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第115話 お父様とお話をしましょう

 昼頃、皇子殿下が起きたことを知らされた私は、

 挨拶をするために、殿下が寝ていた、

 客室に足を向けて歩いていき、

 まぁ、特に面白い話しは存在せず、

 皇子殿下の部屋に到着することが出来た。


「よし、挨拶、

 挨拶って何をすれば良いんだ」

 私は部屋の目の前でそう呟いた。


(まぁ、まぁ、

 行けるだろ、

 案外行けるだろう)

 そう予測しつつも、

 怖くなってしまった私は、

「一度、お父様に聞いてから、やりましょうか」

 マリーちゃんにそう言うと

「はい、分りました」

 と返事をしてきた。


(どうすれば良いんだ、分らんな、

 多分、まだ着替えとかしてないよな)

 と考えた私は、

「そうだ、やっぱり、お召し物を替えたときにご報告下さい」

 こう言いながら、

 結構、歩いてきた道を戻り、

 お父様の執務室の前まで来て

『コンコンコン』

 と扉を叩いた。


「入れ」

 私が扉を叩いて、

 数秒後、それより長いか、

 え~、数分後にそう促す声が聞こえてきた。


「失礼いたしますお父様」

 私がこう言うと、

 マリーちゃんが扉を開けてくれた。


「えっt、エミリー、

 どうしたんだい」

 私だと気付いていなかったのであろう、

 お父様は驚いたように言いながら、

 立ち上がり私に近づいてきた。


「いや、その、

 殿下に挨拶をしに行こうと考えたのですが、

 まだ、準備が出来ていないのでは

 と思い、此処に来ました」

 私がそうお父様に言うと

「あぁ、そうなのか、

 僕に会いに来たわけじゃ無いのね」

 悲しそうな声でそう言ってきた。


「あっ、でも、

 お父様に聞きたいこともあったんです」

 私が咄嗟に思い付いたことを口にすると

「なに、何でも答えるよ、エミリー」

 お父様は嬉しそうな声でそう言ってきた。


「あっえと、そうですね」

 私は特に何も質問を考えてなかったので、

 そう迷う声を上げた。


「えと、そうですね、

 いつ頃殿下に挨拶をすれば良いかを聞きたいです」

 私が思い付いたことを問いかけると

「そうかぁ」

 何か悲しそうな声を上げた後に

「エミリー、昼頃に挨拶をすれば良いさ、

 何たって、さっき起きたばっかりだから」

 お父様は私にそう言ってきた。


(そうなのかぁ、

 そうなんだろうなぁ、

 お父様を信用することにするか、

 それじゃあ、暇つぶし何しようかな、

 今から図書室に帰るのは面倒くさいな)

 私はそう思いつつも

「分りました」

 と返事をし、部屋を見渡した。


「お父様、この本棚の本を借りて良いですか」

 私が部屋を見渡している途中に見つけた、

 本棚を指し示しながらそう言うと

「構わないけど、

 面白い内容は無いけど良いのかい、エミリー」

 お父様はそう問いかけてきた。


「そうなのですか、

 ですが、読みたいです」

 私がそう言うと

「そうか、

 それじゃあ、マリア嬢お茶を用意してくれないか」

 お父様はそうマリーちゃんにそうお茶を頼み

「ロナルド、君はマリア嬢について行ってくれ」

 ロナルド君にはそう命令を下した。


「分りました」

「了解です」

 と了承の声が聞こえ、

 扉が開く音が聞こえてきた。


 私は、ロナルド君達が出て行って直ぐに、

 本棚の前に歩いて行った。


 本棚の中には、

 多分、帳簿、戸籍等の領地に関する資料が入っていた。


(うわぁ~本当に面白くなさそうだな)

 そう思いつつも私は、

 面白い物は無いかと指をなぞるようにして本を探した。


 そこで、比較的面白そうな本を見つけることに成功した。

 その本には、比較的綺麗な装飾がされており、分厚く、全体的に白を基調とした色をしていた。


 此処までではこの本が何かを大概の人が分らないだろう、

 だから、答えを言う、

 そう、この本は聖書だ。


(お父様って聖書なんて読むんだ、

 神を信じてないタイプだと思ってた)

 私はそう思いつつもそれを手に取り、

「お父様、お父様、

 お父様ってこのような本を読むんですか」

 そう問いかけると、

 執務だろうか、

 分らんが、何かをしていたお父様は顔を上げて

「読まないけど、置かされているんだよ」

 と意味の分からない事を言ってきた。


()()()()()()()って、どう言う事ですか、

 自分の執務室なのだから、()()()()()なのでは無いんですか」

 私が気になりそう、問いかけると

「エミリーには分らないかも知れないけど、

 教会って言う変な人達に色々言われちゃうんだよ」

 お父様は面倒くさそうなことを思い出したような声で言ってきた。


(教会ってあの教会かな、

 宗教関連のあれかな)

 私は気になり

「教会って言うのは、

 宗教の者ですよね」

 私がそう問いかけると

「そうだね、

 僕に色々と面倒くさいことをいてくるのは、

 最高神を崇め祀っている宗教

 確か名前はヒルビア正教会だ」

 とお父様は教えてくれた。


「ヒルビアというのは何ですか」

 私がそう宗教の名前で気なったことを問いかけると

「最高神様の名前だよ」

 こう返答してきた。


「そうなんですか、

 ヒルビア正教会以外にはどんな宗教があるのですか」

 更に気になった私はそう問いかけると

「知らないよ、

 僕は皇帝以外の神の存在を信じてないんだ」

 と言ってきた。


「皇帝陛下は神様なのですか」

 私がそう問いかけると

「政治的に半人半神と言う事になっているんだ」

 お父様はそう返答を帰してきた。


(どうして政治で半人半神になるんだ)

 そう、気になってしまった私は

「政治的にと言うのはどう言う事ですか」

 と質問を投げかけると

「皇帝を人知の及ばない神だと、

 思っていた方が、国は治めやすいんだ」

 お父様はそう返答を返してきた。

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