脳浮浪常日頃
頭が痛たいゼ。ムズムズと痛い、痛いんだゼ。なぁ、俺は頭が痛い。わかっているのか?それなのに仕事に行く。もう一度言う。え?いいって?わかったから黙れって?ごめんなさいね、言いたいからもう一度言う。それなのに、仕事に、行く。頭が痛いゼ。それはもうムズムズと、頭全体が歪んでいるのではと思うほどだゼ。その痛みは頭から首筋を通るブットイ血管を伝って心臓に到達し、全身に痛みを広げていく。そして……え?あ、あぁ……ぇえ?オウオウオウ、ここもか。ここも痛い。この俺のおいなりさんと言いますか、ボールとバットと言いますか、とにかく息子と言うか鼠径部も痛いヤ。誰かナメってくれ。俺の真実が詰まったザクロと言いますか、自己愛と隣人愛の境目の突起物と言いますか、俺の嘘つき棒をナメってくれゼ。この痛みを慰めてくれゼ。おいそこの四角いオジサン。俺が許す。ナメってくれ。死にたい。否、死にたいと言うか、俺の今まで歩んできた人生を、そっくりそのまま無かったことにして欲しい。それくらいの気持ちが俺にはある。それなのに、仕事に、行く。殺す気か。俺は死ぬ。今日が死ぬ日だ。死ぬには最悪な日だ。もうずっと死ぬには最悪な日ばかりだ。だけどもう終わりにしようゼ。俺はもう疲れたし、頭から鼠径部までが痛い。笑ってさよなら。みなさんよい週末を。
あ、おはようございますーすみませんどうもー、は、はは、あはは!そっすね!本当スミマセンした!!あは!あはは!はは、ふぅ……
課長なんで居るんだよ。知っているんだぞ、なぁ。アンタが頻尿だってこと。隣に並んで小便したことあったろう。その時アンタの音が途切れ途切れだったから、縮み上がっちまったゼ。へ、へへ……頭痛い。さて、今日も働きますか。