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山田翔夜投獄せり。

それは突然の話だった、トップの山田翔夜…言い換えるなら、近藤勇が捕まったのだ。彼は、警察にではなく黒鷹グループにである。

今、彼は黒鷹グループ本社ビル屋上に居る。ともすると地面に落ちてしまいそうな高さだ。

「なぁ。近藤さん。良いのかい?こんなことしてさぁ。 」


「謀ったな。沖田!お前、俺が折角沖田総司を名乗る事を認めたのに。我ながら不覚だったな。さぁ、何でもやれ。俺はもう武士として潔く散るのみだ。」


「素晴らしい心持ちだな。近藤さん。言っておくが、うちの者をたぶらかして、そっちの陣営に付けようたって無駄だぜ。多少の不服はあるかも知れないが、安定はしているんだ。」


「こんなの経営じゃない。経営、商売は人情と冷静さの狭間で行われるべきなんだ。あんたらのしている事は不正行為だ。」


「言ってくれたな。近藤さん。だが、生き残る為には闇も光も拒まず受け入れるしかないんだ。どんな綺麗事言ったって、机上の空論にすぎないぜ。」


「だがな。何時かは終わりが来るんだよ。大事なのは今じゃねぇ。この先だ。例え今は馬鹿にされても、後世に名を残せれば机上の空論でもいいんじゃねぇか?」


「ふん!格好良いこと言うじゃねぇか。まぁ、こんな無駄口たたいても仕方ねぇな。剣を持って来い!ケリをつけてやる。覚悟しろ。近藤。」


沖田総司と名乗るその男は剣を手にした。

「俺の加州清光で斬ってやる。覚悟しろ。まさか、口だけではあるまい。近藤と名乗るのには。」


「くっ。今はそういう時代じゃねぇが、やるしかねぇか。刀をくれ。」


「ほらよ。受け取れ。近藤。」

沖田は彼に虎徹を渡した。

「これが名刀虎徹か。本気だな。行くぞ。」


近藤こと山田翔夜は決意した。ホストを辞め、商人を救う為に活動し始めた自分がここで負けるわけにはいかないと。

商業の荒廃の中で立て直そうとした自分がここで死ねば、全てが無駄になる。

彼は剣道なんて齧った事も無かった。しかし、運動神経なら比較的良いほうだった。


「さぁ、楽しもうか。近藤さん。」

先に攻めて来たのは、沖田である。

「あぶねぇ。ふん。」すぐさま、刀を向ける。

一進一退の攻防が続いた。必死になって戦った。

「何で裏切った!俺を。」


「怒ってるのか?近藤。そりゃあ、面白い。」


「許さん!叩き斬る。」


「良いよ。その覚悟。だが」


素早い攻撃で沖田は、近藤の腿を斬った。

「どうやら齧った事も無いようだな。それでいて近藤を名乗るとはただの歴オタめ。」


赤い雫が見える。どうやら斬られたようだ。

「畜生待て!沖田。俺はまだ生きている。勝負はこれからだ…これから…」

ここから意識が朦朧としていき、分からなくなった。

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