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急変
翌朝、レナの容態が急変した。意識も混濁しており、会話もままならない状況だった。すぐ病院に電話をし、堤に相談した。
「一旦お渡ししたリストで一番近隣の病院に行きましょう。私からそちらの病院に電話してみます」
その後、紹介された病院へ行き、すぐ入院となった。レナは呼吸も荒く、沢山の管で繋がれて、生命を維持している状況だった。
やはり昨日の夜の外出はレナの身体に大きく影響を与えしまったんだろう、と感じていたが、香澄から
「自分を責めちゃダメよ。レナもきっと望んでたんだから。あんなに楽しそうなレナを見たのは私記憶にないもの。歩さん、ありがとう」
俺にとってせめてもの救いだった。