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第149話 森遊び、楽しいもんだね。

今回、危ない植物が出てきます。後書きを絶対に呼んで下さい。

私は、食したりしてどどうなったとしても責任を負うつもりは一切ありません。

責任を転嫁するなどはやめて下さい。やったら怒ります。

「はぁー、何しようかな、とりま、寝るか」

 私はそう小さな声で呟いた。

 お父様が案外忙しく、街に遊びに行けないようなのでね、やることが無いんすよね。はい。


 私は、呟きながらも、本当に寝るかを迷った。

 何故ならば、今はたいして眠くなく、習慣的に呟いた言葉だからだ。

 皆もやった事があるんじゃ無いかな、学校とかで暇すぎて特に意味も無く鞄をまさぐったり、あれ、無いの、私だけかぁ~、なっ、何か恥ずかしいね、わっ忘れてよ。


「あぁ、暇だな、何かやれること無いかな、寝ようかな、でもなー」

 私はそう呟きベットにダイブした。


『ドン』

 という鈍い音が響いた。痛い。


「イッッッテ、グアー」

 変な声を漏らしながらも私は顔をベットに沈めた。


「あぁ、もう本当に暇だ」

 私がそう呟く・・・・・・まぁ、呟こうが何かが変わるわけでは無く、此処で睡魔とか湧いてきたら良かったんだけどね、現実はそこまで上手くいくわけ無いよね、当然。


「何しようかな、思い付かんわ、はぁ、暇だなー」

 私はこう取り敢えず呟き、ベットの上でゴロゴロと右に転がったり、左に転がったりを繰り返した。


「前世では何やってたかな、こんな時はぁああ」

 そう呟きながら、私はベットから落下した。


『ドタ』

 といった鈍い音が辺りに響き渡った。


(はぁ、もうちょっと周り見とけば良かったな、面倒くさ)

 私は心の中でそう呟きながらも、起き上がり、椅子に座った。


 椅子の背に深くもたれ掛かり、前脚の部分を浮かせた。


「はぁ、暇だ、やることが思い付かない・・・・・」

 私はそう呟きながら、背もたれに任せた体重を動かし前の方に移動させると、

『ガタッ』

 こう落ちる音が響き、私の体に衝撃が走った。


「はぁ、痛い、眠い」

 私は痛いという事実と眠いという嘘の口癖を漏らした。


「日記でも書くか」

 だいぶ前に貰ったきり、殆ど開いたことが無かった日記帳を私は机にある引き出しから取り出した。


 今まで、日記帳には魔法の事をメモっていたのだが、基本、私は物事を忘れないので書くのを面倒くさがって書いていなかったのだ。だって、忘れないんだから書く必要ないでしょ。


「さて、何のことを書こうかな・・・・・」

 私は迷いながらそう声を上げた。


(・・・・・本当に何、書こうかな、どうしようかな、今までのことを取り敢えず書くか)

 私はこう心の中で呟いた後に、筆を走らせた。

 …………

 そんなこんなで、日記を書き終わり、私は自分のベッドで寝そべり、天井を見上げていた。


(あぁ、暇だ、暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ暇だ)

 私は同じ言葉の羅列を繰り返し心に浮かべ、ゴロゴロと右に行き左に行きを繰り返した。


「もう、寝ようかな、やること無いし」

 私は特に眠くは無いがそう声を漏らし目を瞑った。

 だが、まぁ、都合が良いことなどあるわけが無く、私には眠気が訪れることが無かった。


「はぁ、もういいや、何か探すか」

 私はこう言いながらベッドから立ち上がり、自分の部屋のドアノブに手を掛け、勢いよく押した。


(よし、よし、よし、よし、よし、よし)

 私は心の中で意味も無く、意味も無い言葉を羅列し、スキップをして適当な方向に、気の向くままに進んでいった。


 スキップを続けていると、私は見覚えのある扉の前で立ち止まりその部屋の中に入っていった。

 此処がどの部屋か、それは至って簡単、少し前に杖を見つけたところに出られる扉がある部屋だ。


 私は、

(森を探索してみよー、暇だし)

 心の中でそう呟きながらも、重い扉を押して、地下道のような下水道のような暗い道を駆けるように進んでいった。途中で転びそうになったが、私の凄い強い体幹のおかげで耐えることに成功した。凄いだろう。


 まぁ、その後は特に何も問題は無く、私は外に出た。

 朝・・・・違うな、昼の外に出るなんて凄い久しぶりのように感じるよ。先生との練習でも夜にしか出ないからね。外には。


 私は、この前は行くことが無かったが、森の中を駆けていった。

 森林浴って言うのかな、何かいいね。楽しいし。


 私は、森の中を駆けながらも。辺りに生えている植物を見渡した。

 シダ系の植物とかコケ系の植物とか、ツル系の植物とかあって面白いね。


 面白いな、どっかで見たことあるなこれ、等々思いながらも森を駆けていると、

「あっ、これは」

 と小さく声を漏らし、魔法で布を作りだし口を押さえた後に近づいていった。


(一瞬触るだけだったら大丈夫だよね)

 私はそう心の中で呟きながらもその植物を見下ろした。


 何て名前の植物か気になる人もいるだろう。だから説明してあげよう。

 その植物は、前世の私の恩師が趣味で研究していたキノコでね。

 色と形がもえるような形状をしているんだよ。

 これで分った人もいるんじゃ無いかな。

 そうその名は、カエンタケっていう猛毒のキノコだ。


(確か、3グラムで死ぬんだっけ、怖いな)

 私はそう思いながらも、魔法で容器を創り出し、カエンタケをつまみ、その中に落とし、闇魔法の倉庫の中に投げ込んだ。


(あぁ、そう言えば、手を洗わないと少し危ないかも)

 私は恩師の発言を思い出しながらそう思い、水を生み出し手を洗った。


 先生が言うには、

『カエンタケはな、マイコトキシンが主な毒だけどな、他にも色々、毒があって触れただけでもヤバいんだよ、面白いだろ』らしい。


(地味にあの先生は大丈夫なのかな、大学卒業してから一度も会ってないけど)

 私は心の中でそう呟いた。


 恩師とは卒業してからは一応は文通を続けていたのだが、最後に貰ったときには、毒キノコ食って当たったと書いていたのだ。心配だろう。


 私は、そう前世の知り合いのことを思い出し、心配になってしまい、どうせ何も出来ないというのにも関わらず、頭を悩ませるのだった。

*注意*

今作に登場するカエンタケは、マジで危ないです。この作品で見たからって安易に近づくのはやめましょう。普通に死にます。食べるのもやめましょう、死にますし、真面なことにはなりません。腹痛、嘔吐、下痢、頭痛、目眩、手足の痺れ、呼吸困難、言語障害、造血機能障害、糜爛、肝不全、腎不全、呼吸器不全が起き、死亡します。回復したとしても運動障害、言語障害、小脳の萎縮、脱毛、皮膚の萎縮、剥落などが起きて、真面に生きられなくなります。冗談抜きで絶対に食べるなんて真似をしないで下さい。何個か省きましたが、詳しく知りたければ、ウィキを調べて下さい。

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