第167話 さぁ、問題です!私の目の前で山を成しているのは何でしょうか?答えは本文に
サブタイは思い付きませんでした。てへぺろ。適当です。ごめんなさい
「はぁ、今何時だ」
私はそう小さく呟きながら、懐中時計を取り出した。
先程まで、クソ伯爵の行動の理由を考えていたのだが、面倒臭いし、解が私には理解できそうにないので、諦めることにしていた。
「あっ、もうすぐ、朝か・・・マジかぁ」
私はそう如何にも残念そうな声を出しながら、目の前に存在している机にグダァと溶けるようにもたれ掛かった。
何故、私が、あんなことをしているのかが気になる人もいるだろう。
だから、説明してあげよう。私は、多分、このまま寝ると、思いっ切り、何時も起きている時間を超すからだ。だって、殆ど夜起きてたからね、睡眠不足って奴な訳ですよ。はぁ。
「どうしようかなぁ、仮眠・・・・絶対に起きれないよなぁ、ハァ、どうにかして絶対に起こる方法無いかな、・・・・大きな音程度では起きれる気がしないんだよなぁ」
私はこう考えて、睡眠をすることを諦めることにした。まぁ、もう確実に無理ゲーなのでね。一徹になるのかな。
「さてと、朝になるまで、何をしとこうかな、本当にやることが無いな・・・・あっ、そうだ、忘れてた。魔法の練習」
私は、少し前に決めていた事を思い出し、創造魔法を行使した。
…………
魔法の練習をし始めて、数時間。
何となく、2つの物質を同時に作る方法が分ってきた。
それは、どんな方法なのか、気になる人が多いだろうから、教えて差し上げよう。
まず昔やっていた感覚なんだけどね、私は今まで、2つの物質を同一視して魔法を行使していたんだよね。そこで、2つの物質の境界をしっかりと意識してやったらね、何かできたんだよ。
「うわぁ、出来ちゃったよ、はぁ、暇になっちまったよ」
私は後悔しながらそう呟き、お茶を魔法で生み出し、口を付けた。・・・・・何か、スッゴい苦いんだけど。何故に・・・・
「にっげぇ、はぁ、何故、本当に何故」
呟きながらも、ふと、前の机を見ると、そこには、大量に私が作った物が山になって載っていた。
(あぁ、片付けるの忘れてた)
私はそう思いながらも、創造物であるナイフを一つだけ手に取った。
「私、これは、何本作ったんだ・・・余裕で1000本超えているように見えるんだけど」
頭を掻きながら、そう呟き、
(数えてみようかな、暇だし)
と思ってしまったが故に、数え始めました。
…………
数え続け、数時間。本数が多分、確定しました。
君は何本だと思う。うん、うん、違うね。
正解はね。6984本だよ。多すぎたよね。
・・・・私って、教科書とかの主人公みたいな、謎の理解力が無いみたいだよ。とほほ。
「これ、どうすれば良いのかな」
私はそう思いながらも、ナイフの刃を軽く持ち上げた。
「投げナイフとして使うか・・・それ以外使い道無いよな、だって、短いし・・・」
そう呟きながら、刃を持ち上げたナイフを上に軽く投げた。
投げられたナイフは、力を殆ど入れてなかった故に、直ぐに自由落下を始め、地面に着くか着かないかというところで、暗い魔法に吸い込まれて消えていった。
「よし、決めた。これからは投げナイフも練習しよう」
小さく、力強い芯の通った声で宣言をした。
『コンコンコン』
私が意味も無く格好付けていると、その音が部屋に鳴り響いた。
(あっ、少し恥ずかしい、・・・少し、違うな、大分)
恥ずかしがりながらも、
「どうぞお入りください」
声を上げ、入室を促した。
「失礼します、お嬢様」
その声と共に、扉が開き、マリーちゃんが部屋の中に入ってきた。
「おはようございます」
「おはようございます」
と互いに挨拶を返し合うと、マリーちゃんが朝ご飯の準備をしてくれました。
「ありがとうございます」
私は御礼を言い、朝ご飯に手を付けました。
…………
朝ご飯を食べ終わり、マリーちゃんが片付けに、どっかに行ってしまったので、私は、部屋の扉に手を掛け、開き、立っている二人を見つめた。
「おはようございます、お嬢様、どうしましたか」
アースベルトは私にそう言い、ロナルド君は頭を下げた。
「いや、・・・何と言いましょうか、今日もいるのか、と思ったのです」
私がそうアースベルトに返事をすると、
「例の伯爵様のおかげで、ただでさえ遅れていた会議が更に遅れてしまったのです。しょうが無いでしょう」
と理由を教えてくれた。
「いつ頃、お帰りになるのですか、お客様は」
私が気になったので問いかけると、
「明後日頃には確実にお帰りになっていると思います」
教えてくれた。
「そうですか、分りました・・・・あっ、そうだ、今日は図書室に行っても構わないでしょうか」
部屋の中では何も楽しいことがないのでそう言うと、
「構いませんよ、扉の前で待機させて頂きますがね」
アースベルトはそう言ってくれた。
「ありがとうございます。それじゃあ、早速行きましょう」
私はこう声を出したところで、
(マリーちゃんも後で帰ってくる可能性あるよな)
と思ったので、
「ロナルド様は、マリーちゃんが帰ってきたときのために、伝言を頼みます」
こうお願いをした後、返事を聞かずに、図書室に向かって、私は、結構な早さで歩を進めていくのだった。
主人公が創ったナイフは、片方にしか刃がないナイフです。
ご報告
橋立です。
もうすぐで学校が始まるので、もしかしたら投稿出来ない日があるかも。
ごめんね!流石に英語、国語、数学の3つの勉強を真面目にやらないと色々と怖くなってきたので。




