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平行世界  作者: 空風 降冬
1/1

背景、臆病な君へ

自分の書いたものを人に見てもらえる機会って、なかなかないと思うんですよね。

初投稿ですが、頑張ります。

誤字脱字があると思いますが、暖かい目で見てやってください。よろしくお願いします。

 人と人は分かり合えるのだろうか?

 ふと、そんな疑問が脳裏をよぎった。

 答えなど(わか)りきっているのに、認めたくなくて、肯定したくなくて、ついつい解っていないふりをしてしまう。

 知らぬ存ぜぬと(おのれ)に言い聞かせる事でしか、目を背ける事でしか、自分の意思を表明できない。

 誰にも何も伝わらないのに、そんなくだらない事ばかりをついつい考えてしまう。ほんと、クソガキみてぇだな。

 ふざけんなよと、ため息と苛立(いらだ)ちの混ざった

悪態を()く。

 ほんの小さなその(わだかま)りは、誰にも気付かれることなく、聞かれることもなく、ふわりとどこかへ消えてしまう。

 それも当然の事だった。

 今俺がいるのは、とうの昔に(すた)れてしまった元校舎、もとい元学校、の、屋上だ。しかも夜の9時。寒いね。いや帰れよ。帰らねぇんだよなぁ……。

 別に、家出をしたとか、家にいたくないとか、そんなのじゃない。

 純粋に景色を見たくなったのだ。廃校になってしまったとはいえ元々は学校だ。たくさんの生徒を迎えていた分、そりゃあデカいし高い。屋上までくれば尚更高い。怖ぇなぁ……。

 じゃあなんで来たんだよ、と誰もが思うだろう。

 はっはっは! 暇なんだよ。

 いや、マジで暇。暇すぎてひまじんになってる。ちなみになんだが、今のひまじんは暇神(ひまじん)暇人(ひまじん)を掛けてるんだぜ? ……うん、クソだせぇな。あと面白くない。

 だが、逆に言えばそれしか暇を潰す方法がないくらいには暇だった。

 あ、それと、最初の問の答えだが、人と人は分かり合えない。なんでかは知らん。そのうち解るだろ。知らんけど。

 ただ黙々と座り込んで星を見る。(いな)、診る。あの()は……手遅れかな! めっちゃ光ってる、いやテカってるカナ! 俺が好きなのは西〇カナ! いえ、全くの嘘です。冗談です。殺さないでください。

 などと心中でふざけてみても、クックック……と乾いた苦笑いしか込み上げてこない。

 どうしたものか……と考えていると、後方の扉がギィと小気味の悪い悲鳴を上げる。

 首だけを後方へ向ける。

 そこには、髪を両後ろで2つに括った、俺の幼馴染の紗友希(さゆき)が扉からひょっこりはん。

 なによあいつほんとありえないほんっともう、とうんたらかんたらぶつくさ文句を言いながら、紗友希(さゆき)は俺を探してうろうろしている。え? もう目の前だよ? 気づいてないの? 目と頭でも悪いの?

 いまだにぶつくさ文句を垂れながら俺を探す紗友希を見て、少しイラッとしてしまった。だから、目の前だっつの。

 だが、少し考えれば不思議ではないのかもしれない。

 日は完全に落ち、風は吹き、ましてやここは屋上。街灯も街の灯りも、ここには届かない。

 だから、俺は親切に居場所を教えてやることにした。

「パンツ見えてんぞ」

 きゃっ!と可愛らしい悲鳴をあげながら、幼馴染の紗友希はすってんころりん、びっくりぎょうてん。まるで何かのネタかと思ってしまった。

「い、いたなら最初から声かけてよ! ていうかパンツ見んなし!」

 暗さのせいで表情はわからないが、声色は潤んでいた。

「あー、すまん、すぐにわかると思ったんだけどな。パンツは知らん、こんな所にスカート履いてくるバカの方が悪い」

 まぁ、実際はパンツ見えてないんですけどね。

 しかし、紗友希(さゆき)本人にそれが伝わる訳もなく、ぐぬぬと(うな)りをあげている。

「……が、柄、とか……見えた?」

 ……うーん。よし、ここはひとつ。

 俺はグッと拳を握り、ピンと親指を立たせる。

 そして、俺ができる限りの全力の笑顔で、最高の褒め言葉で。

「今日はクマさんじゃなくて苺なんだな、可愛いと思うぞ!」

 瞬間、ツインテールが揺れた。いや、ブレた。

 ゴフゥッ、という奇声を発した時には、時すでに回転寿司。頭の中までピヨピヨがクルクルしていた。

「なんで、当たってんだよ……。苺パンツ持ってんのかよ……」

「フッ!!」

「ひぃ!やめtゴフッ!!」

 状態、意識不明。

 原因、腹部への強い衝撃。

 感想。

 考える余裕が、ありません……。

 この後めちゃくちゃ土下座した。

普段は何気なしに読んでいる本、気軽に追っている文字列、書く側に回った時、その全てが大変でした。

作家先生の方々、あなた達はとても凄いのだと再認識出来ました。これからスタートですが、少しずつでも頑張っていこうと思います。

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