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第一の試練:物理的警備と「闇の術師」の複合罠

響は、朽ち果てた教会跡地の地下へと続く階段を降りていった。彼の体内に宿るエーテルは、今までにないほどに高まっており、五感は研ぎ澄まされている。


【罠1:レーザー網と自動迎撃システム、そして闇の警備員】

最初の通路は、床から天井まで張り巡らされた対透明化レーザー網が目を光らせ、壁には自動迎撃システムの銃口が並んでいた。通路の先には、スネークの精鋭警備部隊が、最新鋭の暗視ゴーグルを装着して配置についている。彼らは、響の透明化能力を無効化し、物理的に捕獲するつもりなのだ。


「フン…小賢しい」響は心の中で呟いた。

響は、まず透明化の魔法を発動した。彼は自身の存在をエーテル領域へと移行させ、肉眼はおろか、赤外線や熱感知センサーからも完全に姿を消した。しかし、スネークが開発した特殊エーテルセンサーが、彼のわずかなエーテルの波動を感知し、レーザー網が点滅を始めた。


その瞬間、警備部隊の中から、黒いローブを纏った闇の術師「ナイトメア」が姿を現した。彼は両手を広げ、周囲のエーテルを吸収し始める。 「侵入者を確認!『闇のカーテン』を展開!」ナイトメアが叫んだ。 要塞の通路全体が、漆黒の闇に包まれた。視覚も、電子機器も完全に麻痺させられる。同時に、自動迎撃システムの銃口が、闇の中の響の「位置」を感知し、無数のスタン弾を放ってきた。


「甘い…!」


響は、分身の魔法を発動した。闇の中で、彼のエーテルが複製され、複数の「響の分身」が出現した。分身たちは、本物の響が感知したレーザー網のパターンと、銃弾の軌道を予測し、それぞれが異なる方向に駆け出した。


(「こちらだ!」「いや、こっちだ!」)


分身たちは、警備部隊とナイトメアを撹乱するように、わざとレーザー網に触れて点滅させたり、銃弾の軌道上に身を晒したりした。警備員たちは闇の中で混乱し、互いに誤射を恐れて発砲をためらった。


その隙に、本物の響は、「空間認識・操作」の魔法で、レーザー網のわずかな隙間と、自動迎撃システムの死角を正確に把握した。彼は、自身のエーテル体をわずかに「非物質化」させ、レーザー網の光子をすり抜けるように、闇の中を高速で移動した。


「馬鹿な…!闇の中でどうやって!?」ナイトメアが驚愕の声を上げた。彼の「闇のカーテン」は、響の視覚を奪ったが、逆に彼の存在を警備部隊から隠し、響が分身を自在に操るための「舞台」を提供してしまったのだ。


響は、警備部隊とナイトメアの間をすり抜け、最初の通路を突破した。



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