第六話 大本営と新設日本軍
安岡「さて諸君。我が国は現在アメリカ合衆国の傘下で各国から守られているが…そろそろ独立をしても良いのではないかね?」
初代防衛大臣 増原惠吉
「しかし…日本国憲法第9条には軍の廃棄が…」
安岡「増原くん。アメリカの作った憲法を一体いつまで続けるんだ?いい加減我々が手を加えなくては後々厄介な事になるだろう。」
文部大臣 天野貞祐
「確かに…しかしそれに伴って軍隊とは何かを子供達にどう教えるのかという問題も出てきます。」
安岡「まあ…国防のためというべきだろう。その辺は君たちに任せるよ。」
数日後
安岡の専属秘書 川田茜
「失礼します。総理、増原大臣がお越しになりました。」
安岡「ああ。入りたまえ。」
増原「お待たせしました。原案が出来上がりましたので…」
安岡「どれどれ…ふむ…」
増原「いかがでしょうか?」
安岡「分かった。これで提出するとしよう。なあに、認められるさ。」
3日後 国会集中審議
安岡「我が日本は、アメリカの傘から出る時がやってきた。それは今なのだ!この案を採用して、また新たに我が国は軍隊を持つ。この軍国制は日本の平和と日本国民の安全な生活のために持つことが必要なのだ!」
日本共産党書記長 徳田球一
「この法案を認めるのはまた我が国が他国を侵略するためだろう?太平洋戦争のような悲惨な出来事をまた行うつもりか!?」
安岡「君たち共産党に聞くが、君たちの親友ソビエト連邦は強制的に国民を軍隊にするらしいじゃないですか。農民であろうと女性であろうと。だがこの法案は違う!国のために命を捧げ、祖国を守り抜く真の勇者を集めるだけなのだ!決して強制ではない!」
国会議長「それでは。結果を布告します。賛成240・反対8。この法案は可決されました。」
一ヶ月後
日本海軍大本営 横浜港
海軍大臣 岡田啓介
「勇敢なる戦士たちよ。ここに集まった3万人は自らの意思でここにきてくれた。我々は君たちに厳しい訓練を渡す必要がある。だが、忘れないでくれ。この訓練が数千人の命を救うのだ。良いか!?」
海兵隊「ハッ!」
安岡「どうだ…育成の方は。」
岡田「はい。陸軍が2万人空軍は1万人集まりました。正直ここまでくるとは…」
安岡「皆、素晴らしい目つきだ…期待するとしようじゃないか…」
2年後 東京都内 首相官邸にて
安岡正篤の子 安岡正明
「父はどうなのだ。」
岡田「残念ながら…もって7日かと…」
安岡「正明…来たのか…」
正明「父上。私はここにいます。」
安岡「お前に一つだけ伝えることがある…国防軍は…未来軍と名付けた…たった1日その軍の総合将軍の地位についた私は…未来軍とこの世界の命運をお前に預ける…いいか…決して私利私欲の為だけにに乱用するな…国民とこの日本を守る為だけに使うのだ…」
正明「はっ。承知致しました…」
安岡「それで良い…長い人生だった………」
ニュースキャスター「速報です。52代目内閣総理大臣兼未来軍初代総合将軍の安岡正篤氏が老衰のため亡くなりました。85歳でした。尚、公認は実子の安岡正明氏が後任する予定で…」
海軍大本営 戦艦時雨艦長
白海航
「へえ…総合将軍がか…人間いつ死ぬかわからないなあ…」
海兵隊「艦長。例の計画が完了しました。」
白海「おお!この艦隊の動力部分を人格化することを考えて一年…早かったな…」
海兵隊「全データベース、全て正常。油圧状態57.37電圧78V。血中酸素全て良好。いつでも出せます。」
白海「生命の実を与えよ!」
海兵隊「了解、生命の実を投与。内部酸素上昇中!静脈・動脈共に始動!心臓機関血液の生成を開始!」
白海「早く知恵の実を与えろ!」
海兵隊「了解、知恵の実を投薬。心臓負荷低下!意識を確認!召喚の鍵をお開けください!」
白海「いよいよだ…ようやく会えたな。時雨…」