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武器について

 ここではレンジャーが用いる様々な武器に関連する言葉やそれぞれの大まかな特徴について説明する。なおここでの説明は武器として取引される際の基準をベースにしており、レンジャーのクラスシステムを司る法術とは概念が微妙に異なる。例えば太刀を2本合わせて双剣として扱うことは可能である。ただし当然と言えば当然だが、太刀ならば両手で持って振るうことが想定されて造られているため、可能ではあるがまともに扱うのは”一般的には”不可能である。




・レンジ

 各武器には「おおよその攻撃範囲」の目安であるレンジが定義されている。なお攻撃範囲は使用者の熟練度や身体能力によって大きく異なるため、概ね「Dランク程度のヒト族のレンジャーが扱った時」が目安である。レンジは1から9までで定義されるが、それぞれの数字の間は等間隔では無い。


 1〜3:

 近距離。手に持ったまま使うタイプの武器種に多い。踏み込みや飛びかかりなどのモーションも考慮される。最初に持つ武器として適している。

 レンジ目安 1:0メートル〜  2:2メートル〜  3:3メートル〜


 4〜6:

 中距離。飛び道具に多いが、目安の距離に届かせるには扱いが難し多少の慣れが必要になる。

 レンジ目安 4:7メートル〜  5:15メートル〜  6:20メートル〜


 7〜9:

 遠距離。火薬などを推進力として扱う飛び道具に多いため届かせること自体は容易だが、精度がないと当たらないため慣れは必要。

 レンジ目安 7:50メートル〜  8:100メートル〜 9:150メートル〜




・特殊仕様武器

 武器の中には扱いが極めて困難で、安易に扱うと自身や周囲の味方がダメージを受けてしまうものがある。そのような武器種は「特殊仕様武器」に指定され、別途の試験に合格しなければ使用することができない。★を付けた4種類が該当する。




・クラスごとの使用可能武器と詳細


00.クラス名     武器区分   :1群    2群     3群

01.グラディエーター 片手武器・剣 :剣     短剣    細剣

02.ファイター    片手武器・他 :手斧    メイス   フレイル

03.ナイト      両手武器・剣 :長剣    太刀    大剣

04.ウォーリア    両手武器・他 :大斧    ハンマー  両剣

05.スレイヤー    双武器・斬  :双剣    鉤爪    鋼線

06.ハイランダー   双武器・打  :ナックル  トンファー 釵

07.ガーディアン   長柄武器   :ランス   パルチザン 棒

08.ハンター     弓      :ロングボウ クロスボウ デュアルボウ

09.ガンナー     銃      :ライフル  マシンガン ランチャー

10.ソルジャー    投擲     :ナイフ   ボム    ブーメラン

11.メイジ      法術     :ロッド   オーブ   スティック

12.ライダー     騎乗     :キャノン  ハルバード チャリオット


 前項でも説明した通り、各クラスには1群から3群までの3種類の武器が設定されている。出撃の際は3つの武器を持つことができるが、これは1群,2群,3群それぞれ1つずつという意味であり、同じ種類の武器を複数持つことはできない。




01.グラディエーター (片手武器・剣)


 剣 (1〜2)

 片手で扱う剣。全長は0.6メートル以上1メートル未満で、0.6メートルが一般的。扱いやすさは最も高い。利き手の反対側に盾を持ち、上級者は盾も攻撃に用いる。


 短剣 (1)

 片手で扱う短い剣。全長は0.6メートル未満のものを指すが、使用者によって長さにはバラツキがある。剣と同じく盾を持つ。小回りが利くため装備を軽量にする場合が多い。


 細剣 (1〜2)

 刃幅が細く、全長が1メートル以上の剣。1.2メートル前後が一般的。振って斬ることも可能ではあるが、基本的には突きで戦う仕様。


 使用率

 剣や短剣が非常に扱いやすいのに比べて細剣は癖が強いため、メインで使用する者は少ない。ただ突きという一点においては有用であるため、状況に応じて瞬間的に使えるように訓練している者は多い。




02.ファイター (片手武器・他)


 手斧 (1)

 片手で扱う斧。全長は1メートル未満で、使用者によって長さの好みが分かれる。レンジは短剣と同じだが威力はこちらの方が高い。ただし小回りが効きづらいため、装備は剣などと同程度に固める


 メイス (1)

 先端に打撃部が付いた武器。全長1メートル未満。手斧の打撃版とも言える。バットのようなものの他、先端に丸い玉が付いたりトゲが付いていたりと、バリエーション豊富。


 フレイル (1〜3) ★

 柄と打撃部を鎖で繋いだ武器。長めの柄の先端に短い打撃部が付いているものが一般的だが、長い鎖の先端に鉄球を付けたものや、短い紐で打撃部を何個か接続したものなどメイス以上にバリエーションが豊富。

 レンジも一撃の重さも片手系では最も高いが、打撃部の制御が難しく誤ると大怪我に繋がることが多いため特殊仕様武器に指定されている。


 使用率

 フレイルが特殊仕様武器のため使用率が低い。また刃が付いている方が力を掛けなくてもダメージを与えやすいためメイスの使用率も若干低く、手斧が最も使用頻度が高い。




03.ナイト (両手武器・剣)


 長剣 (1〜3)

 刃幅が中間の両手剣。全長は1メートル以上で、1.2メートル前後が一般的。刃は真っ直ぐで両刃。両手剣の中では比較的扱いやすい。


 太刀 (1〜3)

 刃幅の細い両手剣。刃の長さは0.6メートル以上、一般的には1.2メートル。他の剣と比べると刃の反りが強く、また片刃であるなど特徴が多い。刃で無い側で打撃を与えることも可能。


 大剣 (1〜3)

 刃幅の太い両手剣。全長は1メートル以上で、長い物では2メートルを超える。振るうだけでも一苦労だが、その分一撃の重さはハンマーと並んでトップクラス。また刃幅を利用して盾のように使うことも可能。


 使用率

 長剣が最も扱いやすいものの太刀と大剣も扱いづらいわけではないため、各群の使用率はほぼ均等である。3種類全てをある程度使えるように訓練しているレンジャーも多い。




04.ウォーリア (両手武器・他)


 大斧 (1〜3)

 巨大な斧。全長は1メートル以上あるが、柄が長いため大剣よりは軽く、装術を使えないヒト族でもギリギリ振り回すことが可能である。


 ハンマー (1〜3)

 巨大な槌。全長は1メートル以上。大斧と同じく剣より柄が長めだが、打撃部が大きいため平均的な重量は全武器中最大で、その重量で押し潰すことを目的とした両手武器。溜めから放たれる一撃は非常に強烈。大剣と並んで一撃の重さはトップクラス。


 両剣 (1〜2) ★

 柄の両側に刃の付いた武器で、中央付近を持って回転させながら使う。全長は定められていないが、1.5メートル以下のものは存在しない。両手武器の中では断トツの手数を誇るが、扱いが極めて困難なため特殊仕様武器に指定されている。


 使用率

 大斧とハンマーが一撃の重さを重視するタイプであるのに対して両剣は手数を出すタイプであることもあり、特殊仕様武器であることを除いても非常に使用率が低い。

 ただし両剣への憧れを抱くレンジャーは非常に多いため、特殊仕様武器の中では最も受験者数が多いことで知られている。




05.スレイヤー (双武器・斬)


 双剣 (1〜2)

 短剣2本セットのため仕様は短剣と同じ。手数の多さは全武器中トップクラス。同種2本セットが多いが、違う性質を持たせた異種2本セットもある。短剣と同じく小回りが利くため、それを活かすために軽量装備の場合が多い。


 鉤爪 (1〜2)

 手甲から獣の爪のような刃が伸びた武器。動きはナックルに近いが、刃がある分レンジが若干長く、また振りによるダメージを狙えるという差がある。


 鋼線 (1〜4) ★

 手袋のような形状で、指の先端から細かい刃が付いた細い金属製の糸が出る武器。この金属糸で斬撃を加える。古い時代には暗器として用いられたこともある。特殊仕様武器だが他の3種類より更に扱いが困難なため、使用者はほとんどいない。


 使用率

 鋼線は全武器中最も使用者が少ない一方で双剣がダントツで人気が高いため、使用率の偏りは全クラスで最も高い。鉤爪に触ったことも無いスレイヤーも多い。




06.ハイランダー (双武器・打)


 ナックル (1, 蹴りを含む場合は2)

  拳。正確には拳を守りつつ相手に効率的にダメージを与えるための保護具。また蹴りを戦闘で用いる場合もあるため、脚に付ける保護具もセットになっていることが多い。小回りが利く上に動きやすさが重要になるため、短剣や双剣以上に軽装備になりやすい。


 トンファー (1)

 短い柄に殴打部が直角方向に付いた武器。逆手で持つ。扱いはナックルに近いが、柄を回転させることでレンジを調整できる。また殴打部を腕に沿わせて攻撃を防ぐことも可能で、ナックルより攻撃力は劣るが防御力は優れている。ただし中級者向け。


 釵 (1)

 形状は短剣に近いが刃は付いていない。順手で持つことが多いが逆手で用いることも可能。振りと突きのどちらも可能。ある程度であれば容易に扱うことができるが、実戦で用いるには相当な訓練がいる上級者向けの武器。


 使用率

 ナックルが最も高く、トンファーはやや少ないものの常に一定度の人気がある。釵は鋼線と同じくらい少ないが、この武器の真価は対武器であり野生動物を相手には少々扱いづらいのが要因である。



  

07.ガーディアン (長柄武器)


 ランス (2〜3)

 長い柄の先に円錐状の刃が付いた武器。全身を覆える巨大な盾とセット。攻撃は突きのみで火力は低いが防御は随一のため、基本的に火力の高い武器を用いる味方と協力して戦うことを想定されている。


 パルチザン (2〜3)

 1.5メートル以上2メートル未満の柄の先にランスの先端部と斧の刃が付いており、防御を捨てて攻撃に特化した長柄武器。柄の長さを利用した振りの一撃は高い威力を誇る。ただし柄が長いため接近されると脆い。なお柄が2メートルを超えるとハルバードに分類される。


 棒 (1〜3)

 棒。基本的には長ければなんでもここに入る。ただし武器として作られたものは両端に金属製の殴打部が付いている場合が多い。全てが攻撃部であり防御部であり柄である。有効打を与えられるようになるには相当な訓練が必要だが、使いこなした場合の火力は全武器の中でもトップレベルと言われている。


 使用率

 ランスが若干多くパルチザンはやや少ない。棒は使用者はかなり少ない。




08.ハンター (弓)


 ロングボウ (3〜7)

 一般的な弓。ある程度熟練すれば連射や複射も可能なオールマイティな中距離武器。弦で矢を射るのは共通だが、矢は実物と使用者のエーテルから生成する2種類ある。エーテル製の方が威力は落ちるが自動で装填されるため連射に向いており、またエーテル消費量が微量ですぐに回復するため実質的に弾数が無限という特徴がある。

 接近された際の対策として、弓幹を硬化させて防御に用いれるようにしたり目眩ましや風起こしの法術を仕込んだりしている物が一般的。


 クロスボウ (5〜9)

 機械的な力で専用の矢を放つ弓。引き金がある。矢は放たれた後、火薬やエーテルの力で更に加速する。連射等は不可能だが遠距離でありながら一撃の重さは全武器中でも高い部類に入る。本体の重量が重い上に強い反動があるため、基本的に接地させて撃つ。矢が特殊なためエーテルでは簡易な物しか生成できず、威力に加えてレンジも7まで落ちてしまう。


 デュアルボウ (2〜5)

 矢をエーテル製に限定したことによる完全自動装填化、及び本体の軽量化と無反動化によって二丁持ちを可能とした連射特化型のクロスボウ。質を落として生成速度を重視したエーテル矢を用いるためレンジも短く威力も低いが、二丁合わせて最大分間約1000発という驚異的な連射性能を実現している。また広範囲散弾型への切り替えもスイッチ1つで可能。


 使用率

 デュアルボウがやや癖があり使用率が低いものの、敵との距離に応じた使い分けが出来るため他のクラスと比べると使用率の差は少ない。




09.ガンナー (銃)


 ライフル (3〜9)

 火力、精度、連射性、本体重量などを考慮したガンナー武器3種類の中では最も扱いやすいタイプの銃。接地させて撃つ必要は無いが、接地させると精度が上がる。弾はロングボウと同じく実弾とエーテル製の弾の2種類があり、それぞれの特徴も同じ。


 マシンガン (3〜9)

 連射性に特化した銃器。連射性を維持するためにエーテル弾のみを用いる。本体に重量があるため基本的に接地させて撃つ。広範囲の攻撃に向いており制圧力が高いが、一発辺りのダメージはライフルと比べると低い。


 ランチャー (4〜9)

 爆発性の弾を発射する武器。弾の仕組み上、近い敵に用いると自身も巻き込まれてしまうため注意が必要。また敵が遠い場合でも味方を巻き込む可能性があるため、近接系の味方が攻撃中はライフルに切り替える。


 使用率

 ライフルが若干多く次いでマシンガンが多い。ランチャーはチーム次第では使いづらい状況があるためか少ないが、初撃に用いる者は多い。




10.ソルジャー (投擲)


 ナイフ (1〜5)

 投擲用の小型ナイフ。形状は短剣に似ているが、飛ばしやすいように加工がされており、短剣のように扱うと簡単に折れてしまう。またアースのとある国発祥の"手裏剣"と呼ばれる回転させるタイプの物や、投げやすさに特化させた球状の物などバリエーションがあるが、便宜上これらもナイフに含まれている。


 ボム (4〜7)

 投擲用の爆弾。性質はランチャーに似ているが、ボムは投げやすいように球状かつ小型化されている。タイマーで爆発するタイプと遠隔操作で起爆させるタイプがあるが、安価で軽量なタイマー性の方が人気は高い。中に法術を仕込むことで様々な種類の弾があり、状況に応じて使い分ける。ただし攻撃タイプ、特にクラスターボムは味方を巻き込む可能性があるので注意が必要。


 ブーメラン (3〜7) ★

 投げると返ってくる投擲武器。一度にあまり数は投げられないが、一撃の重さはそこそこ高め。ただし堅い対象に当たると返って来ないうちに落下してしまう。投擲の制御が難しく威力もそこそこ高いため特殊仕様武器に指定されている。


 使用率

 ソルジャーを選択する殆どのレンジャーはナイフとボムを併用するため、使用率はほぼ同じ。ブーメランは特殊仕様武器であることもあり、使用率は低い。




11.メイジ (法術)

 ロッド (1〜9)

 法術用武器。柄が長いため両手で扱う。法術は広義にはエーテルを用いて体外で起こすあらゆる現象を指し、道具を介さなくとも発動はできる。しかし高出力が求められる場合は媒介道具を用いてエーテル効率や増幅率を上げる必要があり、戦闘用には持ち運び可能であるロッドなどが武器として用いられる。ただし法術用武器に適した素材は脆い物が多いため、振り回して衝撃を与えるなどの使用はできない。


 オーブ (1〜9)

 法術用武器。球状で片手で持てるため反対側の手に盾を持つ。ロッドと比べると出力される法術の増幅率が低いがエーテル効率は高いため、長時間エーテルを使用する召喚系統の法術に向いている。また盾を持っている分ロッドより防御に優れている。


 スティック (1〜9, 近接の場合は1〜2)

 法術近接兼用武器。法術用武器に適した素材と近接戦闘武器に適した素材を合成して作られており、エーテル効率と増幅率はロッドやオーブより低いが近接戦闘も可能な仕様。ただし近接戦闘も専用武器には攻撃面で劣る。

 また大きな武器は素材の脆さ故に実現しておらず、剣タイプとメイスタイプのものしか存在しない。悪い言い方をすればどちらにも中途半端だが、メイジが持つ3種類目の武器としては有用な場面が多いと言われている。


 使用率

 ロッドが最も高いが、使用する法術次第でオーブに切り替えるのが一般的である。スティックは使用率こそあまり高くは無いが、咄嗟に近接戦闘も必要な状況などでは用いられる。




12.ライダー (騎乗)


 キャノン (4〜9)

 車両の前方に大砲が付いている武器。古い時代には馬などに引かせていたようだが、武器として用いられているのは機械の力で走る。ランチャーに近いが砲の重さを考慮する必要が無かったためサイズが大きく、その分威力も高い。


 ハルバード (2〜4)

 車上から用いる槍斧。柄が2m以上と長大であり、遠心力に加え車両自体の速度も加わるため、一撃の威力はかなり高い。また武器として販売される際の括りがハルバードというだけなので、身体が大きい者はハルバードをガーディアンの2群武器であるパルチザンの代わりに用いることもある。


 チャリオット (1)

 突撃用車両。車両前方に非常に硬い材質でできた激突用部品が取り付けてあり、その硬さを重さと速度の掛け算のエネルギーに乗せて敵にぶつけていく。激突時はかなりの衝撃があるので吹き飛ばされないように注意する必要がある。


 使用率

 ナイト程では無いが3種の使用率はほぼ同じ程度。

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