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「あぁ、紅茶のお代わりはいるかい?
そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。
味はキミの世界のものと同じだったでしょ。
この紅茶はキミの世界に立ち寄った時に購入したものだからね。
ただ時間軸がちょっと違うかもしれないけれど。
ボクが旅するのは、同じ時間の中だけじゃないからね。
どうしたって、ズレが生じるのさ。
あぁ、味よりもティーセットが動くことが気になるのかい?
そうだね、キミたちの世界だと、まだまだ存在していないかな。
全自動洗濯機とかと同じだと思えばいいよ。
紅茶はキミの世界のものだけど、ティーセットはこちらの世界のものだから勝手に注いじゃったりするけど、まぁ、気にしないで」