リナの魔法講座 〜基礎〜
は〜い、皆さんこんにちは!リナ先生だよ〜
今日は魔法について教えていくよ!よく聞いてね!
まず、魔法と言ってもね、大部分の人にできるのは自身の魔力をエネルギーに変換して杖から噴射する、それだけだね。まあ私は特別な才能を持ってるから、他にもいろ〜んなことができるんだけどね!
…反応が薄いな〜
まあ無理もないか…君たちもいつかは私のすごさがわかるようになるよ!
じゃあさっそくオーソドックスな魔法の使い方を話していくよ!
魔法の訓練ていうのは3つの段階に分かれているんだ。
普通の人は初等教育と中等教育の9年間を通してこの3つの段階をできるようになっていくわけ!
まあアリアなんて初等の6年だけでできちゃったんだけどね!すごいよね〜!
あっもちろん私たちには他の勉強もあるよ!
私なんかは頭の体操の授業が好きだったなぁ!パズルなんかをするんだけどね、頭を使ってる〜!って感じがするし、アリアより早く解けたりするとアリアの…
おっと!話が逸れちゃったね!どこまで話したっけ…
そうそう!魔法の訓練には3段階あるよって話!
最初の段階は、魔力の流れを制御して杖先に集中させること。慣れたら当たり前のようにできるんだけど、最初はこれがなかなか難しいんだよね〜
こればっかりは完全に魔力の感覚を掴んでもらうしかないから、センスが問われるところでもあるね!
これができるようになったら、溜まった魔力を噴出することはすぐにできるはずだよ!
ちょっと速く動かせばいいだけ、それで魔力が身体から切り離されて放出されるの。
問題はコントロールだね〜、狙ったところに撃つのは簡単じゃないの。
これが第二の訓練ね。これもたくさん練習して慣れるしかないね!
ちなみに魔力を長く溜めるほど大きな魔法が撃てるんだけど、大きいとコントロールはもっと難しくなるの。だから大きすぎるのも考えものね、魔力もいっぱい消費しちゃうし。
さて、ここまでできたら、授業外で魔法を使うことが認められるんだ!
そのときのワクワクといったらもう…!
決闘ごっこなんかして…楽しかったなぁ…!
最後の訓練は「集中」。
「集中」っていうのは、魔法の「密度」を高める技術なんだけど、これがまた難しいの。卒業の時になっても満足にできなかった人も少なくなかった…!
え?密度じゃよくわからない?…そうね〜
例えば同じ量の魔力を消費して、1人は魔法で缶を吹き飛ばし、もう1人は缶に穴を開けた。これ、どっちが難しいと思う?
そう、後者だね!後者は魔法の「密度」が高いの。
特に戦場では魔法の「密度」は生死に関わってくる。自分が缶だと思ったら、穴を開けられるよりは吹き飛ばされる方がぜんぜんマシだよね〜
これで魔法の使い方はわかったね!
ところで魔法を使える道具は杖だけじゃないの。でも実際杖が一番魔法を使うのに向いてるし、私も学校では杖で習ったんだけどね。杖以外で魔法を使うことなんて私は考えもしなかった…
でもアリアはそうじゃなかったみたい。アリアは剣でも杖と同じように魔法を使えるはずだと考えて、長い間試行錯誤したって言ってた。ここは詳しくはアリアに聞いてね!私はこの頃はアリアとは…
…ちょーっと忙しくて詳しくは聞けなかったんだよね〜!だから詳しくはアリアに聞いてね!
でも剣だと近距離と遠距離とで持ち換える必要がないからね、確かに決闘においては有利なんだよ。
でもすごいよね…できるかどうかもわからないことにたくさんの努力と時間を費やすなんて、私にはできなかった…
その上双剣だから、驚きだよね〜
私も真似して2本の杖で試したことがあるんだけど、どうやって魔力を2点に集中させるか見当もつかなかった…
どっちつかずになっちゃうんだよねぇ…
でもまあ私は優秀だから練習すれば絶対できるけどね!ただ私は決闘に強くなろうとは思わなかっただけ!魔女の私は普通に魔法が使えれば十分だったからね。
じゃあ今日の授業はこれで終わり!
魔法解説回です。
リナちゃんありがとう(*´ω`*)
好評だったらまた呼びます。いや、お呼びします。
少し付け加えると、リナ先生は切り離すことしか話していませんが、切り離さなければ盾などを作ることができます。
そしてここでの魔法は一般的なイメージとは少し違うかもしれませんね。むしろ気功と呼ぶ方が正確かもしれません。