表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/385

第107話 これで本当に終わりですよ

 特に何も無く、お茶会が終わり、少しだけご飯を食べ、

 私は現在、自分の部屋で椅子に座っていた。


(眠い、死ぬぜ、

 もうすぐ死ぬぜ)

 こう心の中で呟きつつも、

 何故か、目の前で、

 決心したような表情をしている、

 マリーちゃんを見ていた。


「どうかしたのでしょうか、マリーちゃん」

 私がそう問いかけると

「まずは私のお話の前にこれをどうぞ」

 とマリーちゃんは言いながら花を渡してきた。


 その花は、私の記憶が正しければ、

 確か、オダマキだったはずだ。


「これは、・・どうしたのですか」

 私が

(これ、何処で手に入れたんだろう、

 てか、何で私に渡してきたんだ)

 そう思いながら問いかけると

「お客様に頂いた物です、

 部屋に飾ってくれ、

 と言っておりました」

 こうマリーちゃんは言ってきた。


「そうですか、

 それじゃあ、後でお父様・・・

 いや、お母様に花瓶を貰いましょうか」

 私が

(薔薇だけじゃ無かったんだ、

 それと、何でこっちは萎れてないんだよ、

 意味が分らん)

 そう思いながら言うと

「はい、・・・」

 そう何か、

 凄い緊張感を漂わせた声でそう返事をしてきた。


「それで、マリーちゃん、

 どうかしましたか」

 私が何か話があるのであろう、

 マリーちゃんにそう問いかけると

「あの、その、

 申し訳ありませんでした」

 とどのことか分らない謝罪をしてきた。


(私は何を謝られているんだ、

 謝られるようなことしてないだろ、

 そういえば、私も謝らないとな、

 怒っちゃったことを謝ってないし、

 押し倒しちゃったときもちゃんと謝ってない)

 そう思った私は、

「あっ、そういえば、

 私も謝ることがありました」

 提案するかのように呟いた。


「えっ、あの、

 何のことでしょうか」

 マリーちゃんはそう質問をしてきた。


「気になりますか、

 それじゃあ、教えます」

 私はこう

(謝る側が言うことじゃないなこれ)

 と思いながら発言した後に

「私が謝ること、それは、

 あのこと、マリーちゃんを押し倒してしまったこと、

 それと、怒ってしまったことです、

 えぇ、誠に申し訳ありませんでした、

 謝礼と言っては何ですが、

 私が出来る限りの力を使って貴方の願いを叶えてあげましょう」

 そう謝った。


「えっ、その、

 あの、押し倒されてしまったのは事故ですのです、

 その、お嬢様が悪いわけでは無いと思います、

 それと、その、

 私が怒られてしまったのは、

 その、私が悪いので、

 謝罪、謝礼を受け取る資格はございません」

 マリーちゃんはそう言ってきた。


「ハハハ」

 私はそう、

 マリーちゃんに返事をするように返した。


「あの、どうかしましたか」

 恐れるようにそう問いかけてきた。


「マリーちゃんは勘違いしていることがあります」

 私がそう間違いを指摘するように言うと

「私の発言に間違いがあったのでしょうか、

 その、全て私が悪いと思うのです」

 直ぐにそう反論する声が飛んできた。


「はい、間違いがありました、

 マリーちゃん、

 貴方が間違えた、

 と言うより、勘違いしているのは、

 選択肢があると思っていることです」

 私がそう答えを言うと

「どう言う事でしょうか」

 理解が出来なかったのかそう返事をしてきた。


「どう言う事も何も簡単な話です、

 私は貴方に選択肢を与えていないのですよ、

 受け取ることは出来ますが、

 貴方には受け取りを拒否する権利は存在しないのです、

 それに私はもう、

 私が悪いと言っているので、

 貴方がそれを間違っていると言えるわけが無いでしょう、

 何故ならば、私は貴方の上司なので」

 私がそう冷静に、

 権力を振りかざすして言うと

「ですが」

 未だに食い下がろうとしてきた。


「それで、貴方は未だに、

 自分が悪いと言い続けますか」

 私がそう問いかけると

「いえ、申し訳ありません、お嬢様」

 私が食い下がることが無いと気付いたのか、

 そう返事をしてきた。


「それで、マリーちゃんが

 謝りたいお話は何でしょうか」

 私がそう問いかけると

「それは、その、・・・」

 話しづらい内容なのかそう言ってきた。


(何だ、私、

 本当にわからんねんけど、

 早く言って貰えんかな、

 流石に眠い、出来るだけ付き合いはするけど)

 私がそう思いながらも、

 眠気は表情に出さずに微笑を浮かべ

「何か言いづらい話題なのでしょうか」

 と問いかける。


「いっ、いえ、そういうわけではないのです」

 と焦ったような感じに言ってきた。


「その、・・・

 お嬢様に迷惑を掛けてしまったことに謝りたかったのです」

 マリーちゃんはそう謝ってきた。


「迷惑を掛けられた、

 そんな事あったでしょうか、

 私はどちらかというと助けて貰った回数の方が多いですけど」

 私が惚けるような声でそう言うと

「それは、その、

 ロナルド様を迎えに行く前のお話です」

 と言ってきた。


「その話しは終わりましたよ、

 ついでに言うとその話しは私が悪いことで終わったと思いますけど」

 私がそう言うと

「どうしても、看過できないのです、

 私のせいのことをお嬢様に全て投げているようで」

 マリーちゃんはそう言ってきた。


「そうですか、・・・」

 私がその続きを話そうとすると

「ですので、お嬢様、

 先程頂いた権利、

 お嬢様の出来る範囲で願いを叶えてくれる権利を使わせて下さい」

 そう私のあげた権利を早速使ってきた。


(えっ、馬鹿なの、

 もっと有意義な使い方有るでしょ)

 そう思った私は、

「あの、もっと他の使い方が有るのでは無いでしょうか」

 と気になったので問いかけると

「有るかも知れません、

 ですが、私の責任をお嬢様に擦り付けたまま、

 専属の従者として働くのは辛いのです」

 こう何故か分からない事を言ってきた。


(まっ、まぁ、無理なお願いされるよりかは良いか、

 でもなぁ、そうだな)

 私がそう渋っていると

「お願いです、お嬢様」

 とガチな感じでお願いされてしまったため、

 私は折れることにした。


「もう、分かりました、

 貴方がそれを望むならもう良いです、

 本当に良いんでっ、すね」

 と私は折れた私は、

 変な感じで返事をしてしまった。


 まぁ、えと、その、

 噛んだんです、しょうが無いでしょう


「えと、その、

 もう、これで、本当に終わりですよ、

 私と貴方で罪を二分割にすることで終わりです、

 もう、話しを蒸し返さないで下さい」

 と先程のミスを無かったことにするつもりも込めて言うと

「ふふ、はい、分りました」

 微笑むように返答をされた。


(恥ずかしい、恥ずかしいよ)

 私はこう心中で呟きながら

「話が終わったら出て行って下さい、

 それと、さっきの事は忘れて下さい」

 と言いながらマリーちゃんを部屋から追い出した。

今日、一気に20増えました。

ありがとうございます、

気になるのですが、その、

どうして一気にこんな増えたんですか?

PVも300から2000に増えましたし

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ