表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生きて生きる  作者: ファンセバスチャンなおき
17/68

次の日

あれから10年経った。あの時の気持ちと今日あったこと。俺にとってレナの存在は大きすぎるんだと改めて感じた。

朝が来た。あまり寝れなかった。家のポストに入った新聞を取り、それでも仕事に向かわなくても行けないという半ば強制にも満ちた感情で電車に乗った。

レナと別れてから俺は死に物狂いで働いた。脇目も振らずがむしゃらに。お陰で同期の中ではトップの出世頭だ。レナのことを考えないように生きてるすべての時間をほぼ仕事に費やしたのだから当然の結果といえば当然の結果だ。10年間誰とも交際しなかったわけではないが、どの女性ともすぐに別れてしまった。いつもレナと比べてしまったからだ。頭の中から忘れようと思えば思うほど強く頭にこびりついて離れなかった。

とにかく今日は早く仕事を切り上げよう。仕事場から病院まで幸いなことに30分で着ける。恐らく今日はレナの父親もいるだろう。俺がどう思われているか不安だが、10年前にレナからもらった手紙の真相を聞きたいと強く思っていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ