第118話 多くて豪華なお昼ご飯
マリーちゃんにお昼ご飯の準備が出来た、
このことを伝えて貰った私は現在、
食堂の椅子に座っていた。
(何だかな~
よく分らないけど、
ワープしたような気がするな、
気のせいかな)
私は先程まで、
自分の部屋にいたような気がするため、
心の中でそう呟いていると、
何故か、本当に何故だかは不明だが、
強烈な、もう本当に、強烈でヤバい悪寒がし始めた。
(あっ、やっっっぱり、
きき気のせいだよな)
私は悪寒に対してそう宣言するかのように、
心の中で焦り呟くと、
また、何故か、悪寒がスッと無くなっていった。
(これ、本当に何だろうな、
怖くね、よし、忘れるか)
私はあの悪寒のラインに恐怖を抱きつつも、
もう一度喰らわないようにそう心の中で呟いた。
私が悪寒との戦いが終わると、
「お待たせしましたお嬢様」
マリーちゃんはそう言いながら、
私の前に料理がのったお盆を置いてくれた。
「ありがとうございます」
私はこうマリーちゃんに御礼を言いながら、
お盆にのっているご飯を見た。
お盆には、
普段とは違い、
何故か、白パン、お肉、お肉が結構入っているスープ、サラダだった。
あっ、サラダはいつもと一緒だった。
「あの、すいません、マリーちゃん」
私は近くに待機しているマリーちゃんにそう呼びかけると
「どうかいたしましたか」
マリーちゃんは私にそう言いながら近づいてきた。
「その、聞きたいことがあるのです」
私がそう言うと
「はい、分りました、
答えられることなら答えさせて頂きます」
マリーちゃんは私にそう返事をしてきた。
「あの、聞きたいことと言うのは、
どうして、今日の食事はこれ程までに豪華なのかと言う事なのです」
私がそう問いかけるように言うと
「皇子殿下方がお食事を食べて行かれたためだと思われます」
マリーちゃんは私にそう回答を言ってきた。
「そうなのですか」
私はそう呟きつつも
(何で、なんでなん、
どうして殿下が食べていくと食事が豪華になるんだ)
こう心の中で言っていると
「料理長様に聞いて参りますね」
マリーちゃんはそう言い、
食堂の奥の部屋に歩いて行った。
(あっ、行っちゃった、
食べておくか)
私はそう思い、
ご飯に口を付けた。
…………
私がご飯を半分食べ、
既にお腹が一杯になり始め
(私、マジでご飯食べられないな、
胃が前世に比べても小さいんだろうな、
まだ子供だし)
と心の中で呟いていると
「お嬢様、聞いて参りました」
そう言いながらマリーちゃんが帰ってきた。
「ありがとうございます、
それで、理由は何だったのですか」
私がそう問いかけると
「どうやら、私が行った通りだったようです」
マリーちゃんは私にそう回答を教えてくれた。
「そうなのですか、
殿下が食べて行かれたからなんですね」
私はここまで言ったところで、
再度疑問が湧いてきた。
(どうして殿下が食べていくと食事が豪華になるんだ、
何時ものでもよくね、私のご飯が豪華になる理由が分らない)
私がそう湧いてきた疑問を呟いてから
「あの、マリーちゃん聞きたいのですが、
その、どうして、皇子殿下が食べて行かれると食事が豪華になるんでしょうか、
皇子殿下の食事が豪華なのは私にも分りますが、
私の食事も豪華になる理由が分らないのです」
そうマリーちゃんに質問をすると
「それは、どうやら、
皇子殿下のお食事をお作りになる際に、
使わなかった食材が多かったから、
お嬢様のお料理に使用したからです」
マリーちゃんは私にそう返答をした。
(あぁ、そうなんだ、
使わなかった食べもん流用したのね、
だからか、そう言うことね、納得だわ、
どうして私気付かなかったんだ、
それによくマリーちゃんは知っているな)
と思った私は、
「マリーちゃん、よくご存じでしたね」
こう話しかけると
「お嬢様の御質問を予想して、
先に料理長に教えて貰っていたのです」
マリーちゃんは自慢げに私にそう言ってきた。
(凄いな、素直に凄いな、
よく分ったな、私の思考って結構読むの難しいと思うけどな、
先生だって分らないみたいなのに)
私はそう思いつつも、
「凄いですね、マリーちゃん、
よく分りましたね」
こう褒めるようにい言うと
「ありがとうございます、お嬢様」
そう御礼を言ってきた。
その後、私達は少し会話をした後に、
私は食事を再開した。
(お肉、美味しいけど、うん、
まぁ、うん、美味しいね)
私は、美味しいのだが、
なんとも言えない味のためそう心の中で呟きながら、ご飯を食べ続けた。
(白パンもな、美味しいんだけど、普通だな)
と呟きながら、パンをちぎり、口に入れた。
(うん、これ、黒パンの方が良いな)
私はもう一口食べたところでそう心の中で呟いた。
私が黒パンの方が良いそう思った理由は、
単純で費用対効果が大きいからだ。
前世の休日、暇すぎで色々調べていた際に、
確か、白パンの方が栄養が少ない、
その割に値段が高いと聞いたことがある、
値段の費用の割に、栄養という効果が少ないんだ、
それ故に費用対効果的に黒パンの方が良いと思ったんだ。
私はそう思った理由を、
心の中で説明しながらも、
ご飯を食べ続け、完食することが出来た。
(お腹が非常に苦しい、
食べ過ぎた、お腹壊すかも)
私は完食した後にそう心の中で呟きつつも
「美味しかったです、ごちそうさまでした」
と感想と挨拶の言葉を言うのだった。




