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詩*日常から*

夏の日の彩雲

作者: a i o


門前の黄色い花は

アラマンダ

生垣の赤い花は

サンダンカ

(すじ)道だらけの

住宅街を

気ままに縫って


川を渡る短い橋

水辺で足を浸す白鷺

坂道のつづきに

立ちはだかる雲

その後ろ

重ねた絵の具のように濃い

青は広がって


突き刺すような陽射しを

遮る日傘のなかで

守られ歩く

道路を区切る

乾いた縁石

曲がり角の自動販売機

スポーツドリンクの

売り切れのバッテン


滲んだ汗を拭って

この胸を過ぎる

鮮やかな風が飛来して

傾けた日傘

現れる空

虹がやさしく

撫ぜたように

夏の光に立ち寄る彩雲


在りし日と

今を貫く眩しさに

目を細め


また一つ


焼き付く 夏の

影をみる




挿絵(By みてみん)













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