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生きて生きる  作者: ファンセバスチャンなおき
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アパート

葬儀が終わり数日が経った。香澄から遺品の整理を手伝って欲しいと誘いの電話があった。もちろん断る理由もなかったので、日にちを合わせて登戸のアパートへ直接待ち合わせをした。

登戸のアパートに着くと、すでに香澄と翔は色々と片付けを始めていた。レナの部屋らしく整理整頓が行き届いていた。

「歩さん、いらっしゃい。私たちも10分くらい前に来たところ。大人の男性がいればきっとすぐ終わるわね」

「へぇー、子供の男も役に立つところを見せますよ」

翔が膨れっ面をしている。

「まぁまぁ。ちゃっちゃとお片付けしましょう」

ほんの1時間くらいだろうか、あっという間に片付けは終わったが、最後にクローゼットの中だけが残った。

俺がクローゼットを勢いよく開けるとどさっとたくさんの封筒が落ちてきた。

「なんだろ、こんなにいっぱい」

よく見ると、俺宛の手紙だった。

おそらく数百はあるだろうか、出さずにいた手紙たちが部屋に飛び散っていた。

香澄はそれを見るなり、

「愛されてるわね、歩さん」

「そうだねぇ、ママ」



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