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第98話 非常に殿下と会うのが面倒くさい

 私が、扉を開けて外に出たところで、

 私の本来の目的にはあの2人を使えるのでは無いか

 と言う事に気付いた。


 私は、

(何故、先程までそれに気付かなかったのか、

 普通に考えたら分るでしょ)

 と私の事を馬鹿にしながらも

「そういえば、マリーちゃん、

 あの2人ってお茶会をする場所を知っていると思いますか」

 私がそう問いかけると

「はい、知っていると思います、

 あの2人は他の貴族様のお茶会も手伝っております」

 ここまで言ったところで私達の目的を思い出したのか

「あっ、すいません、お茶会の事、忘れていました、

 頼んできますね」

 そう言い扉に手を掛けた。


「私も行きます」

 私が一人で行こうとするマリーちゃんを止めるように言うと

「どうしてでしょうか、

 私一人で行った方がお嬢様にも苦労が無いと思いますが」

 マリーちゃんが私にそう言ってきたので

「自分のお客様ですから、

 そこの礼儀はあるべきだと私は思うんですよ」

 と返すと

「そうなのでしょうか、」

 何か面倒くさい事を聞いてくるような気がしたので私は、

「よし、それじゃあ、呼びましょうか」

 こう言いながら扉を

『コンコン』

 と叩いた。


「どっ、どうぞ」

 何故か、噛んだようなそんな感じのある

 メイド長さんの声が返ってきた。


「失礼します」

 私がそう言いながら扉を開けてはいると

「どうかしましたか、お嬢様」

 そう問いかけられた。


(なーんか、声の奥に恐怖かな、

 感じちゃうなー、気のせいかな)

 そう思いつつも私は、

「貴方達にお願いがあるのですが、

 聞いて頂けるでしょうか」

 こう聞くと

「構いません、

 ですが、あの、何をすれば良いのでしょうか」

 と直ぐに返してくれた。


(ありがとー、マジでありがとう、

 お父様よりも好きになりそうです)

 と心の中で冗談を言った後に

「貴方達にお茶会の場所を教えて頂きたいというのと、

 お茶会の準備をして頂きたいのです」

 こう頼むと

「構いませんが、

 お客様が来ているのですか」

 そう質問をしてきた。


(客が来ていることを知らないのか、

 お父様が教えていないのか、

 それじゃあ、私も誰かは教えるべきでは無いな)

 と心の中で呟いた後に

「はい、お客様が来ているのでお願いします」

 私がそう言うと

「何処の貴族様が来ているのでしょうか」

 こう質問をされた。


(あっ、これは、

 非常に面倒くさいな)

 そう思いつつも

「それは秘密です、

 それじゃあ、お願いしますね、

 あっ、あとお茶会をする場所を教えてください」

 私がそう言うと

「分りました、

 少し待っていてください」

 と言いメイド長さんは部屋の奥に行って筒状に巻かれた紙を持ってきた。


(なんやろ、地図かな、

 言葉だけで大丈夫でしょ、

 流石に迷わないよ)

 と心の中で呟いていると、

 メイド長さんは紙の束を広げて

「此処をまっすぐ行き、左に曲がり、二つ目の角を右に曲がって・・・・」

 難しい道のりを教えてくれた。


(よし、マリーちゃんが覚えてくれるだろう)

 そう思った私は、

「分りました」

 と返事をして直ぐに

「マリーちゃん理解できましたか」

 そう質問をすると

「はい、出来ました」

 と元気に返事をしてきた。


(記憶力ヤバいな、

 この子、凄い子だな)

 そう思いつつも

「私、覚えられなかったので、

 案内お願いします」

 と頼んだ後に私は、

「メイドさん達もお願いしますね」

 こう言い頼んだ後に部屋を出て

「それじゃあ、あの方(皇族)を迎えに行きますか」

 そう

(面倒くさいな、今日なんかもう疲れたよ)

 と思いつつも覚悟を決めるために言うと

「あの、私が呼んで参りましょうか」

 こうマリーちゃんが言ってきた。


(どう言う事だ)

 そう思っていると

「えと、お嬢様はお茶会の場所で待機して、

 私が呼びに行くということです」

 直ぐに補足をしてくれた。


(あっ、そういうことね、

 何で私直ぐに気づけなかったんだ、

 意味分んね、昨日の夜更かしがきいてんのか)

 そう思いつつも私は、

「大丈夫です、

 私が呼びに行くので着いてきてください」

 とお願いした私は、

 その後、ロナルド君を回収して、

 もう一度部屋に戻って、

『準備が出来たら呼んで』と頼んで

 現在、中に皇族がいる部屋の前に立っていた。


 部屋の近くにお師匠様がいなかったことから、

 多分、未だにお父様の事を探しているのだろう事が分った。


(はぁああ、なんか嫌だな、

 本当に嫌だ、さっきまでちゃんとしようと思ってたけど、

 何かスッゴい嫌だ、どうにか回避できないかな、

 まぁ、無理だろうけど)

 と心の中で呟いた後に

「準備できましたか、マリーちゃん」

 私がそう問いかけると

「はい、私は、大丈夫です」

 そう直ぐに返された。


「それじゃあ、ロナルド様はどうですか」

 私がロナルド君にそう問いかけると

「僕も大丈夫です」

 またすぐに返されてしまった。


(う~ん、はあ)

 と心の中で溜息を吐いた後に

「よし、ふぅ、よし、

 やりますか、やりますよ」

 こう自分に言い聞かせるように言った後に

『コンコンコン』

 と扉を叩いた。


「入れ」

 私が扉を叩くと直ぐにその命令が返ってきた。


「失礼します、殿下」

 そう言いながら私は、

 部屋の中に入り、

 膝を床について地面を向いた。


「エミリーよ、

 茶会の準備は整ったか」

 そう殿下が問いかけてきた。


(多分、まだ終わってないよね、

 呼びに来て貰ってないし)

 そう思いつつも私は、

「申し訳ありません、殿下、

 今しばらくお待ちください」

 と取り敢えずそう謝った。


 私は、謝罪をした後に

(あれ、私って、

 名前で呼ばれてたっけ)

 と疑問が湧いてきた。

これで閑話を合わせて100話行っちゃいました。

ストーリー進行スッゴイ遅くて申し訳ありません。

それと、ありがとうございます

いいねの数が昨日まで9だったのに今日見たときには、31になっていました。

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