9 路面電車で名所巡り(市内電車のお話)
突然ですが、皆さんは路面電車って乗ったことはありますか?
近年はかなりその数を減らしている路面電車ですが、それでも函館、岡山、広島、長崎、熊本など、路面電車がまだまだ都市交通の主役として活躍している街もあります。
松山もその1つ。
松山市内の場合は伊予鉄道という私鉄が、路面電車を走らせています。
松山の路面電車はJRの松山駅前や、市内一の繁華街である大街道、それに道後温泉などを繋いでおり、非常に便利。
おそらく松山観光をする際にはかなりの確率でお世話になると思います。
そんな松山の路面電車はみかんを思わせるオレンジ色。
松山に着いて、この列車を見ると一気にテンションが上ります。
最近は低床型の新しい列車も増えてきましたが、それでもいわゆるチンチン電車、と言われて想像するような、昔ながらの列車も未だ現役。
丸いヘッドライトが正面の天井についた列車はなんとも愛らしい形。
動いたり、曲がったり、止まったりするたんびにギーッコン、バーッタンと大きな音がするのも味があります。
(旅行者目線ではありますが……)
私は旅行のときは比較的早起きする質なのですが、中でも松山に泊まった時は、路面電車が動き出すか出さないか? くらいの時間に起きるのがお気に入り。
そっとホテルを出て人もまばらな街に出れば、ブーンというモーター音が聞こえます。
まだ、ほとんど人の乗ってない列車に乗り、目指すのは道後温泉。
道後の山から降りてくる、朝の涼しい風を浴びながら少しばかりのお散歩。
そして、まだ比較的空いている道後温泉本館へ。
朝風呂を浴び、そして(少なくても2年前は売っていた)瓶の牛乳を飲み干します。
それから、また少し人の増えた路面電車に乗ってホテルに戻るのが私のルーティーン。
松山旅行の素敵な朝の一時です。
なんとも情緒を感じる、松山名物の路面電車ですが、一方で気を付けたいのは車を運転する時。
一応免許を取る際に、路面電車が走っている道路での運転の仕方も習いますが……まあ、私もそうなのですが、忘れますよね。
私もいつも松山市内で運転する時には少しばかりヒヤヒヤします。
教本でしか見たことのない、路面電車用信号なども街にはあったりします。
松山市内中心部で運転する時には、路面電車の運転手さんに思いっきり警笛を鳴らされたりしないよう、安全運転を心がけたいところです。