第140話 可笑しな交友関係と寝落ち
私は、マリーちゃんから、お父様の過保護さ、
特に、私の交友関係のことを聞いていると、
どうやら、普通は行うようなお茶会を行っていないことが分った。
私は、お茶会を行っていないのは、
『お父様がそのルールを知らないのかも』
と心の中で思っていたが、
マリーちゃんが言うには、
『催促が来ているから、それはない』
だそうだ。
私は、一応はお父様の事を信用しているので、
「催促が来ているとどうして思うのですか」
こうマリーちゃんに問いかけると、
「上位貴族様と違い、中位、下位の大半の貴族は、自分でお茶会を開けるほどのお金がないというのもありますし、要らぬ疑いを掛けられる可能性もございます、その為、上位貴族様、もしくは一部の中位貴族が、開くお茶会で伝手や、顔を広げる事を致しているので、遠回しになるかと思いますが、侯爵様に催促をしておられると思われます」
とお父様にお茶会の催促が来ている理由を説明してくれた。
マリーちゃんの説明を聞いた私の中では、
更に『どうして、それじゃあ、お父様は開かないんだ』と言う疑問が大きくなるのを感じた。
「う~ん、やっぱりお父様の考えが分りませんね、マリーちゃんは分りますか」
私が問いかけると
「確証はありませんが、これではないかと言う物はあります」
マリーちゃんはそう言ってきた。
(さっき、分らないって言ってなかったけ)
私は心の中でそう呟きつつも、
「何ですか」
そうマリーちゃんに言うと、
「その、侯爵様に失礼になってしまうので、その」
言い辛いのかそう言ってきたので、
「教えてくださいよ、私が許可します」
私がそう言うと、
「ですが・・・」
まだ言ってくれなかった。
(ちぇ、言ってくれても良いじゃん、もっと聞いてみるか)
と心の中で呟いた後に、
「教えてくださいよ、マリーちゃん、何かお父様に言われたとしても私が絶対に守りますから」
そう言うと
「わっ、分りました」
と私の意思の硬さを感じとったのかそう言ってくれた。
「それじゃあ、早く、教えてください」
私がそう急かすように言うと
「分りました、私の根拠のない予想ではありますが、────────」
…………
私はマリーちゃんから予想を聞いた後に、マリーちゃんに色々と嘘を吐き、何か別の仕事をやって貰っている間に私はお父様の執務室に勝手に侵入をしていた。
『何故侵入しているのか』、
それが気になる人が大半だろう、故に私が説明をしてあげよう、
でっ、まぁ、理由なんだけど、それは、至って簡単で、
マリーちゃんの立てた予想が当たっているのか、外れているのかそれを確かめるためだね。はい。
『わざわざ侵入する必要があるのか、普通に聞けば良くない』
そう思う人もいるだろうから教えてあげるけど、
現在、お父様は私の弟のアルと遊んでるはずだから邪魔するのは良くないでしょ、
それに、お父様は忙しくて生まれてからも全然アルに構えてないはずだし。
えっ、『アルと遊んでないときもあるだろ、そんときに聞け』って、
・・・・・良いじゃんか、私も・・・
日本語間違えた、私がそう言う気分なんだよ。
私は、まぁ、そんなこんなで、
(まだかなぁ、まだかなぁ)
と思いながらも、お父様の執務室で、お父様を特に何もせずに待っていると、まぁ、何て言いましょうか、何もせずにボーとしていると案外睡魔という物は襲ってくる物で、段々意識が白み始め夢現としていると、まぁ、睡魔に耐えきることが出来ず、執務室に置いてあるソファーの上で心地の良い感覚に身を任せ、意識を手放し、結局、寝てしまうのだった。
…………
感覚的には、約1分くらい、
私は心地の良い感覚から目覚め、意識を取り戻した。
「ぉはょぅござぃますぅ」
私がまともに呂律の回らない舌でそう呟き、体を起きあげると、
『ズルッ』
といった感じに何かが落ちた。
(あっ、ヤバい、寝てた、
てか、今、何が落ちたんだ)
私がそう思いつつも、焦って落ちた物を確認すると、地面には、汚く毛布が散乱していた。
(あぁ、なるほど~了解、了解、さて、どうした物かな)
色々と気付いてしまった私は心の中でそう呟き、謝罪の言葉を考えつつも、お父様が執務をしている机の方を向く。
向いたところ、どうやら、私の勘違いだったのか、そこにお父様は座っていなかった。
(あれ、可笑しい、どうしてだ、それじゃあ、誰が私に毛布を掛けたんだ、お父様じゃないのか)
心の中でそう呟きながら戸惑っていると
『ガチャ』
こう扉が開く音が聞こえ、
「おはよう、エミリー」
と私に挨拶をしてくる声が聞こえてきた。
(あっ、やっぱり、私に毛布を掛けたのはお父様だったのね、おはようって事は私が寝てたこと知ってたみたいだし)
と心の中で呟きながらも私は、ソファーから立ち上がり、
「おはようございます、お父様」
こう挨拶を返した。
「立たなくても構わないよ」
私が立って挨拶をしたためかお父様は私にそう言った。
「ありがとうございます」
返し方が違うような気がするが、そう返答をし、ソファーに座ると、
「フフフ」
笑われてしまった。
(笑わなくても良いじゃん、誰にでもミスはあるだろう)
と心の中で呟きながらも、
「お父様が、毛布を掛けてくださったのですか」
こう問いを投げかけると
「僕の愛娘が僕の部屋で寝ているんだから掛けるのは当然だろう」
お父様からはその返答が返ってきた。
(え~と、愛娘って言うのは無視で良いよね)
と心の中で呟いた後に、
「ありがとうございました、お父様」
こう御礼の言葉をお父様に言うのだった。
お願いしたいことがあります。
それは一度でいいのでQ&Aがしたいて言うのです。
些細なことでも、気になれば質問して下さい。大概なんでも答えますよ。




