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第156話 『もしかしたら』ってなんや?私、分らんのやけど・・・・

「おはようございます」

 私はそう言葉を漏らしながら、上体を起こした。

 昨日、私はたいして面白くも無い本を読み、寝たのだ。


「さて、今日も凄く暇ですね、何をしましょうか」

 私はそう呟きつつも、膀胱の限界を感じ、扉を勢いよく開くと、

『ドン』、何か違うな・・・・『ガンッ』これ、かな・・・・まぁ、いいや、面倒臭い・・・・・えぇと、それで・・・・・。


 私は、扉を何かにぶつけたような音が響いてきた。

(何だ、何にぶつけた、ぶつけた物大丈夫か、壊れてないよな、壊れたら面倒臭いぞ)

 焦りながらも、ぶつかったであろう、箇所を見ると、見たことのある人物が立っていた。


(あぁ、良かったぁ、物にぶつけてなかった。本当に良かったぁ・・・・・)

 私はこう思ったのもつかの間、

(あれ、よく考えれば、どうしてこの人が此処にいるだ)

 気になってしまった私は、トイレを後回しにし、

「どうして此処にいるんですか、アースベルト、。。様」

 と一瞬、様を付け忘れつつもそう言うと、

「大丈夫ですよ、付けなくても」

 アースベルトこと、だいぶ前、殿下が来たときに、剣を見せてと私が要求した騎士はそう言った。


(そういやぁ、私、前はアースベルトのこと呼び捨てで呼んでたな、なんでやろ、ロナルド君の方はちゃんと呼んでるのに。・・・・まぁ、いっか、本人も許可しているっぽいし)

 私はそう思いながらも

「どうしているんですか」

 問いを掛けると

「護衛の仕事を侯爵さんから言われたんですよ」

 アースベルトは言った。


(それ、不敬にならん、私は別にどうするつもりは無いけど)

 と思ったりはしたが、

「それって、ロナルド様の仕事ではありませんでしたか」

 思って当然であろう事を問いかけると、

「そうですね」

 そう直ぐに返してきた。


「それじゃあ、その本人は」

 見えないので問いかけると、

「そこに居ますよ」

 驚愕的な様子でアースベルトは言った。


(えっ、マジ、本当、リアリィ、うせやろ)

 私が心の中でそう疑いながらも、アースベルトが示した場所を見ると、本当に居た。


(あっ、あっ、あっ、あっ、やべぇ、気付かなかった、本当、ごめん、マジでごめん)

 心の中でそう狼狽えながら謝り、

「申し訳ありません、ロナルド様、気付きませんでした、本当に申し訳ありません」

 私は、そう直ぐに思い付いた謝罪の言葉を述べると、

「お嬢様、よくあるので構いませんよ」

 ロナルド君はそう何時もの調子で答えた。


(えっ、よくあるの、マジで、大丈夫か)

 驚きながらも、

「本当に、申し訳ありませんでした」

 と大丈夫と言われたが、一応謝った。


「大丈夫です」

 私の謝罪に対して、ロナルド君はそう直ぐに返答を返してきた。


(何か、本当に許してそうだな)

 そう思った私は、

「あの、どうして護衛をお二人でやっているのでしょうか」

 気になった事を問いかけると、

「客人がいらしてるので、『もしかしたら』があるかも知れないからです」

 ロナルド君はそう私に説明した。


(『もしかしたら』って何、本当に何、分らんのやけ)

 私はどうしても分らなかったので、

「『もしかしたら』というのはどういう意味でしょうか」

 問いかけると、

「それは・・・・・」

 ロナルド君は迷ったように声を途切れさせた。


 そして、アースベルトに寄っていって、何やら小声で話し始めた。

 小声で話しながら、色々悩んでいるような声を上げる二人を待っている中、私は、

(あっ、ヤバいかも、漏れそう、・・・これ、間に合わないかも)

 こう思う程に、膀胱の限界を感じていた。


「あっ、駄目だぁ、これ」

 小さい声でそう呟き、

「少し抜けますね、帰ってくるまでに話し終わらせてくださいね」

 私はそう声を掛けて、そそくさと走ってトイレに行くのだった。

 …………

「あぁ、少し、間に合わんかった、あぁぁあああぁ」

 私は小さくそう呟きながら、少しだけ濡れた服を掴んでいた。


(さて、さて、どうした物か、脱ぐか)

 こう考えはした物の

(着替えないしなぁ、さて、さて、さて、さて、さて)

 思い付かなかった。


(終わったぁ、私の人生the endだぁぁあぁああぁぁぁっぁぁぁあっぁああ)

 私は心の中で一通り叫んだ後に、冷静になって考え始めた。


(うん、さて、と、どうした物かな、魔法でどうにか・・・・)

 私は少しだけ、考えて、何個か策を考えはした物の、それの実行は不可能だったので、諦めて

(うん、これ、詰んでね、やっちまったなぁ、はぁあ、本当に、本当に、本当に、面倒臭いなぁ、ハァア、もう、面倒い、マジっで面倒いよぉぉおお)

 こう心の中で、現状、詰んだ状況を嘆きながら、頭を抱えた。


(あぁぁ、詰んだ、本当に詰んだ)

 私がガチのマジで、解決策を思い付かずに、発狂しそうになっていると、私の頭の中に天恵が舞い降りてくるのを感じとった。


(あっ、地味に、同じ服創り出せば良いじゃん)

 私は突如として、何故か、今までに思い付かなかった策を思い付いたのだ。


(ひゃっふー、やったー)

 私がこう心の中で喜び、叫んでいると、

『コンコンコン』

 トイレの扉を叩く音が聞こえてきた。


(誰だ、・・・・本当に誰だ)

 私は扉を叩いた人が誰か分らなかったのでそう思っていると、

「あの、おっ、お嬢様、大丈夫ですか」

 こう言う私の知っている声が聞こえてきた。

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