気に笑顔で返事をし、焼き始めた。
数分後、おじさんはお肉が焼けたのか、
「熱いから気をつけて食えよ」
こう言いながら湯気が立っているお肉の刺さった串を手渡してきた。
「ありがとうございます」
私がそう御礼を言いながら受け取ると、
「あんちゃんも食いな」
おじさんは笑顔でお父様にも串を渡した。
「あっ、ありがとう」
お父様がそう言いながら、お金を出そうとしたら、
「大丈夫だ、あんちゃん」
こう言いながらおじさんはお金を受け取るのを断った。
(どうして、断るんだ意味が分らない受け取った方が良いだろう、無償で与えたとして利益はあるのか)
私がそう疑問を思っていると、どうやらお父様もそう思ったみたいで、
「そういうわけにはいかない、受け取ってくれ、君にも生活があるだろう」
お金を押しつけるように渡そうとすると、
「大丈夫だ、大丈夫だ、ただで貰える物は貰っておけ」
おじさんは笑顔でお父様にお金を突き返した。
(ただより高い物は無いからなぁ、でも)
私はそう思いながらも、二人を見続けていると、
「あぁ、もう分ったよ、ありがとう」
お父様が折れた。
「あぁ、どういたしましてだ」
おじさんは笑顔で、お父様が未だに受け取っていなかった串を手渡した。
その後、少し離れた。公園のような所で、お父様は私をやっと降ろしてくれた。
「ありがとうございます」
御礼を言った後に、ベンチに座り、食べるのを忘れていた肉串を手に持ち、
「頂きます」
と小さく呟くように言い、口を付けた。
「美味しいです」
微妙に未だに味が濃くて辛いが私はそう声を漏らした。
その肉串は、結構分厚く、スパイスでも消しきれない獣臭さがしましたが、肉串の味は、非常に美味しかったです。
「それは良かった」
私の美味しかったと言う声にお父様はそう言った後に、口を付けていた。
少しだけ辛いような表情をした後に、
「あぁ、美味しいな」
声を返してきた。
(獣臭いのが苦手なのかな・・・いや、多分、スパイスか味が苦手なのか、家でも殆ど味が濃いのは無かったし)
私はそう思いながら、
「あの、お父様、大丈夫ですか」
問いかけると、
「だっ、大丈夫だ」
お父様はそう言いながらもう一口食べ、辛そうな表情をしたので、私が話しかけようとしたところ、
「だっ、いじょうぶだ」
全然、大丈夫そうじゃ無い声を出してきた。
(まさか、心を読まれた)
私がふざけたことを呟いた後に、
「あの、食べましょうか」
と聞くように問いかけると、
「大丈夫だ」
お父様はそう返事をし、私の心配そうな視線に
「大丈夫だ」
等の返事を返しながら、何分間か掛け、頑張って最後まで食べきるのだった。
(お父様、凄いね、よく頑張った)
私は少しだけ辛そうにしているお父様にそう心の中で言うのだった。
補足説明
『何故に魔力の純度が上がる魔物肉が普通に売ってるの』
気になる人も多いだろうから説明させて頂きます。
『魔力量、操作のセンス、想像力』
魔法には以上の才能が必要だと作中で語られていたはずです。
基本的な人間にはたいして大きな魔力量はありません、そして、魔物肉を食っても量は増えません。お父様もお師匠様も例外では無く、現状主人公以外でまともな魔法を使える人間はお母様だけなのもこれが理由です。
なので、純度が上がろうと、たいして意味が無いため、魔物肉が売られています。
例
純度が低い 高い
100-30 100-11
10-30 10-11
ってな感じになると思って下さい。




