1-4 ファシリティ―マネージャーとは
ファシリティマネージャーとはFMの業務に携わる人と定義される。
ファシリティマネージャーはファシリティに関する経営者の責任を代行し、総合的に判断する中で、資産を有効的に活用、知識の創造と生産性の向上を支援して経営価値を向上、それらを通じて、人、組織、社会に貢献する役割を担う。
ファシリティマネージャーに求められる能力は多岐に渡り、不動産に関する知識、経理に関する知識、建築、機械図面に関する知識、多くの情報を処理するためのPCスキル、管理職としてのマネージメントのスキルなど、非常に多くの知識、スキルを必要とする。また、国、人種、宗教など多様性を持った人々と触れ合うことから、通常のコミュニケーション能力だけでなく、グローバルな視点を持つことが要求される。
また、一般的にファシリティマネージャーはインハウス―――――――自社の従業員―――――――でFM業務を行う人々を指す場合が多いが、アウトソーシングで請け負った組織の人々もファシリティマネージャーと呼称され、FM業務はインハウス、アウトソース、両者の協力のもとでこそ、効率的な効果を望むことができる。