ネコの雪合戦2
ネコたちが一通りの愚痴や不満などの報告を言い終えた。
「これで今日の報告会は終わりにしよう」
そう言うと、ハリーは大きな声で言った。
これが終わると、みんなが楽しみにしているイベントが始まる。
「今日も、みんなが楽しくなるようなイベントを企画したいと
思っているのだけど、何か案はあるかい?」
と楽しそうな顔をして言った。
みんなが一斉に話し合いを始める。
「運動会をやりたーい!」
「それは、先月やったからなぁ」
「魚の早食い競争がやりたーい!」
「おいおい、そんなにたくさんの魚をどこから持ってくるんだよ」
こんな会話が続いた。
「雪合戦をやりたいにゃん!」
ぼくは、大きな声を張り上げて言った。
すると、みんなも、
「やりたーい」
「賛成ー!」
と声をあげた。
「じゃぁ今日は、雪合戦をやろうか!」
チームに分かれて、早速、雪だまを作ろうとしたら、
「雪がつかめないにゃん!」
ネコの肉球では雪がつかめなかった。
そんな中、なんと、ハリーだけ雪だまを完成させていた。
「さすがハリー。どうやって作ったにゃん?」
「雪をころころ転がして作ったんだよ。人間達が雪だるまを作る要領さっ!」
ぼくたちもハリーのマネをして、コロコロと転がして完成させた。
「おーい。みんな用意はいいかい?」
ハリーは言った。
「いいよ~」
みんな声をそろえて言った。
ネコたちはそれぞれ右側と左側に半分に別れ対戦することになった。
「雪合戦のスタートだ!」
みんな一斉に雪だまを投げた。
「うにゃ!」
ぼくも雪だまを投げようとした。
しかし、ぼくの肉球では上手く投げられなかったのだ。
他のネコたちもみんな、投げれない様子だった。
そんな中、
「ヒュン!」
「ビチャ!」
「痛いにゃん!」
なんと、雪だまが飛んで来てぼくに当たったのだ。
その方向を見るとハリーが、得意げにたたずんでいた。
「ヒュン!」
「ビチャ!」
「痛いにゃん!」
またぼくに雪だまが飛んできた!
雪だまは、ハリーが投げていたのだ。
「ハリー、どうやって雪だまを投げたにゃん?」
「そんなの簡単さ。こうやってやるのさっ!」
「ヒュン!」
「ビチャ!」
「痛いにゃん!」
なんとハリーは人間たちがゴルフをやる要領で、雪だまを飛ばしていた。
まるでハリーの手はゴルフのドライバーみたいだった。
「さすがハリーにゃ!」
ぼくも、ハリーのマネをして雪だまを飛ばしてみた。
「ヒュン!」
「スカ!」
「あれ?」
見事に空振りした。
「ははははー」
ハリーは高笑いをした。
「おいおい肉まん。そんなトロトロしていたら、また雪だまを
当てちゃうぞ」
「え、そんなこと言われても、ぼくはがんばってるよ!」
「んにゃ!」
「ぽてっ」
「ころころ~」
「待って! 雪だま~」
「んにゃ!」
「ぽてっ」
「ころころ~」
「待って! 雪だま~」
「んにゃ!」
「ぽてっ」
「ころころ~」
「待って! 雪だま~」
「んにゃ! コレは楽しいにゃん♪」
ぼくは、雪だまを投げるより、転がすほうが楽しくなった。
周りを見ると、他のネコたちもぼくのマネをして雪だまを転がして遊んでいた。
「おい、お前たち~! 雪合戦はやらないのか~?」
といっていたハリーすら結局、雪だまを転がして遊び始めた。
「ネコの雪合戦……。企画倒れだったにゃん」
≪終わり≫




