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ビィービィービィー
誰かのアラームが聞こえたため私達三人は急いで各自の部屋に戻った
「お前起きてるかぁ〜?」
担任の北野先生が入ってくる
「もぉ〜先生!入るならノックくらいしてよ!」
「悪い悪い!でも着替えてないなら良かっただろ!」
「着替えてたらどうするんですか?」
「全員おきてるなぁ良し次の部屋だ!」
先生は出て行った
う〜ん少しくらい寝れば良かった…
ゴシゴシ
「大丈夫若葉?昨日まったく寝てないんでしょ?」
「うん…」
「ラジオ体操の時は何とかごまかしてあげるからちょっと寝てなよ!」
「でも…」
「寝てなさい!」
美優ちゃんがちょっと怒った
「はぃ…」
私は部屋に残りぼぉ〜としていた…
「さて一眠りするかぁ!」
ベランダから声がする
ガラガラ
「鷹虎?」
「わっ若葉?なにやってんだ?」
「鷹虎こそ?」
「眠いからラジオ体操さぼった!」
「私も…」
「若葉が?似合わねぇ〜!」
「うっうるさいなぁ…」
「ハッハハまっいっかぁ!今は本当寝るよ!」
鷹虎は椅子に座りタオルケットをかけて寝始めた
「私も寝よう…」
私も座りタオルケットをかけ眠りに着いた
静かな時間だけがすぎていった
「お〜い清水!いるかぁ?」
ガラガラ
誰かがベランダを開けた
「うっううん…」
「なんで藤川が?」
私は声の方をみた
「きっ桐島くん?」
「お前らなにやってんだよ?」
桐島君の声で鷹虎も起きた
「なに騒いでんだよ桐島?」
鷹虎は体を起こした
「なにって?こんなとこ先生に見られたらやばいだろ?」
「あっそっか…全然気にしてなかった!」
「たくっ!藤川もこんなところ女子に見られたら何されるかわかんねぇぞ!」
「うっうん…そうだよね!鷹虎はファンいるし…」
そうだよ私何かが一緒にいちゃダメなんだよ…
「ほら鷹虎行くぞ!」
「あっあぁ…じゃあな若葉!またな!」
鷹虎は桐島に連れられどこかに行った
「はぁ〜少し距離置こう…」
「若葉?起きた?」
「美優ちゃん!」
「良し大人しく寝てた見たいね!そろそろハイキングの時間だから行こう!」
「うっうん…」
ハイキング 今日はハイキングらしい!グループに分かれて出発!スタンプを押して帰ってくる単純なもの!「若葉?ちょっと顔赤いよ?大丈夫?」
えっ私顔あかいんだ…確かにちょっと暑いかも
「うん!大丈夫!ちょっと暑いだけかなぁ!」
「そう?無理しないでね!」
「うん!」
私達の班の後に鷹虎の班が来るらしい…
「お〜い藤川!宮崎!」
下から鷹虎の声がする!
いかんいかん答えちゃダメだ!距離を置こうって決めたんだから!
「行こう武下君!」
私達はサッサと上がって閉まった
「なんだあいつ?それにしても今日暑いなぁ…」
「清水大丈夫かぁ?顔赤いぞ!」
「あんっ?大丈夫だろ!」
私達は半分上った所だった
「ほら若葉見て綺麗!」
「ほんとだぁ〜!」
カシャッ 私はカメラで取るのが趣味見たいなもの
「良し行こうか!」
武下君達が昇り始めた時
バタン
「えっ?若葉?ちょっと若葉!?」
若葉が急に倒れた
「ちょっと藤川?」
「おい清水なんか上騒がしいぞ?」
「えっ?」
鷹虎は耳を済ました
「…葉…葉…丈夫若葉大丈夫?」
「若葉?」
鷹虎は上に向かい走り始めた
「ちょっと木村!先生読んでこい!」
木村が上に先生を呼びに行った
「ハァハァおいどうした?」
鷹虎が若葉の所にたどり着いた
「清水君…若葉が若葉が…」
美優が泣きながら鷹虎の手を掴んだ
鷹虎は若葉の額に手を当てた
「あちぃっ!こいつ熱あるじゃねぇか!」
「えぇ?だってさっきは元気に…」
「早く降ろさねぇと…俺がおぶってく!さっ行くぞ!」
「ちょっと清水!今木村が先生呼びに行ったから先生が来てから!」
武下が鷹虎を止める
「んな事言ってる暇ねぇ〜んだよ!」
鷹虎は若葉を背負い下に向かい走り始めた
「私も…」
泣きながら美優も下に向かい走り始めた
「若葉!頑張れ!もうすぐ着くからな!」
鷹虎は若葉に声をかけながら走り続けた
「おいっ清水!どうした?」
「若葉が倒れたぁ〜!」
途中桐島達のグループとすれ違ったが止まる事無く下に向かい走り続ける
「高杉!」
「おっ清水!なんだいそいで…藤川?おいどうしたんだよ?」
「ハァハァ熱で倒れた!それより多分宮崎が俺達の後を追ってる!」
「何だって?」
鷹虎はまた下に向かい走り始めた
「清水〜!」
下から先生の声がした
「先生〜」
鷹虎は下り終わった
「ハァハァこいつ熱があるみたいだ…ハァハァ早く医務室に…」
鷹虎は若葉を教室に渡すとその場に倒れた
「おいっ清水!?こいつも熱がある…誰か手を貸せ!こいつも医務室だ!」
医務室
ううんっ私どうしたんだろ…体が暑い
「若葉?若葉?」
美優ちゃんの声がする
「ううんっ美優ちゃん?」
「良かった…もう若葉のバカ…」
泣きながら美優が私に抱き着く
「ごめんねぇ…」
「下まで清水がおぶってくれたんだ!」
うん誰だろう?
「きっ桐島君?」
「たくっ心配かけやがって…」
「ごめん…鷹虎は?」
「病院だよ!」
「病院?なんで?」
「清水君も風邪だったの若葉は遠足熱って言う突発的な病気ですぐ直る見たいだけど清水君は風邪だって若葉を届けた後に倒れたの…」
「!?そんなぁ…鷹虎大丈夫なの?」
「今北野先生が着いてる…大丈夫だと思うけど」
いやぁいやぁ私バカだぁ…
「もう大丈夫だから…」
「部屋に戻っても良い見たいだから…」
「うん…」
「じゃ桐島君ありがとう!若葉は私が着いてくから…」
「そっか…わかった!無理すんなよ!」
その後私達は部屋でゆっくり過ごした
「入るぞ!」
北野先生が入って来た
「先生…清水君は?」
「大丈夫だ!ただの風邪らしい!清水はもう帰らせた!」
「良かった…」
「藤川!お前も気を付けろよ!」
「はい…スイマセン」
「じゃお前は明日の帰りの時間まで部屋にいていいからな!」