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第125話 崩壊それと、液体

ありがとうございます。

昨日から14か12くらい増えました。ありがとうございます。

 珍しくお父様が食堂でご飯を食べていたので、

 何かあったのかを問いかけると、

 どうやら、どっかの貴族さんの領地が崩壊してしまったみたいなんだ。

 驚きだよね。


「お父様、その貴族様も頑張っていたのですよね、

 それなのに暴動が起きてしまったんですか」

 私がそうお父様に問いかけると

「まぁ、頑張っていただろうけどね、

 しょうがないさ、民にとって重要なのは、

 頑張っているかどうかじゃなくて、

 成果が出せるか否かだからね」

 こう言われた。


「頑張っているから、

 自分たちも協力しよう、

 とは思ったりされなかったんですかね」

 私がこう問いかけると

「どうだろうね、聞く話によると、

 最初は協力する民もいたらしいんだけど、

 失敗が続きすぎて見限られてしまったらしい」

 お父様はそう言ってきた。


「そうなんですか・・・

 それじゃあ、お父様、

 その領主様はどんな対応をしたのですか」

 私が気になった事を問いかけると

「何をしてたっけな、え~と、

 例えば、農地に使えるかを調べるために土壌を調べて、

 まともに植物が育たない土地だと判明し、

 他の産業、観光業も失敗して、他にも色々しようとしたけど、

 金の横領が判明し、金がなくなり、

 運が悪いことに失敗を繰り返し、

 そうして、民に見限られて、治安が悪化し、そのまま暴動が起きたんだ」

 お父様は私にそう説明してきた。


「そうなんですか」

 私がそう言うと

「あぁ、そうなんだ、

 あいつは性格は良かったんし、

 統治の才能はあったんだが、

 絶望的に運が無い、

 本当に神に見放されていた奴だった」

 お父様は少しだけ悲しそうな声で言った。


「その領主様はどうなったんですか」

 私がその事を問いかけると

「暴動でどうなったか、まだ分らない

 が、多分あいつは生きているだろうさ」

 お父様はそう言った。


「どうして、そう思うのですか」

 私が気になった事を問いかけると

「そんな野暮な事は聞かない方が良いぞ、エミリー」

 笑ったような声で言われてしまった。


 その後は、特に話すことは無く、

 朝ご飯を食べ、

 私は部屋に帰ってきた。


 一応、部屋に帰る前に、

「お父様、お仕事頑張ってくださいね」

 こう一応、本当に一応、

 特に意味は無いが、応援しておいた。


(頭いてー、どうしよう、

 これ、どうやれば直るかな)

 私はそう思いつつも、

 ベットの枕に顔を突っ込んでいると、

「やあ、おはよう」

 こう言う、先生の声が聞こえてきた。


「おはようございます」

 私は枕に顔を突っ込んだ状態で、

 そう返答を返すと

「君、何て言ったんだい」

 こう返答を返された。


(耳悪いのか)

 そう思いつつも、

 もう一度、顔を上げること無く、

「おはようございます」

 と言うと

「君、・・・

 顔を上げてから言いなよ、

 それじゃあ、聞こえるわけが無いじゃ無いか」

 先生は私にそう言ってきた。


「嫌です」

 まだ顔を付けながらそう言うと、

「そうかい、それじゃあ」

 先生のこう言う声が聞こえた後に、

『バシャン』

 と言った音と共に、私の頭に冷たい物、

 まぁ、液体がぶっかけられ、

 枕に顔を突っ込んでいて、呼吸が出来なくなった私は、

 顔を直ぐに上げ、

「殺すつもりですか」

 と先生に向かって叫んだ。


 自分の声で頭が痛んでしまったが、

 それを耐え、先生に、

『ジーーー』

 と怒ったような目を向け続けると、

「殺すわけ無いよ、

 だって、殺したら今まで教えていた意味が無いじゃ無いか」

 先生は私にそう言ってきた。


「それじゃあ、水を掛けるのは駄目ですよ、

 普通に死にますよ、よく考えてくださいよ、

 死にますよ、だって、息できませんよ、死にますよ」

 私が先生にそう言うと

「僕は君を信じていたんだよ、

 直ぐに顔を上げるってね」

 こう返答を返されてしまった。


「それ、信用していても、

 してはいけないと思うんですけど」

 私がこう言うと

「気にしない、気にしない」

 笑って言って来た。


「いや、まぁ、

 そこまで気にしてはいませんけど」

 私がそう言うと

「それじゃあ、良いよね」

 笑って言われた。


「いや、貴方も、

 少しは気にしましょうよ」

 私が先生にそう言うと

「嫌だよ、生きてるんだから、

 気にする必要性無いだろう」

 ゴミみたいなこと言ってきた。


(この神様ゴミ屑だな)

 そう思いつつも、

(冷たい、寒い、放置したら風邪引くわ)

 と思い、

「先生、乾かしてくださいよ、

 せめてもの責任として」

 私がそう責めるように言うと

「あぁ、良いよ」

 こう言い、直ぐに

「はい、終わったよ」

 と先生は私にそう言ってきた。


「いや、いくら何でも早すぎません」

 そう言いながらも乾いている服を引っ張ると、

「これが僕の力だよ」

 先生はそう言ってきた。


(僕の力って、これ、魔法だろ、

 何の魔法使ったんだ、わかんねー)

 と思った私は、

「何の魔法を使ったんですか」

 こう先生に問いかけると

「秘密だよ、教える必要性が無いからね」

 直ぐにそう返答をされてしまった。


「えぇ、良いじゃ無いですか、

 教えてくださいよ」

 私がそう言うと

「君が魔法をもっと使えるようになったら教えてあげよう」

 先生は私にそう言ってきた。


「そうですか、分りました、

 それじゃあ、今から魔法の練習をしましょう」

 私がそう言うと

「良いけど、乗り気だね」

 先生は驚いたようにそう言ってきた。


「だって、やる気があるうちにしたいんですよ」

 私はそう先生に言うと

「さぁ、やりますよ、魔法の練習」

 急かすようにそう言い、

 魔法の練習を始め、

 その翌日も、練習をし、

 またその翌日を練習し、

 またまたその翌日も練習し、

 まぁ、何やかんやあり、

 数ヶ月経ち、私は八歳になりました。

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