1話
誤字脱字、これはこうした方が良いなどのアドバイス等受け付けます!それでは、どうぞ。
「……今日は随分と魔物多いねー。フィナ」
「ピィ!(うん!)」
僕はルイ・トリュナ。別名「始まりの魔導師」。なんか、勝手に付けられたんだよ。
ちなみに、僕と言っているけど女の子ね。ポニーテールだし。
フィナは僕と契約した魔鳥。綺麗な青い鳥なんだ。ただ、おっきいの。僕が背中に乗れるぐらい!
今僕達はあて先も無く各国を転々と移動している。
ウィリシア大陸はウィリシア国が治めているけど、その中に多くの街や国とかあるんだ。そういうのを纏め上げているのがウィリシア国ね。ニナ大陸も同じなんだ。
「あ、また魔物だ。……そろそろ疲れたからフィナ!空に逃げよう!」
フィナの背中に僕は乗って、フィナは飛びだった。
うーん、やっぱり空は良いねぇ。……ん?町が見えるな。行こうか。
僕はフィナに町に行くよう指示した。フィナは町へと向かって翼をはためかせた。
僕の長い長い髪の毛がキラキラしている。自分で言うのもなんだけど、僕の髪って綺麗なんだよね。
町の前に着き、僕は降りた。と、目の前には僕より一個上か同い年かそれぐらいの茶髪男がいた。
「……!召喚師か?テメェ」
思いっきり睨みつけられちゃった。ガラが悪いのかなぁ。
格闘家かな?そんな服装しているもん。
「ううん。僕は魔法使い。召喚魔法も使えるけどね」
「その鳥、魔島に返さないのか?」
基本的には、召喚された魔獣は魔島に勝手に帰る。
でも、フィナは自分の意思で帰らない。だからいつも一緒にいるんだ。
「うん。フィナはね魔島があんまり好きじゃないんだよ。で、君誰?」
「俺はディ・アルス。……お前は?」
「僕はルイ・トリュナ。あれ?ディ・アルスってウィリシア国の王子じゃなかったっけ?」
ウィリシア国には二人王子がいた。ディ王子とアディ王子。いまは、アディ王子が王として君臨している。二人は双子って聞いた。
……確か、ディ王子は魔力を持たなかったっけ。前国王と縁を切ってどっかに居るって聞いているけど、まさか此処にいたとは。
「今は違うがそうだ。テメェは『始まりの魔導師』だよな」
「うん。で、ディ王子はここで何をしているの?」
「王子をつけるな。俺はな、魔法使いが嫌いだ。テメェも知っていると思うがウィリシア国はこの大陸一の魔法国だ。その王族に魔力を持たない俺が生まれた。俺は周りからすげぇ嫌がられたよ。特に魔法使いからな。攻撃だって受けたぜ。だから嫌いだ。んで、その魔法使いを倒そうと此処にいるわけ。この、頭でっかちが」
僕は何も言わなかった。何も返せない。
国によっては魔法使いが多い国と使えない人が多い国がある。それが行き過ぎると少人数のほうを国から出そうとする。ウィリシア国は魔法を使えないものを出そうとする。
出された側から見ればそりゃ、出したほうを嫌うよなぁ。さて、ディさんは構えちゃったし、どうしようか。
僕は、動きやすいようにマントを脱ぎ捨て、僕も構えた。
「……頭だけの魔法使いが俺と戦うと?しかも、素手で」
「うん。だって、君は魔法嫌いじゃん。だから使わない。僕だって体術は使えるんだ」
「馬鹿にしやがって。俺は格闘家だ。体術と格闘はちげぇよ!」
ディさんが僕に突っ込んできた。僕はそれを避け、足払いをかけた。
大体の人ならこれで僕が勝つんだけど、ディさんは本物みたい。それを避けて僕の足を踏んだ。
僕は痛みをこらえながら手刀を落とす。が、ディさんは左手で受け止め、右手で僕のお腹を殴った。
さすがは男。僕は後ろに飛んだ。
「げほっ!……これで赤ちゃん産めなくなったらどうするんだよぅ」
「知るか。にしても、テメェ本当に魔法使いかよ。そこら辺に居る格闘家よりも強ぇぞ」
「だから、僕だって体術は使えるの!もう、いいでしょ」
「……やだね」
「もう、そこら辺にしたらどうですか?ディ」
町から誰かが出てきた。金髪の長身の男だ。イケメンだ。
その男は右側にサーベルだかなんだかをさしている。左利きかなぁ。
……この人、どこかで見たことある。
「おや?貴方はルイ様ではないですか。お久しぶりです。フィナも居るではないですか。相変わらず美しい…!」
「あ?テメェら知り合いかよ」
「あ!ナイト・リンガー!僕を様付けするのはナイトしか居ないよ!」
「だから、テメェら知り合いなのかよ!」