表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

第五章 崩壊する運命


 次の日、ジュリエットは王宮の広間で大規模な陰謀を暴く。


 彼女が、実は王族の陰謀を暴いていた事がその日発覚した。

 偽の証拠をでっち上げてアルノーを陥れようとした過程で、ジュリエットは真の黒幕──宰相の不正を暴いてしまったのだ。


 王は驚き、民衆は称賛する。


「ジュリエット・ミルフィア・シャルル……貴方は悪役ではなく正義の令嬢だったのか!」


 ジュリエットは首を振った。


「いいえ……私は本当に悪役でした。ただ……私の悪行が偶然、善の結果を生んだまでです」


 アルノーは彼女を見つめる。


「何故、俺を邪魔した?」

「……貴方が幸せになる未来を見たかったから……」

「え……?」

「でも、その為に貴方を傷つけようとしてしまった。それが私の罪です」


 彼女は跪き頭を垂れた。


「私を処罰してください、殿下」

「……」


 アルノーはジュリエットに手を差し伸べる。


「いいえ。貴方は……俺の一部だ。未来の俺が過去の俺を救おうとした。それなら──俺は未来の俺を許す」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ