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パパの腕時計

作者: まえとら

スマホで時間がわかる時代、私は女だてらに男物の腕時計をしている。男であろうと女であろうと、どんな腕時計をしようと自由。私の自由。

私はこの腕時計が好き。パパがしていたこの腕時計が好き。パパはこの腕時計がお気に入りだった。私はこの腕時計をしているパパが好きだった。パパの形見の腕時計。


交差点で信号を待っていた私は不意に腕時計に視線をやり、時刻を確かめようとした。すると突然、時計のベルトが切れて私の靴の甲の上にぽてっと落ちた。私が時計を拾おうとして屈んだ瞬間に交差点で事故が起きた。車同士が衝突して、車の破片が私の頭上を掠めた。すれすれに通り過ぎた。もし私が直立したままだったらと思うとゾッとした。


パパが守ってくれたのかな。

私はスマホを取り出すと119番へ通報した。

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