表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

僕の気持ち

作者: 星河

 青空は僕の気持ちを表してくれる。


 悲しい時には泣き、嬉しい時には明るくなる。


 毎日の当たり前の事が表れる。




 僕は毎日泣いていた。

 来る日も来る日も――


 僕はいじめられた。

 僕は何も出来ない。


 皆がいじめてくる。

 止めなさいって言ってくれる人は居るけどほんの少ししか居ない。


 止めなさいって言った本人もいじめてくる。


 だから僕は毎日泣いている。

 そうすれば僕をいじめる人に少しは罰を与えられると思うから。


 皆は笑えって言う。


 けど僕は笑いたくない。

 いじめる人が居る限り僕は笑わない。

 永遠に泣き続けてやる。



 毎日皆は僕の服を破いたり。

 僕にごみをかけたり。

 


 そんな人たちがいるんだ。

 だから笑わない。


 強情と言われたって構うもんか。

 僕をいじめる人が悪いんだ。


 

 今日も僕は泣いていた。

 でも、そんな時にある人が僕に言った。

 「僕が世界を変えてあげる。だから君の笑顔を見せて。君が笑えば皆が笑う。僕が皆を変えてみせるから。きっといつか皆も本当の笑顔で笑ってくれるはずだから。まず君が笑ってくれるかな」


 そう言った。

 でも僕は騙されない。

 そう言う人は今まで何人も居た。

 けど変わらなかった。



 でもある日いじめがなくなった。

 どうしてだろう。

 泣くのは止めた。でも笑わない。きっと僕を騙そうとして一時的にいじめを止めているだけなんだ。


 何年も経った。いじめは起きない。

 どうして? あんなに僕をいじめてたのに。


 そう思ってたらあの日僕に声をかけた人が来た。

 

 「ね? 言ったでしょ? 僕が世界を変えるって。今度は君の番だよ? ほら、笑って」


 その時の名も分からない人の顔は優しく、とても穏やかだった。


 今度は信じても良いかな……。


 そして僕はニッコリと笑った。


 地上には明るい光が差し込んだ。

皆で考えましょう。

この世界の、この地球の未来を。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 人の心は風まかせ 湧いて流れる雲のよう
[一言] いじめは経験していませんが、隣のクラスで私の親友がなったことがあるんです 親友の様子に気付くのが遅くて、ずいぶんと悔やみました 「ね? 言ったでしょ? 僕が世界を変えるって。今度は君の番だよ…
2015/05/10 10:59 退会済み
管理
[一言] とても現実味がある様に感じました。 だから現実にも“世界を変える人”が現れればなとも思います。
2015/05/09 13:36 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ