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第17話

―― ??? side


 私は目覚めた。

 それは、暗い闇の底からゆっくりと浮かび上がるような感覚。

 私の身体を押さえつけていた封印がひとつ、解除された。


 ……ワタシハ何者だ?

 アナタハ守護者。

 ……ワタシハ、ナニヲ守レバヨイノカ?


 ちりん。

 澄んだ音を立てて、幾重にも張り巡らされた封印のひとつが解除される。


 アナタガ、守ルベキモノハ……

 ……ソレハナニカ?

 それはきおくダ。


 ちりん、ちりん…

 鈴の音のような、澄んだ音と共に、だんだん霧が晴れてくる。

 周囲が明るくなってくる。


 どこまでも広がる、藍色の空間。

 その真ん中に、私は… いる。

 記憶にかかった霧は、さらに薄くなった。


 コレガ、アナタガ守ルベキモノ

 ……コレガ記憶ナノカ?

 ソウ。デモマダ使ッテハイケナイ。


 気がつくと、私の目の前には巨大な円盤が浮かんでいる。

 それは光の粒子で作られた…… 記憶だ。

 これが出現するまでには、無数の封印が解かれなければならないし、その確率は低い。


 それが、限りなくゼロに近い数字である事は間違いない……


 また、封印の解ける音がした。

 目の前の円盤がゆっくりと回転を始める。

 残る封印の数は、あとふたつ。


 守護者ヨ。忘ルル事ナカレ。

 ……祖ナル者ニ仇ナスモノヲ許スナカレ。

 祖ナル者ニ、神々ノ祝福ガアランコトヲ……


 封印は偶然に解けないようになっている。

 そのために、100もの封印を施してあるのだ。


 ちりん…


 また封印が解ける。

 ……祖なる者と呼ばれる存在が顕われたのだ。

 円盤は音もなく、虹色に輝きながら回転している。

 だがまだ最後の封印が解けるための条件は… 満たされていない。


 私の名前は……


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