D11(第三魔界)の設定
元は天使族の五将の一角であった”傲慢の魔神”「ルシファー」の支配次元。ルシファー自身があまり支配するということに積極的では無いこともあって、各地域は領有する魔将の好みが出ている。また配下に適した魔将がいない海やハイラント北部などの一部地域では、勝手に住み着いた魔族達による自治区のようなものが出来上がっている。
第三魔界ではルシファーが魔王に対して「中立」という立場を取っていることもあって、ヒト族などの積極的な誘致は行っていない。ただし拒んでいるわけでもないため、正規の金額を払ってここに移住する者は多い。
A.ハイラント
支配者: “傲慢の魔神”ルシファー 魔神 - 2位 (堕天使種)
副官: “天魔の女王”リリス 魔将 - 14位 (サキュバス種)
“忠節公”ペイモン 魔将 - 36位 (堕天使種)
“信心公”イブリース 魔将 - 90位 (堕天使種)
ルシファーの領有地域ではあるが、ルシファーが支配に関心を示さないため妻であるリリスと配下の2名の魔将が分割して統治している。
地域はそれぞれ城がある西部がリリス、南部がペイモン、北部がイブリースとなっており、ペイモンとイブリースについてはどちらも天使族の頃からのルシファーの配下だった堕天使種である。このような支配体制である故に、全堕天使種の約8割がハイラントで暮らしている。
気候は年間を通して多くの魔族にとって暮らしやすい程度で安定しており、アースとの遭遇以降にパンデムに加わった場所ということもあり街で暮らす種族の偏りも少ない。白エルフの一派閥である街エルフも、ハイラントの各地に散らばっている。
また景観に恵まれていることもあって、山間部にはヒト族の富豪の別荘地が点在している。そこでは引退したレンジャーを自警団やSPに据えることが多いため、パンデムにおけるレンジャーの再就職先として機能している。
魔神説明 —— ルシファー
短い金髪に碧い瞳、6枚の純白の翼を携えた堕天使種の男性。約400年前に起きたエデンとの戦争において、パンデム側に攻め込んできた軍を率いていた将だった。しかし当時の魔王であったデレッドによる闇属性エーテルを用いた大規模法術攻撃に配下諸共飲み込まれて魔族化。デレッドをその場で殺害してセードル大陸を占領し、続いて攻めてきた魔神2名を同時に相手取って返り討ちにした。その極めて強い力で、ベルフェゴールが現れるまでの約100年間は他を寄せ付けない圧倒的な魔族の頂点として君臨し続けた。
なお突然に3名の魔神を失った本事件、及び支配者を失った2地域を巡る小競合いや小規模な戦争、そしてパンデム史上最も長く続いた『百年戦争』までの一連の騒乱を『パンデム事変』と呼ぶ。
ルシファーは感情を表に出すことが極端に少なく、妻であるリリスと会話する時と唯一自分よりも強いベルフェゴールと手合わせをする時にしか表情を見せない。
魔将説明 —— リリス
長い黒髪に黒い瞳を持つサキュバス種。魔族となった当時のルシファーに一目惚れし、何度かの猛アタックの末に妻の座を手に入れたという経緯がある。魔族となって感情を失っていたルシファーを献身的に支え、自分の前では楽しげに話させる程度まで回復させたということもあって、天使族の頃からの配下であるペイモンとイブリースからも認められている。
なお過去には現魔王のアスモデウスとサキュバス種内での勢力争いをしていたこともある程度には実力も高く、現在も次期魔神候補である”ネクスト”の一角にいる。
魔将説明 —— ペイモン
筋肉質で暑苦しい堕天使種の男。天使族時代からルシファーの配下であり、魔族となった今でも忠誠を誓っている。また同じくルシファーの配下として共に魔族となったイブリースとは、厚い信頼関係で結ばれていると思っている。
魔将説明 —— イブリース
細身で物静かな堕天使種の男。天使族時代からのルシファーの配下であるが、当時は高い実力でもって昇進していくルシファーには、あまり良い感情は持っていなかった。しかし魔族となった今では、その実力に絶対的な服従を示している。ペイモンについては暑苦しくて面倒だとは想いつつも、信頼はしている。
B.メイヤード
支配者: “妹姫”ゴモリー 魔将 - 42位(サキュバス種)
副官: “忠騎士”マルコキアス 魔将 - 54位 (ライカンスロープ種)
“槍騎士”ウヴァル 魔将 - 78位 (ケンタウロス種)
“怪騎士”マラックス 魔将 - 96位 (リビングアーマー種)
リリスの妹であるゴモリーが支配する地域。我儘で自由奔放なゴモリーを、”三騎士”と呼ばれる3名の魔将達が支えることによって成立している。
元々はこの地域はハイラントの一部でリリスの管轄地域だったが、ゴモリーが駄々をこねてリリスを通してルシファーに頼み独立した支配地域となった。
魔将説明 —— ゴモリー
肩の辺りで黒髪を揃えたサキュバス種で、リリスの妹。見た目と性格は子どものそれであり、我儘で自由奔放で周りを振り回すことを厭わない。しかし自分に良くしてくれる相手にはしっかりと返すことは身に付いており、そのためか優秀な者が配下に付きやすい。
魔族的な感性でもって”可愛い”世界観を作り上げており、配下の支えもあって現在はそのブランドを持つ会社の社長を兼任している。メイヤードにはそのブランドの製品を生産する工場が幾つもある。
魔将説明 —— マルコキアス
青みがかった毛で覆われたライカンスロープ種の男性。百年戦争で孤児となったところをゴモリーに拾われて育ったために今でもゴモリーの剣として仕えている。
魔将説明 —— ウヴァル
少しばかり歳を食ったケンタウロス種の男性。ゴモリーにとっては生まれた時から自分に仕える良き配下であり、ウヴァルもまた自分に良くしてくれるゴモリーを大切に思っている。名の知れたランス使いでもあり、いつか死ぬ時までゴモリーの盾として生きると決めている。
魔将説明 —— マラックス
リリスとゴモリーの家にあった鎧に生命が宿った、リビングアーマー種の男性(自称)。幼い頃から自分をよく磨いてくれたゴモリーに忠誠を誓っており、いずれ動かなくなるその時まではゴモリーの鎧として稼働する。
C.ダネイン
支配者: “戦無双”バアル 魔将 - 9位 (オーガ種)
副官: “戦駆り”バシン 魔将 - 55位 (ドワーフ種)
“扇動者”ブエル 魔将 - 66位 (ゴブリン種/変異体)
ハイラントの東の平原と森が広がる土地にして、ブネに次ぐ一桁序列の魔将であるバアルの支配地域。バアルが率いるD11の軍の常駐地でもある。軍は普段は第三魔界の各地で傭兵団のようなことを行っている。
D2のカインと同じく武具の製造工場が点在しており、その試用のための広い土地が用意されている。また極稀にルシファーが気晴らしのためにベルフェゴールを呼び寄せて手合わせをしていることがあるらしい。
魔将説明 —— バアル
飽くなき戦闘意欲に燃えるオーガ種の男性。しかし血を見るのが好きというわけでは無く、単純に戦闘行為が大好きなだけのため、第四魔界の者達とは根本的に合わずルシファーの元へとやってきた。
最新技術であるエーテル体の運用機器についても積極的に取り入れて訓練等に用いており、本気で戦闘を行っても相手が死なないことを喜んでいるらしい。
魔将説明 —— バシン
武具を愛するドワーフ種の男性。バアル率いる軍の鍛冶部隊の長として装備品の供給を引き受けており、作った先から壊しまくる兵達に文句は言いつつも、更に強い武具にして直してくれる。第二魔界の魔将であるヴァプラの元弟子でもある。
魔将説明 —— ブエル
軍略家であるゴブリン種の変異体である男性。ゴブリン種は本来は知能が非常に低いが、変異体としての力かブエルは非常に頭が切れ、バアル率いる軍の軍師を務めている。模擬戦争を行える程度の大量のエーテル体の運用機器の導入を目論んでいるらしい。
D.ノートン
支配者: “涙牛”モレク 魔将 - 47位 (堕天使種)
副官 : “暢竜”ヴァラック 魔将 - 58位 (ドラゴン種/土竜)
中央に山脈を抱える長閑な平原が広がる地域。南部はモレクなど堕天使種を中心に農耕が営まれ、北部はヴァラックを中心に畜産業を行っている。魔族以外の移住が多く、第三魔界では最も交流が盛んな地域である。
魔将説明 —— モレク
牛の頭蓋骨を被った背の低い堕天使種の女性。天使族時代からの配下ではあるが、特に魔族となって以降はルシファーに対して若干恐怖感を覚えており、距離を置くようにしている。
天使族の頃から農畜産業を受け持っていたこともあって、同じようなことを続けていられる今の暮らしには満足している。
普段は暢気な性格だが、泣き虫な上に泣き出すと手がつけられなくなるため、そうなったら配下達は気が済むまで放置するようにしている。唯一収めることが出来るのが、第二魔界で暮らす天使族時代からの友達であるレラジェのみ。
魔将説明 —— ヴァラック
腰の上まで茶髪を伸ばしたドラゴン種の女性。ドラゴン種の中では穏やかな性格の者が多い土竜で、ヴァラックもまた常に強者を求めることはせずに、ノートン北部で畜産業を営んでいる。ただ偶に血が騒ぐこともあるようで、そのような時はダネインに行ってバシンやブエルに戦闘相手をしてもらって鎮めている。
E.キンセルへイン
支配者: “二枚舌”ベリアル 魔将 - 49位 (インプ種/変異体)
ハイラント、ダネイン、ノートンに囲われたように位置する大陸。第三魔界で最も近代化が進んだ地域であり、セードル大陸程でははないが所々に大きな都市が点在している。
魔将説明 —— ベリアル
濃い紫色の髪のインプ種の変異体である男性。本来のインプ種は悪戯好きな子どもの精神から成長しないために肉体も成長しないが、変異体であるベリアルはその壁を越えて成長を遂げてしまった。しかし思考回路はインプ種であるため、なかなかにタチが悪い。ベリアルの発する言葉は真実だと思えば嘘であり、嘘だと思えば真実である。そうして途方に暮れた相手は、どこからともなく響く笑い声を聞くことになる。
なお現在の魔族の生態研究では、ベリアルの見た目や能力の強さがデーモン種と酷似していることから、インプ種を原種として発生した変異体がデーモン種となったのではないかという学説が立てられている。
F.スト
支配者: “太陽王”アドラメレク 魔将 - 25位 (イフリート種)
ハイラントの南にある乾燥した大陸。環境的には火山がないカイン地方である。大陸中央には砂漠があり全体的に発展しているとは言えない地域であるが、特殊な環境故に暮らしている魔族の数はそこそこ多い。
魔将説明 —— アドラメレク
太陽の如き熱苦しさを持つイフリート種の男性。感情の高ぶりでつい熱と光を発してしまうため、耐性の無い者はおいそれと近付けない。同じく暑苦しい性分のペイモンとは相性が良く、ペイモンがハイラントの南部を担当しているのもそのためである。
G.マイネクトル
支配者: “真実の眼”アガリアレプト 魔将 - 21位 (モノアイ種)
穏やかな気候の島々からなる地域。大きな島の中央付近には活火山があり、その周辺には森が広がっている。マーフォーク種による漁業が盛んな以外は沿岸部に観光業が少しある程度で、殆ど発展はしていない。しかし火山や森で希少が資源が取れることから、レンジャーが頻繁に訪れる地でもある。
魔将説明 —— アガリアレプト
短い黒髪のモノアイ種の女性。あまり他者とは接したがらず、自身の館から出てくることはあまり無い。非常に観察能力が高く、ちょっとした動作などから相手の嘘を見抜くことが出来るために、全てを見抜く眼を持つなどと言われている。
眼からビームが出るとされているが、アガリアレプト自身は否定している。だが実際には出る。
H.セナイー
支配者: “幻術師”サタナキア 魔将 - 31位 (インキュバス種)
副官 : “リベンジャー”アモン 魔将 - 70位 (デーモン種)
ノートンの続きのように、穏やかな気候の平原と少しの山が広がる地域。川が多く水属性エーテルに溢れており、ウンディーネ種やフェアリー種のような精霊系魔族の他、スライム種などが暮らしている。支配者であるサタナキア曰く「パンデムで最も平穏な土地」。
魔将説明 —— サタナキア
銀髪の優男風なインキュバス種。非常に高いエーテル適正を持ち、妖狐種に弟子入りして法術の腕も磨いた結果、魔将となれるまでの実力を身に付けた。百年戦争で婚約相手を失い、それ以降は魔族の中でも珍しい平和主義者である。
魔将説明 —— アモン
400年前に魔族となったルシファーに敗れて以降、幾度となく再戦を挑み続けるデーモン種の男。実力は相当に高いがルシファー相手では分が悪過ぎるため、今の所勝てる見込みは無い。何度追い返しても来るため、現在はサタナキアの幻術に囚われた状態でセナイーに軟禁されており、稀にルシファーが気が向いた時に相手をしている。
I.ルグ島
支配者: “隠匿者”ミシャンドラ 魔将 - 67位 (バフォメット種)
第三魔界の南端にある大きめの島。本来ならば周辺のいずれかの地域に含まれるが、迷いの森というエーテル濃度が非常に濃い森が広がっているために扱いが難しく、またミシャンドラが自らルグ島を所望したことから、独立した地域としてカウントされている。
魔将説明 —— ミシャンドラ
黒縁の分厚い眼鏡を掛けた、魔将一の変わり者とされている茶髪のバフォメット種の女性。法術とエーテル学の研究に余念が無く、迷いの森のどこかにある工房で、僅かな配下と共に研究に没頭している。
J.スーラント豪雪帯
雪原と雪山が広がり気温が非常に低いため多くの魔族には厳しい環境が広がっている。そのため領土上はハイラントに含まれるがルシファーもイブリースも放置しており、生活出来る魔族達による自治区になっている。
K.ゼクトス暗礁海域
浅い場所がランダムに広がる海上交通の難所にして、ほぼ全ての地域の中心に位置する要所でもある海。大量運搬に向かないポータルの代わりに残っている船舶運送が通る際には、ここで暮らす者達の案内が必須になる。ルシファーの配下の魔将に海に適した種族がいなかったため、支配魔将のいない自治区となっている。




