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はじめての戦闘

お仕事つらい。

 意外性のある行動に対しては精密な計画をぶつけてはいけない。歯車と歯車の間にもあそびが必要なようにゆとりのない計画は小さなほころびにひどく弱いものだ。

 だから遊べ、遊びを知らない人間は仕事ができない。意図しないアクシデントと仕事はチークダンスと共にやってくるのだ。


 社会人になった時師匠に教わった言葉である。 

 チークダンスの例えが分からなかったため調べてみたが結局意味がよく分からなかった。


 師匠には学生の頃から多くのものを教わった、おそらく昨日まで社会人としてつまずくことなくやってこれたのは師匠の教えがあったからだと思う。私自身が死んでしまったため挨拶もできなかった事が悔やまれた。



「それはそうとてだがしかし、どうやら相当怒らせてしまったらしいな」



 通常異世界に飛ばすのなら平原とかがセオリーと呼べるだろうに、今私は地上20メートルほどの木の上にいた。

 先ほど神に飛ばされた時はさらに上空10メートルほどからスタートだった。運良くこの木に捕まる事ができたが危ないところだった。

 


 気にしても仕方がない、とりあえずやらねばならないことがあるのだ。そう思い股間に手を当てる。

 

 まず新しい世界に来たのだこの世界の仕組みを知らなければ・・・

 私は下半身を露出させると一部を充血させ太陽に向かい突き出した。

 風が心地良いぜ。景色が良い。よく見ると私が飛ばされた場所は平原で遠くに街道のようなものが見えるが静かで心落ち着くような場所だった。ふむ平原だったのか・・・

 私は神に対して若干の謝意を見せた。


「おっといかんな」

 美しい景色に見とれるところだった。

 ぶるんぶるん振るわせたくなるこの気持ちを落ち着かせ私は集中した。



 「やはりダメか・・・」



「あの、なにをやってるんですか・・・」


 振り向くと白い犬のようなものが宙を浮いていた。大きさは30センチほど、ふわふわの白い毛並みに所々黒と青のラインが入っていた。容姿的にはかわいい分類に入るのだろう、だがしかしジットリとした蔑むような目がそれを台無しにする。


「見てわからないのか?」

「分かりません、例え理解できたとしても脳が否定します。」


 やれやれ、獣風情にはこの高尚な行為は理解できないようだ。


 「これは日時計さ、日の傾きでできた影の形と長さから時間を判別する。方角だってだいたいつかめるサバイバル技術のひとつだよ。」


 犬畜生はさらに表現を歪める。小動物の癖になかなか表情が豊かではないか


「良かった。説明を聞いても一ミリも理解できません。脳髄が腐るかと思いました。」


 犬に似合わずなかなかハスキーな声だ。おそらくメスであろう。犬とは言え女性に対し下半身を披露してしまった。やれやれ私はなんとも罪作りな男だろうか・・・


「それで・・・もふもふは私に何か用なのかね?」

「もふもふではありません。私はサリエルといいます。大変不本意ですが主の命に従い変質者がこの世界に上手く溶け込めるよう調教することになりました。まずは常識から仕込みたいと思います。」


 ふむ、やはり小動物だけあって言葉が不十分なようだ。だが私も紳士の端くれ、どんな相手に対しても謙虚な姿勢で挑もうではないか。


「ではまずパンツをはいて下さ

 「断る!!」

 

 誰にだって譲れないものがある。今がその時だ。

「断らせて頂こうか・・・」



 男の戦いとは心理戦から始まるのだ。


 


いっぱい書けなかったです。ごめんなさい。

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