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瑛士の改心

来翔は特製燻製カツ丼を提供した。

「頂きます。こんな無礼なことした上に、カツ丼までご馳走になるとは。忝ない。」瑛士は一口カツ丼を食べて、潮垂れた。

「俺は何でこげん旨いもんを作る父を尊敬しなかったんだ。とんかつがこんなに旨いのは初めてだ。俺は何をしていた。本当は父の教えを請うて、店を継ぐべきだったのに。」

彼は今までを悔やんだ。

そして過去を自白した。

「俺は昔、チェーン店のとんかつを食べに行った。そこで食べたとんかつが不味くて、嫌いになった。今日も本当は食べたくは無かったけど、こんなに美味かったんだな。」

来翔は嬉しかった。嫌いだった食べ物を新しく好きになったことに対して。

「師匠。俺を弟子にしてくれ。俺は23だが、瑛士でいい。この道は師匠の方が長いですから。」


「瑛士さん。俺は師匠として偉くいるつもりはありません。なので呼び捨てはしませんよ。でも、ちゃんと言うことは聞いてもらいますからね。」来翔は瑛士に言った。


「私も雇って頂けませんか?瑛士様と同じ所で働けるなら頑張ります」修平も言った。

「では、お二方雇いましょう。しかし、誰の命令で動いていたんですか?」来翔は言った。


「黒鷹甚三郎率いる黒鷹グループです。あの男は数多くの企業を経営している優秀な方だと思っていました。俺達、キャットフィッシュのようなギャングを雇ってくれた良い方だと思いました。

だけど、借金の無いこの店に取り立てに行けと言われて、おかしいと感じました。しかし、断りきれずに実行してしまいました。」修平は言った。


黒鷹甚三郎…あの男か。


とその時だ。黒鷹甚三郎から着信があった。

「おい早くしろ!ことは終わったんだろ?」

「ええ、もう終わりました。そしてもう店から出ました。」

「そうか。ならお店に入って確かめてやる。」

出雲は電話を切った。そして、来翔に言った。

「隠れるようなところはありますか?師匠。」

「3階に休憩室がある。そこに行け。」


2人は急いで駆け上がり、3階へ隠れた。



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