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生きて生きる  作者: ファンセバスチャンなおき
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出会いのカケラ

アイツとの出会いは2003年。大学2年のころだった。軽音サークルでドラムをしてた俺だったが、新入生として入ってきたアイツ。第1印象は色白華奢で今にも倒れそうな女の子だった。総勢10名ほどのサークルだったし、俺からすれば選択肢は少なかった。長い黒髪をなびかせながらベースを弾くアイツの姿が美しく、また男性から見てもカッコよく見えた。好きになるのに時間はかからなかった。もちろん魅力的なアイツだから、競争相手は沢山いた。色んな奴がアイツにアプローチしてたし、その中のひとりが俺なわけで。どうしても2人きりになりたくて、同じく曲でバンドを組ませてほしいと懇願し、夜遅く残ったこともあったっけ。長野から上京してきたアイツは登戸で一人暮らしをしていた。俺は実家通いだったこともあり、アイツと出会うまでは終電を気にしていたが、アイツと居たいがためによく終電を逃したふりをしていた。

夏のある日、わざと夜遅くまで練習し、終電を逃してしまった。サークル仲間数名いたが、他のメンバーはサッと帰ってしまって、アイツと2人っきりになった。

俺が家に帰れないのを知っていたのか、ただアイツは決して家に泊めようともしてくれなかった。どこに行くでもなく、覚えたてのアイリッシュパブでただ2人朝が来るのを待った。そんな中、今この気持ちを伝えようと突然思い立ったんだ。

「実はさ、、。」少し、いやだいぶ緊張した自分がいた。アイツから「私、好きですよ」俺はビックリした。アイツから言われるなんて。しかも自分から発したい言葉がまさか相手から言われるなんて。


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