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エピローグ

 この航宙艦の最優先指揮権は私にあるという。

 まあ、核反応炉区画で見た事を思えば、当然かもしれない。

 今の私には、ルイス達が何を見て、どう感じたのかはわからない。

 星間帝国の建設というのはわかるが、宗教嫌いのルイスが地球教という宗教を作り上げざるを得なかったのは、よほど深い訳があったのだろう。


 アステーシアから聞いた限りでは、人類の二大勢力による全面戦争があったらしい。

 原因はいくつもあるが、主にオールド・タイマーの遺跡の領有だ。

 卓越したテクノロジーを独占したくなる気持ちはわからなくもない。

 間違いないのはミームアリフ星系は、あの戦争の主戦場のひとつだという事だ。


 アステーシアは、エスポーサ級航宙艦母艦の6番艦として建造されたが、5番艦までのものとは、根本的なところから設計思想から違っている。

 新旧混合の機器構成には、技術者の執念すら感じられるものがある。


 少なくとも電子機器の一部は、20世紀に実用化されていたものの小型版だ。

 水素=ヘリウムから炭素=窒素サイクルまでの連続した核融合の制御技術や、高次空間からエネルギーを抽出する装置は試作品以前のものらしい。


 それにしても、だ。

 巡洋戦艦を積んでいる空母? 拠点防衛用の機動要塞じゃないのか?

 何をどう論じたところで、私の感覚からすれば、理解の範疇を超えている。

 まあ、1000年近く経っているのだから、戦術思想も変わって当然か。


 まあ、いいか。

 深宇宙を飛ぶだけなら、全てエルスティンに任せてニート生活を堪能できると思っていたんだが…… まあ、仕方が無いな。

 だが少なくとも退屈だけはしないで済みそうだ。



 ああ、そうそう。

 宇宙軍に入るきっかけという奴だが、心当たりが無いわけではない。

 トンデモ発言を繰り返す上官がいたのだが、まあ、その上も… ぶっちゃけ部局全員が迷惑していたんだが。

 そいつがある日、超音速で飛行可能な戦車を作るとか言い出したので、そいつの制帽の内側に強力接着剤をスプレィしてみた。


 翌日には、月に行けという辞令が出た。

 お役所仕事にしては驚異的なスピードなのは言うまでもないだろう。


 本人の真の髪型が波平なんて、それまで誰も知らなかったんだ。


 多分、そういうわけなのだろう。


拙い文章に最後までお付き合いいただいた方々、誠にありがとうございます。


初めて投稿した小説で、読みにくいところもあったと思いますが、とりあえずは終わらせる事ができました。


気付いた点や批評してくれたら幸いです。よろしくお願いします。

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