2 いざ、温泉へ(道後温泉のお話)
さて、お城見物を楽しんだ後はこちらも松山市のシンボル的存在である、道後温泉へ向かいましょう。
道後温泉までは、JR松山駅から路面電車で30分弱。
都会のど真ん中からちょっと電車に乗れば、温泉街に行ける環境。羨ましいですよね。
道後温泉駅は路面電車の駅としては大きな駅で、明治時代の駅舎を復元した、というレトロな駅舎がまず旅情を掻き立てます。
そして駅を出れば、そこまもう温泉街に通じるアーケード。そしてこのアーケードの先に、有名な道後温泉本館があります。
木造で瓦屋根の和風な建物はなんとも風情があり、特に夕方から夜にかけて訪れれば、まるで別世界に迷い込んだような心地になれます。
実は、この道後温泉本館。今年の春までリニューアル工事をしていました。
リニューアル後の本館にはまだ足を運んだことはないのですが、以前伺った時は、中も昔ながらの番台があったり、更衣室にこれまた時代を感じるロッカーがあったりとレトロ感満載でした。
もちろん綺麗に整備されており、古くても清潔感があります。
そして、ここに訪れたらぜひ体験したいのが、2階席。
道後温泉本館では、もちろん入浴だけすることも出来るのですが、追加料金を払えば2階にある休憩場所でお茶とお菓子をいただくことが出来るのです。
2階席は木の良い香りが漂う畳の間。縁側に続くふすまを開ければ、温泉街の喧騒と風を感じることが出来ます。
特に夏の夕方など、湯上がりに貸浴衣(これも2階席利用料に含まれます)を着て、夕涼みをするのは間違いなく至福のひとときです。
さて、こんな素敵な道後温泉本館ですが、難点は混み合うこと。リニューアル前でも1時間待ちなんてことはありましたから、多分、今もそうでしょう。
そんなに待つ時間はない。そんな方もいらっしゃるかもしれませんがご安心を。道後温泉には他にもいくつか公衆浴場があるのです。
1つは道後温泉別館 飛鳥乃温泉。飛鳥時代の建築をイメージした、という朱色と白が基調の建物がとても目を引きます。
こちらは比較的新しい施設で、その綺麗さと広さが魅力。
本館同様に休憩室もあり、こちらではきれいな中庭を眺めつつ、本館とはまた別のオリジナル茶菓子をいただけます。
もう一つは椿の湯。こちらは前述の2つの施設に比べると地味ですが、その分地元の方も多く、温泉がある街の日常風景を垣間見ることが出来ます。
3つの温泉は歩いて数分圏内にありますので、湯巡りをするのも楽しいかもしれません。
松山といえば欠かせない道後温泉のお話。
次は湯上がりと言えばな、あの話題です。