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第147話 お父様、忘れていたんですか?

 現在、私は、お父様の部屋の目の前に立っていた。


『何故、立っているのか』これが大いに気になる人が多いだろう、私も君達の立場だとしたらそう思っていたはずだ。

 っで、何故立っているのか、それは至って簡単で、

 私は2ヶ月前くらいに、お父様と、

『街にお出かけしに行く』

 これを約束したのだ。

 だが、お父様はこの2ヶ月間、魔法練習をし、それ以外の勉強もちゃんとして、大人しかった私に対して、その話を一切していないのだ。

 その為、私は怒っているのだ、忙しいのならせめて、そう言えば良いじゃん。


 私は、

(この扉を蹴破ってやろうか、それとも、魔法で燃やしてやろうか)

 こう悪い考えを巡らせながらも、大人しく扉を叩いた。

『コンコンコン』

 良い感じの音が鳴ったので、私の機嫌は少し治り、お父様を叩こうという意思が凄い低下した、べっ、別にビビったわけじゃ無いよ、ほっ、本当だよ、本当に機嫌が良くなったんだよ。


 私は、言い訳を呟きながらも、部屋の中からの返答を待っていた。

 大体、2,3分くらい。


 流石の私も、

(長くね、何かあったのかな、大丈夫かな)

 悪い想像を巡らせ続けていても、中から声が聞こえてくることが無かった。


(うん、流石に長いね、大丈夫かな)

 そう思った私が、ドアノブに掛けていた手を捻り、部屋の中に入ると、部屋の中にはお父様はいなかった。


(逃げられたか)

 私はこうふざけたことを心中で呟きながらも、

(お父様が帰ってくるまで待とう)

 と思いお父様の執務室に置いてある椅子に腰を掛け、足をブーラブーラさせていた。


(暇だなー、スッゴい暇、具体的には眠りそうなくらいには暇)

 私はそう思い、

(何か暇を潰せそうな物は無いか)

 と考え始め、お父様の部屋に置いてある、小さな本棚から適当な本を手に取った。

 …………

 そんなこんなで多分数時間、私は大人しく椅子に座って本を進めていた。


(最近の私、大人しすぎるな、もうちょっと色々やろうかな)

 私はそう頭の中で考えつつも本を読んでいた。


(うん、面白くないな、流石、帝王学・・・・気になるんだけどさ、帝王学ってさ、侯爵位でも学ぶの、私よく知らないんだけどさ・・・・)

 私はそう思いながらも椅子から立ち上がり、

 部屋の真ん中に置いてある机の周りを、歩いて回り始めた。


『何故そんな事をしているのか』って、

 ・・・・・秘密です。・・・・いやぁ、ね、別に、特に理由が無いわけでは無いんだよ、本当だよ、私が理由も無しにそんな事をするわけが無いもん、えっ、信じられないだって、まぁ、まぁ、騙されたと思って私の事を信用してくださいよ。私がこんな事をしているのは、まだ話せないような崇高な理由があるんですよ。多分。あっ、間違えた、あっ、あるんです。


 私が言い訳をしている間も机の周りを回っていた。

 そのせいで、微妙に疲れてしまったので、先程より歩む速度を落とす。


(いや、はや、何と言いましょうかね、暇ですね、非常に暇です、何もやることがありませぬ、勉強でもしましょうかね、でもなぁ、もう大概、分るんだよな、多分)

 私が眠くなりつつも、そう思っていると、部屋の外から足音が微妙に聞こえてきたような気がした。


(これは・・・・・・気のせいっぽいな)

 こう考えることに決めた私が、机の周りを回り続けていると、

『ギィー』ていう微妙に甲高い音が響いた。


 まぁ、お分かりの通り、扉が開いたのだ。


「なっ、何をやっているだ、エミリー」

 扉を開いたお父様は開口一番に私にそう言った。


(あっ、あれ、お父様だったんだ)

 私はそう内心驚きつつも、

(まぁ、驚くよな、私も驚くわ)

 と心の中で笑いながらそう呟き、

「あっお父様、こんにちは」

 こう挨拶の言葉を投げかけると

「あぁ、こんにちは、エミリー、何をやっていたんだい」

 挨拶を返した後にそう質問の言葉を投げかけてきた。


(さぁ、何をやっていたのでしょうね、私は)

 心の中でそう自分の行動に思いながらも、

「秘密です」

 とだいぶ前に心の中で考えていたことを口に出してお父様に言った。


「そうか、そっ、それじゃあ、どうして此処にいるんだい、エミリー」

 お父様は、そう言いながら、未だに歩き続けている私の進行方向にまるで、邪魔をするように立ち塞がった。


「あぁ、忘れるところでしたお父様」

 私はお父様の目の前で止まりそう言うと

「何かあったのかい、エミリー」

 私の目線に会わせるように膝をつきながらお父様はそう言った。


「お父様、覚えていますか」

 私が主語を抜いた状態で言うと、

「何をか教えてくれないか、エミリー」

 お父様は忘れているのかそう言ってきた。


「街にお出かけをしに行くというお話のことです」

 私がそう忘れていることを教えると、

「あっ、僕、仕事思い出したから行くね」

 と言いながらお父様は部屋から出て行こうとした。


「ちょっと、待ってください」

 私はそう言葉に出しながら

(正気か、この人、覚えているよな、反応的に、ていうか何で逃げるんだよ)

 と頭の中で考え、お父様の服を握った。


「エミリー、・・・・」

 服を握った私に対してお父様はそう言い、歩みを止めた。


 私は、歩くのを止めたお父様に対してこう言った。

「まだ、お話は終わっていません」と

エッセイの評価が18くらいになりました。

下手な文章でしたが、ありがとうございました。

ここから言ってくれた人がいるかは知りませんが

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