第102話 私、こんなに怒りんぼじゃ無かったよね、どうしちゃったんだろう
「そうですね、え~と」
私は、聞いたら元気になりそうな、
先生の話を考えながらそう呟いた。
呟いて考えたまでは良かったのだが、
本当に、本当に何故か、
元気になりそうな可愛らしいところを私は思い付くことは無かった。
(あれ、地味にあの人、
間違った、あの神様、
私に酷いことしかしてなくね、
あの神様私に優しかったこと少なくね、
これ、元気づけるような話し無いな、
てことは話しできないな、
さて、どうしましょうか)
思い付くことの出来なかった私は、
そう考え始めた。
結局どう考えても思い付けそうに無かった私は、
「えと、そうですね」
下っていくようなトーンで言う。
(どうしよう、どうしよう、
誰か、誰か、ヘルプ、
ヘルプをくれ、頼む誰か、
本当に誰かお願い、
モンド先生でも良いから、マジでお願いだよ、
どうせ近くにいるんでしょう)
私がそう心の中で呟いた、
だが、先生は出てくることは無かった。
(まぁ、声に出してないから出てこないのは当然かな、
いや、でも結構前に私の心を読めるって言ってたな、
てことは、本当にいないのか、
もしくは嫌がらせなのかな)
私はそう思ったところで
(そうだ、嫌がらせなら、
私が此処で有ること無いこと言えば反撃してくるんじゃ無いか)
と思い付いたので私は、
「思い付きました、
あの猫は可愛いのです、
私が部屋に帰ると直ぐに寄ってくるのです」
こう発言した。
(有ること無いこと言うのは少し反撃が怖いから、
事実を少しだけ改竄しよう、
一応、寄ってくるのは事実だし、
まぁ、魔法を教えるためだろけど)
私はこうチキりながら、
間違えた、
こう後々のことを考えて一番得策になり得る発言していた。
「・・・・そうですか」
特に何も思っていないのか冷たい反応を返された。
(ぐふ、それは私が悲しくなるからやめてくれ、
お願いだから、無理に反応してる感が有る返事はやめてくれ、
まぁ、無視するよりかは良いけど)
と心の中で呟いていると、
私は何も無いはずの廊下に躓いた。
(くそ、やりやがった、
これ絶対先生だ、そうに決まってる、
さっきまでそこに突っ張り無かったじゃん、
何で今やるんだよ、あの神様本当に最悪だな)
そう心の中で先生に対して文句を叫びながら、
自由落下とでも言おうか、
頭から中心に床に吸い込まれるように落ちていった、
まぁ、簡単に言うと転んだんだ。
何とか手を間に合わせようとして、
手を全力で動かそうとしたが、
左手は間に合いそうに無かったので、
取り敢えず、右手だけで守ることにした。
(あぁああ、これは、
ヤバいかもな、久しぶりに頭打つかも知れない)
そう思っていると
床に突っ込む前に
「あっ、お嬢様」
そうガチで心配する声と共に、
私の左腕を後ろに引っ張るような力が掛かった、
どうやら、マリーちゃんが転んでいる私の腕を掴んで引っ張ったようだ。
(ぎょえ~、
これどうなってんの)
そう思っていると、
マリーちゃんが引っ張る力とは別の何か、
本当によく分らない、謎の力が私の前から掛かるような感覚が有った。
(何が起きたの、
今のマリーちゃん関係ない力だよね、
何あれ、まさか、先生か、
何をしたいんだ、私を転ばせたいんじゃ無いのか)
私がそう思っていると前方から掛かる謎の力、
それに加え、後方から私を引っ張る力が私の転んでいく勢いに勝ったのか、
私が今度は後ろに転んでしまった。
(そりゃあ、こうなるわな、
前に行く力より、後ろに掛かってる力が大きすぎるもん、
前に掛かってる力が1だとすると、
後ろに行く力3くらいだよ、
だいぶ差があるよ、そりゃあ、こうなるよな)
と思っていると私は先生の魔法でマリーちゃんと向き合うような姿勢になった。
(えぇ、どうやったの、
今の風力か、よく分らん、マジでどうやったの、
私に対して何らかの力を掛けたのは分るけど)
私がそう思いながら倒れる
『バン』やら『パン』
のような破裂音、
じゃない何とも言い難い音が響いた。
倒れてから気付いたのだが、
まるで、私がマリーちゃんのことを押し倒しているような姿勢になってしまっていた。
「あぁあああ、
すいません、すいません、
すいません、大丈夫ですか」
私がそう言いながら退くと
「私こそ、申し訳ありません、
お嬢様こそ、大丈夫でしょうか」
そう問いかけてきた。
「私は大丈夫です、
それよりも、マリーちゃんの方が心配です、
本当に大丈夫ですか、
本当の事を話して下さい、
これはお願いじゃ無くて、命令ですよ」
私が、そう命令をすると
「大丈夫です、
その、申し訳ありません」
謝ってきた。
「本当に大丈夫なんですね、
本当に本当ですね、嘘だったら許しませんよ」
私がそう言うと
「何故、お嬢様は、
私の心配をするのでしょうか」
こう如何にも分らない、
そう言うトーンで質問をされてしまった。
(そんな事を質問するよりも自分の体を心配しろよ、
じゃないと何時か取り返しの付かないことになるかも知れない)
そう思いながらも私は、
「そりゃあ、心配しますよ、
貴方は私の腹心だと思っています、
だから、だから、心配するに決まってるじゃ無いですか、
それに貴方は、私が勝手に思ってるだけかも知れませんが、
友達だと思っているんです、だから、だからです」
そう発言した。
発言している最中に、
何て言おうか、よく分らないが、
憤慨とでも言おうか、
そんな感情が湧いてきて、
少しだけ、早口で捲し立てるように、
怒るように、叱咤、叱責をするように言ってしまった。
(やべ、これ、嫌われちゃうかも、
こっちが助けて貰った側なのに、
こんな難癖見たく言っちゃったら、
やらかしたな、私、
前世はこんな直ぐに怒りの感情が湧かなかったのに)
私は発言した後にそう後悔をしてしまった。
あの、申し訳のないご報告です。
春の推理やると言いましたが、もしかしたらやらないかもしれません
理由は簡潔に言うと、読んだことがない為書き方が分かりません。




