ファントムの暴走:崩壊する世界
「馬鹿な…!『核』の力が覚醒しただと…!?」スネークは、その光景に顔を青ざめさせた。
「邪魔をするな、スネーク!」
ファントムは、自身のエーテルを最大まで高め、響に突進した。彼の全身から、黒い稲妻のようなエーテルが迸り、響を飲み込もうとする。彼は、響から「月光の山水画」を奪い取り、自らがエーテル・チェインの真の支配者となるべく、最後の力を振り絞っていた。
「愚かな…!その力は、制御を誤れば、世界そのものを破壊する!」響は叫んだ。
ファントムは、狂気の笑みを浮かべた。 「それが、私の望む『調和』だ!既存の秩序は、全てが腐敗している!一度全てを破壊し、私が、真の神として、新たな世界を創造する!」
ファントムは、自らの内に秘めた歪んだエーテルを、「月光の山水画」へと叩きつけようとした。彼は、響が「核」の力を完全に制御する前に、自身の歪んだエーテルを注入し、チェインの力を暴走させようと企んでいたのだ。
「させない!」
響は、ワープの魔法を駆使し、瞬時にファントムの背後へと回り込んだ。同時に、分身の魔法で無数の分身を生み出し、ファントムの注意を惹きつける。
「無駄だ!お前の分身など、私には通用せん!」ファントムは、分身たちを次々とエーテルで消し飛ばしていく。
しかし、その一瞬の隙に、響は「月光の山水画」を抱きかかえ、ファントムの攻撃から遠ざけた。
「エーテル・チェインよ!我に従え!」ファントムは、叫んだ。 彼の叫びと共に、要塞の奥底から、異常なエーテルの波動が、世界へと放出され始めた。それは、これまで感じたことのない、巨大で、不気味な波動だった。
東京の街は、深夜の静寂に包まれていた。だが、その静寂は、突如として破られた。
【世界の異変:地球が崩壊するような暴走の様子】
•世界各地での異常気象: ニューヨークでは、真夏だというのに、突然吹雪が舞い始め、巨大な雹が降り注いだ。 ロンドンでは、降り注ぐ雨が血のように赤く染まり、人々はパニックに陥った。 砂漠の真ん中には、突然、巨大な渦を巻く水柱が立ち上り、空にまで達した。
•自然災害の発生: 太平洋の海底では、これまで記録されたことのない規模の巨大地震が発生した。それに伴い、高さ数十メートルにも及ぶ巨大津波が、沿岸部を襲い始めた。 日本の富士山では、火口から異常な量の水蒸気が噴出し始め、まるで休眠していた火山が目覚めるかのようだった。 アマゾンの密林では、突如として植物が急速に腐敗し、異臭を放ち始めた。
•電子機器の異常と混乱: 世界中の都市で、電力網がショートし、大規模な停電が発生した。 通信網は完全に麻痺し、テレビもインターネットも機能しなくなった。 航空管制システムは停止し、空を飛ぶ航空機は、制御を失い、次々と墜落の危機に瀕した。
•人々の精神的な混乱: 多くの人々が、突如として幻覚を見始め、精神的な錯乱状態に陥った。 街中では、根拠のない怒りや悲しみが人々を襲い、暴動が勃発し始めた。 人々は、お互いを疑い、信頼関係は崩壊し、混沌が世界を覆い尽くそうとしていた。
ベルリンの地下要塞でも、エーテル・チェインの暴走は、より顕著に現れていた。要塞全体が激しく揺れ、壁には亀裂が走り、天井からは瓦礫が降り注ぐ。ファントムの背後から放たれるエーテルの奔流は、まるで世界の命脈そのものを吸い取っているかのようだった。
「どうだ…!この力が、真の調和をもたらすのだ!世界は、一度リセットされる必要がある!」ファントムは、その光景に狂喜した。
「馬鹿なことを…!これは、破壊だ!調和ではない!」響は叫んだ。




