ざっくり生命分配ーエピローグから始まるプロローグー
今回で導入部は終わりです。あと、ひどいねたばれもあるけどきにしないでくださいね。(震え声)
ーXX000年 地球 生命管理棟
あれから何れ程経ったのか……
全ての命が失われ、冷たい土の色を露にしていたこの地球は、
空は澄みわたり、
大地は緑に覆われ、
海も美しい 蒼 或いは 碧 となっていた。
そんな美しい外観を取り戻した地球では、今日も弱肉強食という摂理の下に様々な命が日々を暮らし『生活』を営んでいる。
そんな命溢れる地球のほんの片隅には、質素ながらも知性を感じさせる石造りの家が建っていた。
その小屋の中では、既に滅んだはずの人間ー長髪の女性と短髪の男性ーがカップを片手に談話をしていた。
「オイ」
「なんだいノードくん」
「なんだこの読者おいてけぼりの展開は」
「仕方ないじゃないか。元からこういう構想だったんだから」
「ならいいけど。せめて何でノードかくらい説明したほうがいいんじゃないか?」
「それもそうだね。それでは
ーー説明しよう!これまでの経緯を!!」
「テンション高ぇな」
「彼はボクの僕ー農奴ーだからノードくんなのさ」
「その言い回し大丈夫か?……つーかマジでヒデェ名前の由来だよな」
「そして彼は植物分配からはじめたんだ」
「氷河期が終わった直後で火山活動が活発だったからな。二酸化炭素濃度が高すぎて他の命は生きていけないって判断したんだよ。
…………オレも初めの1週間の内に100回以上酸欠で死んだからな。その辺で死んだ回数を数えるのを止めたぜ」
「そして植物分配中に勝手に動物性プランクトンが生まれちゃったんだ。なんでだろうね?」
「生命の神秘ってヤツじゃね?」
「そのせいで、前とは違う生態系が誕生しちゃってなんかカオスになっちゃったんだ」
「空飛んで火を吹く10cmくらいのトカゲとかな 」
「それでも構わずに生命分配をし続けたノードくん。だからこそキミに聞こうか」
「何を?」
「どーしてこうなっちゃったのさ!?」
「オレが聞きてぇよ!!」
今回は短めでしたが、次回からは2000文字程度を目処に投稿していきます。