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2話

俺はいつもどおり、ルウェルの町の前で魔法使いをまっていた。

空から来た一人の女。金髪の女だ。青い魔獣に乗ってきやがった。召喚師と思ったが魔法使いだと。名前はルイ・トリュナ。

俺はその女に素手で向かったら女も素手できやがった。すぐに殴れると思ったが、そうでもなかった。まぁ、結果は俺が勝ったがそれなりにやる奴だと思った。

そこに、俺の腐れ縁というか、親友というか、ナイトが現れた。

トリュナとナイトは知り合いらしいが……


「だから、テメェら知り合いなのかよ!」

「えぇ。貴方が城を出てからであったのですよ。嗚呼、相変わらずルイ様は美しい……!まるで、精霊のようだ……」


何処からかバラを取り出し、トリュナの前に跪いて差し出す。

ナイトはこうやって多くの女を落としてきた。……俺から見れば気持ち悪ぃだけだけどな。

トリュナも落ちるかと思ったら、がん無視して俺を見た。


「ねぇ、ディさん、町に入って良い?僕疲れたんだけど」

「(スルースキル高ぇ)まぁ、いいぜ。その鳥はどうするんだ?トリュナ。あと、さんもいらない」

「そう?じゃあディ、僕はルイで良いよ」


ふとナイトを見るとナイトはシクシク泣いていた。……ふられたな。

とりあえず日も落ちてきたこともあり、トリュナ…ルイを宿に連れて行った。

俺、どうしたんだ?魔法使いなんか皆嫌いなのにコイツだけは憎めねぇ。何故だ?

宿に着くと、宿のおっちゃんがその鳥はダメだといった。が、ナイトが上手く説得して何とかなった。

俺達はルイと分かれた。俺の家に帰る途中、ナイトが


「珍しいですね。貴方が魔法使いと普通に会話をするのは」

「……知るか。あのルイだけは憎めねぇんだ。何故か、な」

「ふふふ。一目ぼれですか。貴方も可愛い所があるものですね」

「……(イラッ)」


思いっきりナイトを殴って家に帰った。

……一目ぼれ?この俺がか?誰に?ルイに?ありえねぇ。何であんな馬鹿みたいな魔法使いに……。

俺はそのまま風呂入って、寝た。が、寝れなかった。

何度も何度もルイの顔が出ては消して出ては消して……。認めねぇ。絶対認めねぇ。

そうして夜が明けた。

俺は寝不足のまま起きて身支度をした。と、外がかなり騒がしくなった。

俺は急いで外に出ると、そこにはデカイ魔物。……誰かが魔法を唱えている?炎やらなんやらが出てきた。

あの魔物、かなり手ごわいな。俺とナイトが力を合わせても苦戦しそうだな。

傍に行くとそこには青い鳥……と、ルイが居た。たった一人で魔物と戦っている。そこにはナイトもいた。観戦している。

……何故、助けを求めない?知り合いが居ないなら分かる。だが、ナイトが居る。ルイも気がついている様子なのに何故だ?

俺はナイトの傍に寄った。


「おや、やっと起きたのですか。おはようございます」

「あぁ。おはよう。で、何故お前は助けない?ルイの魔力でも見ているのか?」

「いいえ。ルイ様自身が誰も巻き込みたくないと自ら助けを断ったのですよ。まぁ、ルイ様なら平気でしょう。ほら、もう決着がつきそうですよ」


そう言われて魔物を見ると氷付けにされていた。それを、何処から持ってきたのかルイがハンマーで叩いた。氷は砕け、魔物も砕けた。そして、魔物は土へと還った。

ん?ハンマーが消えたぞ。なんだあれ?魔法か?ルイはほっとして鳥に傷を治してもらっている。

と、戦いを見ていた野次馬から歓声が上がった。ルイは照れて苦笑いをした。

にしても、町、壊れたな。後で修理しねぇと。

そう思った時、ルイが周りを見て魔法を使った。すると、みるみるうちに町が直っていった。これに町人も大助かり。たった半日でルイはルウェルの町で英雄となった。

ルイが俺達に気がつき、傍によってきた。


「さすがですね。あの頃よりも魔力が上がったのでは?」

「多分ねー……。どうしたの?ディ」

「あ?いや、よくあんな魔物を一人で倒せたな、と」

「おや、やっと魔法使いを認めましたか」

「……コイツだけだ。ん?何か来るぜ」


俺が空を見た。すると、空から誰かが降りてきた。

俺とそっくりの高貴な人物。ウィリシア国の国王だった……

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