双子時々一人っ子
色々雑、誤字、脱字、ミスあるかも
僕はアベル・バーファー。この小さな村で兄と二人で暮らしている。僕はいつもなけなしのお金で買った金属類と拾ったガラクタであらゆるものを開発していた。この村の設備の制作の手伝いもしていてかなり発展に貢献していた。自分でもそのことに誇りを持っている。
ガチャッ
「アベル!村長が呼んで居るぞ」
マベル・バーファー。僕の兄だ。僕とは違って色々な場所に行ったり遊んだりしている。力自慢で負けたことは無いっていつも自慢してくる。
「分かったよ兄さん」
僕は村長の元へ向かった。村長の家に入ると雰囲気が変わった。
「村長!どうしたんですか?突然呼び出しをされて…」
「アベルよ…君の技術はとても凄い。この一ヶ月前は公爵様の馬車を修理したな。この間はらいとという発明品を作った」
「…」
「君と兄が公爵様の招待で王都へ行くことが出来るぞ」
「ほほほほ、ホントででですか?!??!!!」
「落ち着きなさい。一週間後じゃ」
「やったああああ!!!」
その日からワクワクが止まらなかった。いつもより制作に熱中し公爵様の迎えが来るのを待っていた。兄もこの知らせでいつもより働き体をボロボロにして建築の手伝いをしていた。そうして一週間が経過した…
「アベル。それはなんだ?」
「これ?目がよく見えなくなったからこんなの作ってみたんだ。目鏡って呼んでるよ」
「そうか…おっ来たぞ」
土の道の向こうから馬車がやって来た。公爵様の馬車はいつも綺麗だな~
馬車は僕たちの前に止まりドアが開いた。
「早く乗りな。何故公爵様が君らみたいなのを招待するのかは謎だが…一生感謝しろよ」
この御者に少しムカッとした。でもよく考えたら自分の身分を考えたら、どうでも良くなり馬車に乗り込もうとした。
「二人とも」
すると後ろから村長が僕たちを呼んだ。
「無事に帰ってきてくれよ…」
「「はい!!」」
僕たちは馬車で王都へ向かった。遠い道のりでウトウトと眠くなりながら…何とか寝ずに済んだ。そうして日が沈んだ時に王都が見えてきた。
「あ!王都だ」
「本物だ…幻みたいだ」
夜なのにとても明るく高い建物が並んでいた。明るいのはライトを使っているんだと直ぐに分かった。でもこんな建物を築くのはどうやっているのか不思議だった。そうして王都に到着し直ぐに公爵様がお出迎えしてくれた。
「公爵様。こ、こんばんは」
「そんなに改めないでくれ。君たちは私一族を助けたんですから」
「どういうことですか?」
「あの日に舞踏会があってね。その時に重要な取引の話を持ちかけようとしていたのだ」
「そんな時に事故が起きて…」
「君たちのお陰で助かったのだ。さあ立ち話もあれだ。いい所を知っているからな」
「何故伯爵様が王都の店に?普通は邸宅なのでは…」
「知り合いの店が一番だからだ。行くぞ」
このブァーダ公爵は近くの貴族たちの中でもかなり気難しい人だと聞いていた。でも意外と優しい人だ。盗み聞きした情報はあまり役にはたたなかった。そう考えていたらその店に着いた。
「銀のスープ…」
「ここの店の名前だ。君たちからしたらかなり高い料理しかないが今回は好きなだけ食べてくれ。」
「そ、そんな悪いですよ!」
「恩返しのつもりだ。代わりにあとで色々なことを手伝ってもらうがな」
「「ありがとうございます!」」
ガチャッ
店は木で出来ていて店内はライトで照らされていた。夜なので客はいなかった。しかしそれなりに店内は広く、繁盛していることが分かった。すると40歳くらいの女の人が声を上げた。
「いらっしゃい!お、公爵様!そこの二人が例の?」
「そうだ」
そして伯爵様は近くの席に座った。自分たちも近くの席に座った。
「いつもので頼む」
「じ、じゃあこの…スパゲティでお願いします」
「俺はこの…カレーライス?をお願いします」
「あいよ!」
マチルダさんは台所に向かった。すると伯爵様は話し始めた。
「単刀直入に言おう。二人に手伝ってことがあるのだ」
「それは…なんですか?」
「出来ることならなんでも…!」
「実は今魔術師が屋敷にいるのだ」
「あの15人しか居ないって言われている魔術師ですか!?!?」
「そうだ。二人にはその魔術師から魔術師に適合しているのか調べさせて貰う」
「なんで!?」
「その魔術師は予知の魔術師を使うのだが、彼らを連れてきてくれ。私の予知に狂いはないと言っていてな…」
「もし適合していれば?」
「一躍有名人だ。魔術師として世界の人々を助けるために働くのだからな」
「えぇ!?そ、そんな…荷が重いです…」
「ほら!まずはお腹をいっぱいにしな!」
マチルダさんが料理を運んできた。頼んだ物は見たことが無かった料理でとても美味しそうだ。
「スパゲティとカレーライスとオムライス!二人にはこのシメサプジュース。伯爵様はビール!以上で大丈夫ですか?」
「ああ。ありがとう」
「「これが…」」「カレーライス?」「スパゲティ?」
「その二つとこのオムライスは転生者からレシピを聞いた」
「ててて、転生者!?」
「あのマサヒト・ワタナベですか!?」
「そうだ。今は元の世界へ戻るために色々しているのだろうな」
「なんでそれを僕たちに?」
「一言で言うなら信頼出来るからだ。…早く食べないと料理が冷めてしまうぞ」
「公爵様も食べてなかったじゃないですか!」
「…」
その後は美味しい料理を食べた後。なんと邸宅まで招待してくれその日は眠りについた。次の日…
「驚きだよな。こんな田舎者がこんなに優遇されるなんてな」
公爵様が用意してくれた着替えなからマベルがそう言う。
「ほんとそうだよ。逆に怖くなってきたよ…」
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「私が君たちを呼んだ。魔術師、アバーだ」
「「よろしくお願いします!」」
「では早速魔術師に適合しているか調べるぞ」
「どのように調べるのですか?」
「この大天使シェリアの魔力を使い調べます」
そこには檻の中に閉じ込められた羽の生えたとても綺麗な人がボロボロで閉じ込められた。
「かわいそう…」
「この大天使は世界を滅ぼそうとしたのです。そんな甘ったるいことは言わないで下さい…」
こ、怖いこの人…
「では始めます。二人でその魔法陣の中へ」
二人で魔法陣の中に入った。なんだか不思議な気持ちになっている。
「万が一トラブルが起こりますが…私が居るので安心して下さい」
そうして儀式が始まった。しかしトラブルが起きた。僕たちは体が混じり合い始めたのだ。
「な、なにこれ!?」「た、助けてくれ!」
「…」
アバーはその言葉を無視し儀式を続行した。僕たちの悲鳴が響いているのにも関わらず。公爵様は今は仕事をしている。メイドさんもここに来ることは無いだろう。完全に合わさった時。白黒で一つ目で口、鼻、耳が無いの成人の人ほどの身長のバケモノになってしまった。
「また失敗ですか…仕方ない…」
そうアバーは言うと急所にナイフを突き刺してきた。魂が薄れるのを感じた。動けなくなったところをどこかに連れてかれそうになった。しかし大天使シェリアが魔術でそのどこかへの道を氷で塞いだ。
「行かせません…!」
「この汚い鶏が」
天井しか見えないからどんな状況か分からない。声だけは分かる。そこには大天使の痛々しい声とアバーの喜ぶ声だ。
「アバー!貴様!」
公爵様?助けに来たのかな…
「バレてしまったなら仕方ない。ここで勝負をつけよう。…邪魔だ」
俺は蹴り飛ばされ壁に叩きつけられた。ここからなら部屋の全貌が見える。公爵様は剣を取り出しアバーはナイフを取り出した。無音で二人の息、必死に頑張っている公爵の声。そして聞きたくない声だけが聞こえた。しかしそんな時間はすぐに過ぎた。公爵が負けた。自分と同じところを刺された。すると力がみなぎってきた。魂が完全にあわさったような気がした。体は幽霊のようになってしまったがやつは消えなければいけない。立ち上がり前に手を出すと攻撃すべき標的は驚いた顔をしながらもナイフを投げてきた。手から魔法陣が現れ光がやつの胸を貫いた。やつは死んだ。公爵の元に向かった。
「二人か…頼みたいことがある」
縦に首を振る
「王都を滅ぼせ。あの店はただのぼったくりだ。転生者のせいで王都は腐りきっている…私の両親、親戚、知り合い、町はそのせいでもう無くなってしまった。今頃君たちの村も危ない…ゴフッ!」
やることが出来た。
「あとは…自由に…して…く…」
これは冷えた公爵だ。
大天使シェリアを解放した。
「ありがとう…事が済んだらここにまたきて」
縦に首をふる
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「あれはなんだ?」
「なんだなんだ?」
ここはもう更地になる。
天変地異を起こし、光で全てを消し飛ばす。
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村にはもう火が放たれている。生き残っているのが一人。
「あ、ああ…!」
エナ。幼なじみだ。
手を差し出す。
エナはその手を掴む。
「あなたは…なに?」
答えることはできない
「雰囲気が…あの兄弟に似てるから…」
首を縦に振る
「二人なの?」
再び首を縦に振る
「ありがとう。近くの町に連れて行ってほしいの」
近くまで連れて行った。
道中にいたゴミは掃除した。
「さようなら。わたし…好きだったよアベル…」
肩に手を置いた。何も感じない。何故か近くの花を摘んで渡し彼女の目の前から消えた。
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「来たわね」
「あなた…天使にならないかしら」
首を縦に振る
「居場所もないでしょう。普通はありえないのよ」
背中から羽が生えた
「あなたの羽…透明なのね」
輪もできた
「行きましょう。天界へ」
空から強い光
僕、俺…いや自分はこれからやりたいことをする。
二つの魂がくっつく。それは新たな人格と今までの二人を捨てる。それが
表現の天使