13 歴史と自然を感じて(内子のお話)
さて、先程は海の話をしましたので、次は山や里の魅力を感じられる場所のお話をしましょう。内子、という町のお話です。
内子町は愛媛県の内陸部にある町。
松山市の中心部からは車なら高速道路で1時間弱程の距離。
電車であれば、JR松山駅から特急 宇和海号で25分の場所にあります。
豊かな自然に囲まれていると共に、歴史を感じられる町としても知られています。
この町の最大の観光名所は、『八日町・護国の街並み』と呼ばれる古い商家が多く保存されている一帯です。
内子町は江戸後期から明治にかけて、木蝋と和紙の生産で栄えたそう。内子駅からも近いこの八日町・護国の一帯は、その当時の面影を残している街だそうです。
通りを歩いてみると、明治が舞台のドラマに出てきそうな雰囲気のお店や家が、ずーっと向こうまで続きます。
白い漆喰の壁と、この地域に特徴的な朝黄色の土壁が使われた建物が軒を連ねる通り。
道幅は自動車がギリギリ行き違えるほどです。
そして驚くのが、この歴史を感じる通りが600mも続いていること。
このぐらい長いと、本当に100年以上前にタイムスリップしたような心地になりますよね。
通りの家々は、今も実際に住人の方がおられる家も多いそう。時間が今も動いていることを感じられるのも好きな部分です。
一方で、この一帯には古い建物を利用した雑貨店やカフェ、それに博物館なども多くあります。
いかにもレトロな感じのポスターが貼ってあるお店や、歴史を感じる看板のお店などもあり雰囲気満点。
ゆっくりとあちこちを見ながら歩けば、1時間くらいはあっという間に過ぎてしまいます。
そして、この街並みで特に好きなのが、『商いと暮らし博物館』です。
ここは、江戸から明治にかけて薬局だった建物をそのまま利用した博物館。中に入ると、当時の店舗や居住スペースの様子が再現されています。
この博物館の面白いところは、それぞれの展示スペースに人形が置かれており、しかも近づくと喋ること。
例えば、薬局の店主さんとお客さんの会話だったり、他にも様々な人の会話を聞くことが出来て、より展示にリアリティが生まれています。
もちろん、当時売られていた商品や使われていた道具類もたくさん。
私はもともと風俗史が好きなのですが、そうでない人も、なんなら歴史がさほど興味がない人でも楽しめるのでは? と思います。
そして、内子町は山に囲まれた街。昔ながらの街並みを歩きながら、緑の山々を眺めるとなんだか心がホッとするのを感じます。
そして、内子へ行ったら是非訪れていただきたい、いやなんならこれがメインでも良いくらい素晴らしい場所が、『道の駅 内子フレッシュパーク からり』です。
ここは2つの川がちょうど合流する位置に作られた道の駅。松山自動車道の内子五十崎ICから車で5分。JRの内子駅からも車で5分程の場所にあります。
2つの川と山に囲まれているこの場所。
道の駅の敷地内にも木々が植えられており、ちょっとした森のようになっています。
車から降りると聞こえてくるのは、川のせせらぎと虫の声。そして森の木々が揺れる音。
特に春から初秋にかけて、青々とした緑を感じることの出来る季節に行けば、自然のパワーを思いっきり感じられます。
もちろん、紅葉が美しい秋や柑橘真っ盛りの冬も素敵ですよ。
そしてこの道の駅の最大の魅力が、種類豊富な農産物です。
道の駅の中にある直売所では、内子町産の旬の野菜や果物、それにお菓子やジュース、調味料なども買うことができます。
HPによると、直売所内の品は全て内子町内で作られたものなんだそう。
私は春先に訪れた時に、みかんと苺を実家に送りましたが、大絶賛をいただきました。
さらに内子産の豚肉とハーブを使用し、ドイツで修行されたという職人さんが作るハムやソーセージも人気だそう。
冷蔵品なので、残念ながら私は買ったことはないのですが、道の駅内のパン屋さんで食べた、ここのソーセージ入りのパンがとっても美味しかったことを覚えています。
他にも内子の農産物の魅力を買ったり、味わったりすることが出来るお店がたくさんある道の駅です。
愛媛県、というと海のイメージが強いかもしれません。けれども、内陸の街で山と里の魅力を思いっきり感じるのもまた素敵なのです。




