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第112話 あさごはーん、その、はい、普通で微妙です

その、ごめんなさい、

サブタイトルをつけた時の情緒が狂っていたせいで、

変なものを付けてしまいました。

「あっ、そういえば、

 マリーちゃん、もう、朝ご飯の時間ですね」

 私は自分の部屋に掛かっている時計を見ながら言うと

「あっ、そうでした、

 申し訳ありません、時間を考えておりませんでした」

 髪飾りの事に集中して、

 時間を見ていなかったのか、

 マリーちゃんはそう謝ってきた。


「あぁ、別に大丈夫ですよ、

 そこまで、お腹減っていませんし」

 私がそう言うと

「ご飯は大事です、

 そうなので、ちゃんと謝るべきだと思うのです」

 マリーちゃんはそう言い終わると

「申し訳ありませんでした」

 ともう一度謝ってきた。


「ハハ、分りました、許しましょう」

 私はそう言いながら

(それは謝る必要性なくね、

 だって私も見てないわけだし)

 こう思ってしまった。


「さぁ、さぁ、

 行きましょうか、

 早く行かないとご飯が冷めてしまいます」

 私がこう言いながら扉の方に歩いてくと

「分りました、

 あっ、扉は私が開けます」

 小走りでマリーちゃんが扉の方に駆け寄り、扉を開いた。


「ありがとうございます、

 あの、マリーちゃんが開かなくても、

 私が開きますよ」

 と私が、

(誰か、地位が高い人の前じゃ無いんだし開かなくてもよくね)

 こう思いながら発言すると

「これは私の数少ないお仕事なんです、

 取られてしまったら、仕事が本当に無くなっちゃうんです」

 マリーちゃんは悲痛そうにそう言ってきた。


(仕事ってない方がよくね、

 そっちの方が嬉しくね)

 そう思いつつも私は、

「そうですか、

 分りました奪わないようにします」

 こう言うと

「そうしてくださると嬉しいです」

 マリーちゃんは嬉しそうにそう返事をしてきた。


「あっ、忘れてた、

 本当に早く行きますよ」

 私はそう言いながら、

 扉から出て食堂に向かって歩を進めた。


 その後、特に面白い会話は無く、

 私達は食堂に着いた。


 私が席に着くと、

「それでは、持って参りますね」

 マリーちゃんがそう言いながら、

 奥に引っ込んでいった。


(そういえば、今日はお父様とお母様は何処でご飯食べるんだろう)

 私はそう思いながら二人のことを考えていた。


(あの二人は、

 一緒に食べることも結構多いのだが、

 定期的に変なところで朝食を食べることがある、

 あっ、お母様は部屋とか執務室で普通だった間違えた)

 私は自分の思考の間違えを直した後に

(お父様が変なところで朝食を食べることがある、

 例えば、私の部屋だったり、

 私とロナルド君が初めて会った屋敷の中庭だったり、

 お師匠様と私が訓練で使っている庭だったりと変なところでよく食事を取るのだ、

 不思議だろう、何でそんなところで食べてるんだろうね、馬鹿なのかな)

 と考え続けて、

 お父様の事を馬鹿にしていると

「お待たせしました、お嬢様」

 この声と共に、マリーちゃんがご飯を持ってきてくれた。


「ありがとうございます」

 私はそう言いながら、

 マリーちゃんが机においてくれたご飯を見た。


(まぁ、普通だ、

 いつも通りの薄く切ってバターを載せた硬い黒パン、

 一応、正式名称はライ麦パンだね、

 前世では食べたことが無いよ、

 スーパーで売ってたのかな、

 見たような気がするけど、記憶に無い)

 と毎回の食事に食べている主食にそう思った後に、

(でっ、他にはいつも通りのサラダ、

 まぁ、これは普通だね、

 普通に、うん、普通、

 次に、いつも通りの野菜のポタージュですね、

 はい、これは、何て言うんでしょうか、

 その、はい、えと、はい、

 そうですね、えと、まぁ、

 その、料理人には何か、ちょっと、

 と言うか、凄い申し訳ないんだけど、

 その、本当に、本当に微妙、

 まっまぁ、不味いわけじゃ無いんだよ、

 美味しいわけでも無いけど)

 と一気にいつも通りのメニューに思い続けていたことを心の中で呟いた。


「頂きます」

 私はそう言いながら、

 黒パンをかじり、

 ポタージュを飲み、

 サラダを食べ、

 この3つの作業を繰り返し、

 私はご飯を食べ終わった。


「美味しかったです、

 ごちそうさまでした」

 と食べ終わった私はお世辞を言うと

「料理人に伝えますね」

 マリーちゃんが笑顔でそう返事をするように言ってきた。


「よし、それじゃあ、

 直ぐに何かやらなきゃいけない事って有りましたか」

 私がマリーちゃんにそう問いかけると

「お嬢様はお客様がお帰りになる、

 お昼頃に対応をすれば良いと侯爵様が仰っておられました」

 直ぐにそう返答をしてくれた。


(帰るときだけで良いのか、

 良いわけないよな、絶対に)

 と心の中で呟いた後に

「殿下達は今何をしているのでしょうか」

 私がそうマリーちゃんに問いかけると

「従者様方はお目覚めになり、

 朝の準備をしておられます、

 皇子殿下はお眠りになっておられます」

 と答えてくれた。


「そうですね、・・・

 殿下がお目覚めになり、

 朝の準備が終わりましたら私にご報告ください」

 私がマリーちゃんにそう言うと

「どうしてでしょうか」

 こう質問を返された。


「それは、殿下に一応は朝の挨拶をするべきだと思うからです」

 と返すと

「そうでしたか、了解しました、

 お目覚めになりましたら、お嬢様にご報告をするように頼んで参ります、

 今すぐにお願いしてきても良いですか」

 マリーちゃんは私に返答をしてきた。


「構いませんよ、

 あっ、私は図書室にいますね、

 最近、本を読んでいないような気がしますので」

 私が言うと

「それならば、少しお待ちください、

 ロナルド様をお呼びになりますので、

 ロナルド様と共にお行きください」

 マリーちゃんはそう言いながら食堂から出て行った。

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