制裁
暖かい目で読んでください(笑)
「人の不幸は蜜の味」
僕はこの言葉が好きだ。
何で?って問われても分からないけど人の不幸を見てる時って
1番心から笑えるんだ。
最低?じゃあ君の嫌いな人が罰を受けていたらどう思う?
「ざまあみろ」
と僕は全身アザだらけにされ土下座をさせられている男に言った。
するとその男は
「...もう..もう許してくれ..」
と顔を上げようとした瞬間
その男を2人で取り押さえている片方の僕の友達がその男の後頭部を右足で踏んづけ
「誰がいつ顔を上げろって言ったんだよ!」
と大声でいった。
「おいレン。あまり大声出すとバレるぞ。」
と取り押さえているもう片方の男子 榊仁が言った。
僕はコホンと咳払いをして
「平田 要くん。君は僕達のクラス全員の財布の札だけを抜き取りさらに二股をかけたりなどといういかにも馬鹿な行為を..」
そして僕はニヤリと笑い、その男に自分の携帯画面を見せ
「君に制裁命令を下す。このみっともない姿と共に君の二股、そして金銭窃盗の事を全校生徒に言う。」
と言って僕は送信ボタンをおし全校生徒に一括送信をした。
「いや~人助けの為にってことで全員分のメルアド交換したかいがあったねぇ~」
と僕は言った。
すると
「...お..おい..まさか...美雪と咲にも..?」
「ええ。」
と僕はニッコリ笑った。
「...ちっ..このクソ野郎!!」
と叫んだが
「は?」
と僕は即答し
「クズが何言ってんだよ。僕からの制裁だと思え。」
と僕は言ってレンと仁に離せと合図して立ち去った。
レンと仁と別れた後電話がかかってきた。
僕はスマホをポケットから出し応答ボタンを押した。
「言われた通り制裁しましたけど..?」
と僕はひそひそ声で言った。
「うんうん♪いや~。相変わらずいい制裁っぷりだね!橘 太翔くん!1ヶ月もすればさすがにもう慣れるんだね!」
あれは遡ること一ヶ月前。
「..何か今の日常が180度変化しないかな~..」
と僕はため息混じりに言うと
「成績優秀でスポーツ万能のお前がそんな甘えんなよ!この!」
と幼馴染みの岬レンが僕の襟を掴んで横腹をくすぐってきた。
「おっ、おい!僕が擽られるの弱いって知ってるんだろ!..っておい!榊!何で笑ってこっち見てんだよ!止めてくれよ!」
と俺は中学からの友達榊仁に助けを求めた。
「はははっ!ったくお前らのじゃれあい見てたらおもしろくってさぁ!」
と榊は腹を抱えて笑っていた。
「さぁってと!ひろちゃん弄りは飽きたからコンビニで何か買おうぜ!」
とレンは何事もなかったかのように走り出した。
「く..くそ..まてレーン!」
俺はレンを追いかけようと走り出した。
「ったく..お前ら兄弟かよ!」
と笑いながら榊も走り出した。
「..はぁ..じゃあ。僕ちょっと息整えてから入る..」
僕は今日このごろこんなに息絶えたことはないと思った。
「じゃあひろちゃんの大好きなエロ本買ってくるな!」
と笑ってコンビニの中に入っていった。
「..そんなのいらないから!あの体力おばけめ!」
とレンに聞こえているか分からないが一応言った。
するとコンビニの裏から声がした。
激しい罵声の声が聞こえる。多分誰かに絡まれているのだろう。
「ったく..何で絡むんだろう..そんな時間があったら他のことに使えばいいに..神様も何してるんだか」
と僕が言った矢先電話がかかってきた。
「あ。ごめん榊ちょっと電話。」
「いいよーじゃあここでレンも待っとくから~」
と榊は手を振って僕はちょっと離れた場所に移動し
「...非通知?間違い電話かな?」
と思ったが結構長くかかっていて、コンビニの前を確認したらレンも帰って来ていたのでパパッと間違い電話ですって言おうと応答ボタンを押した。
「もしもし?もしもーし!..あ!やっと掛かった!も~!何で出ないんだよ!橘太翔くん!」
「あんた誰?...あれ?何でおじさん俺の名前知ってんの?個人情報流出しちゃったの!?..まぁでもそういう詐欺は引っかからないからじゃあ2度とかけないでね。」
と切ろうとした時
「待って待て待て!お願い!しかもおじさんじゃないし!俺神様だしぃ?そこんとこよろし..」
「さよーならー」
「すいません待ってください!話はすぐおわるんで!」
と自称神様という怪しいセールスの話を一通り聞いてすぐに切ってやろうと思った時
「いいね~!そうやって人の心をさんざん弄んで最後に絶望を与える..君。中々ダークだね♪」
「!?」
何か自称神様に心読まれたんですけど!
「そうそう♪僕は心を読むことができるんで♪まっ!神様だし..すいません切らないで!」
「こんな茶番早く終わらしたいんで早く用件言ってください。」
もう色々考えるときりがないので素直になることにした。
「おk!ありがとう!...じゃあ早速本題から入るんだけど..」
と神様(?)は一息つき
「君が代わりに僕..いや僕達の制裁の手伝いをしてくれないかな?」
「は?何言ってんのおじさん。いくら自分の仕事がめんどくさいからって誰か適当に制裁能力を付与しそして自分の責任をその人に擦り付けるとか考えてるんでしょ。」
と僕は神様(?)の言った頼みをすぐさま拒否し、さらに論破したと思ったが
「いや?君のその論理的思考や判断力、そしていつの日か君を制限性の脱出部屋に監禁した際の冷静さを見て色々分析した結果君が1番この「制裁能力」とマッチしてると思って電話したんだよ。」
と真面目っぽく言ってるだろうがそんなことよりも..
「あん時監禁したのお前らだったのかよ!?あのせいで僕が帰ってからスケジュール通りに動けなかったんだぞ!」
と僕はあの時の怒りをぶつけたが
「ええ!?君は命よりもスケジュール通りに行動することが大事なの!?頭おかしいんじゃないのお前!」
と神(?)が言ってきた。
「なんだと!?お前..!?ならさっさと制裁能力を僕に付与しろ!それで僕は君に制裁命令下す!」
と僕は言ったすぐあとに
「お?ようやく制裁能力の力を使いたくなった?じゃあ僕らの手伝いよろしく♪制裁回数で見返りもあるから~♪」
と電話が切れ、一瞬時空が捻れた感覚を体に覚えた。
そして僕はにやりと笑い
僕はさっきから裏でリンチをしだしている男子高校生を見て
「早速あの連中どもに制裁を下してみるか..」
僕はジョギングをしていたいかにもボクサーらしい肌黒の男の人の目の前に立ち
「君に制裁命令を下す。あのリンチしている男子高校生をすべて..」
と僕は口角を上げ
「殺せ」
と命じた。
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