第7話
―― Astesia side
ある日のこと。
小惑星のひとつが球殻天体に衝突した。
これだけなら、珍しい事でもなんでもない。
この球殻天体は無数の小惑星が巡っているし、無数の小惑星が接近中なのだから。
それに長さが100メートル以上のものだけでも、160万個以上はある。
これだけの数があれば、毎月のように、どこかに落ちてくるのも当たり前。
最後に落ちてきたのは数日前のこと。
今までの統計から、次に落ちてくるのは、2ヶ月は先の事になるはず……
そう思っていたんだけど。
イレギュラーが発生した。
大型の小惑星が地殻を突き破って内部空間に飛び込んで来たのだ。
いくらなんでも、そんな事が起きるとは… 予想すらしていなかった。
まして、それが私に命中することになろうとは。
損害判定は、左舷側から中央部にかけて大破、右舷側が中破というところ。
エネルギー・ステーションと、その周辺のデッキ数層分がめちゃくちゃになった。
見た目は派手な事になっているけれど、致命傷ではない…… と思う。
運が良かったのは、周りが与圧していない広大な倉庫区画だった事だ。
すぐ近くには弾薬庫や反物質貯蔵庫もあったが、前者には人間のための居住区に使う資材を詰め込んであっただけだし、後者は投棄が間に合った。
運よく生き残ったとはいえ、艦体の半分近くに何らかのダメージを受けてしまった。
自動修復装置をはじめ、最重要区画には損害はないのが不幸中の幸いかな。
さあ、後片付けを始めよう。
とにかく。
外壁の修理は、後回しだ。
最初にやらなければならないのは、エネルギー・ステーションの復旧。
細かく言えばキリがないが、反物質反応炉を完全に修理すること。
メインのエネルギー・ステーションは修理よりも作り直した方が早そうだ。
それに。
右舷側にある反物質貯蔵庫は無事のはず。
あとで調べてみよう。
だが、予期せぬ出来事と言うのは重なるもの。
昔からの格言で、悪いことは重なると言うけれど…
なんか、まとまりのない文章になってしまいました。
文章力をみがかないとダメですね……